CLI を使用したイメージのエクスポートおよびインポート
powervc-image CLI を使用すると、イメージをエクスポートまたはインポートすることができます。 イメージをエクスポートした後で、それを PowerVC およびさまざまなストレージ・プロバイダーにインポートしてから、それを仮想マシンとしてデプロイすることができます。
イメージのエクスポート
powervc-image CLI を使用して、イメージを OVA パッケージにエクスポートできます。 このコマンドは、PowerVC 管理サーバーを使用してイメージ・ボリュームをコピーします。 そのため、エクスポート操作またはインポート操作に参加している登録済みストレージ・プロバイダーに対して、PowerVC 管理ノードがファイバー・チャネル接続を持つ必要があります。
イメージが OVA パッケージにエクスポートされると、イメージ内のボリュームが PowerVC 管理サーバー上のファイル・システム default /var/opt/ibm/powervc/imgstaging にコピーされます。 そのため、ファイル・システム内のファイルにすべてのボリュームをコピーし、ボリュームから圧縮解除 OVA パッケージを作成するために、十分なスペースが使用可能であることが必要です。 最後に作成された OVA は、 /var/opt/ibm/powervc/ova のデフォルト・ロケーションにコピーされます。 これらのパスは、temp_staging_parent_dir パラメーターおよび default_ova_export_dir パラメーターを対象として powervc-image config コマンドを使用することによって、表示および構成できます。 OVA パッケージの生成には、約 5 K に加えてボリュームごとに 1 K の追加スペースが必要です。 例えば、サイズ 10 GiB、15 GiB、および 25 GiB の 3 つのボリュームを持つイメージをエクスポートする場合、エクスポートされる OVA が一時ステージング (ダウンロード) ディレクトリーと同じファイル・システムに置かれるのであれば、このエクスポートを実行するには、100.000016 GiB のフリー・スペースが必要になります。 この数は、ボリュームのサイズの 2 倍に、ディスクリプターのための少量のオーバーヘッドを加えたものです。
OVA パッケージの作成後、OVA パッケージの作成に使用されたファイルは削除されます。 結果として作成される OVA パッケージは、export コマンドに --compress オプションを指定した場合は pigz を使用して圧縮されます。 –fast オプションが指定されている場合は、高速圧縮 pigz level 9 も使用されます。 一時ストレージ・プロバイダーと、そのプロバイダーのためのテンプレートが登録されますが、その後、アクションが完了したときに削除されます。 一時プロバイダーがプロバイダーのリストに表示される可能性があります。 このプロバイダーは無視して構いません。
- 使用可能なイメージを表示するには、
powervc-image listコマンドを使用します。 このコマンドは root ユーザーとして実行する必要があります。 コマンドの実行元であるプロジェクトによって所有されているイメージのみ返されます。ibm-default以外のプロジェクトを指定するには、--project 引数を追加してください。# powervc-image list +-----------------+--------------------------------------+--------+---------+------+-------------------+--------------+-----------+------------+ | Name | ID | Status | Volumes | Size | Description | Architecture | OS Distro | Exportable | +-----------------+--------------------------------------+--------+---------+------+-------------------+--------------+-----------+------------+ | MyDemoImage | a918cfc2-14e2-4653-863f-40448e7c1c5d | active | 1 | 10 | | ppc64le | ubuntu | True | | MyDemoImage-001 | 38ce9da6-b93c-4940-a930-43a9fb2a2a9d | active | 1 | 10 | Image-description | ppc64le | ubuntu | True | +-----------------+--------------------------------------+--------+---------+------+-------------------+--------------+-----------+------------+ 2 managed images returned. - イメージをエクスポートします。
powervc-image export --image MyDemoImage - デフォルトでは、結果として得られる OVA パッケージは /var/opt/ibm/powervc/ova フォルダーにあります。
このコマンドについて詳しくは、powervc-image export -h を実行してください。
イメージを VIOS 接続ストレージからエクスポート
共有ストレージ・プールを使用している場合、またはボリュームがあってダウンロードするイメージがない場合は、VIOS 接続ストレージからイメージをエクスポートできます。 手順については、『ボリュームの手動インポート/エクスポート』を参照してください。
イメージのインポート
イメージは OVA パッケージ、TAR イメージ・パッケージ、または RAW イメージ・ボリュームからインポートできます。 これらの各インポート・アーカイブ・タイプは解凍する必要があります。
powervc-image
import コマンドを実行します。 OVA パッケージまたは TAR パッケージのインポート時、アーカイブ・ファイルは自動的に一時ステージング・ディレクトリーに解凍されます。 デフォルト・ディレクトリーは /var/opt/ibm/powervc/imgstaging です。 解凍されたファイルは、元のボリュームと同じスペースを占有しますが (ボリュームごとに 1 ファイル)、インポート・プロセスの完了時に削除されます。 OVA パッケージが圧縮されていないため、ファイルは OVA パッケージと同じスペース量を取ります。
-
OVA パッケージには、PowerVC のイメージを説明するために十分な情報を持つ、有効な OVF 記述子が含まれている必要があります。 OVF には、詳細なデプロイメント情報が含まれている場合もあります。 ただし、PowerVC はデプロイメント情報をインポートしません。 インポートするのは以下のような情報のみです。
- イメージ名と説明
- アーキテクチャー
- オペレーティング・システム・タイプ
- ボリュームの名前とデータ
- ボリュームがブート・セットにあるかどうか
一時ストレージ・プロバイダーとそのプロバイダーのテンプレートが作成されますが、一般的にはアクションの完了時に削除されます。 プロバイダーのリストに一時プロバイダーが現れることがありますが、無視してかまいません。
インポートされたイメージ内のボリュームごとに一時ボリュームが作成されます。 これらのボリュームがインポートの完了後にデータ・ボリュームまたはブート・ボリューム・テーブル内に残っている場合は、それらを無視するか、表をリフレッシュしてエントリーを削除することができます。
例:- 最初に、解凍された OVA パッケージをインポートします。 ファイル名の末尾は .ova または ova.gzでなければなりません。
- イメージのインポート先となるストレージ・テンプレート ID を見つけます。 ストレージ・テンプレートはサポートされているストレージ・プロバイダー用のものでなければならず、ボリュームは PowerVC サーバー・インスタンスに接続可能でなければなりません。
- PowerVC で、に移動します。
- 使用するテンプレートを開き、ID 値を情報テーブルからコピーします。
- ストレージ・テンプレートで記述されたプールとプロパティーを使用して、
importコマンドを実行してイメージをストレージ・プロバイダーにインポートします。powervc-image import -p <path_to_ova> -t <storage_template_id>このコマンドは root ユーザーとして実行する必要があります。 コマンド・ライン引数を使用して、イメージ名と説明をオーバーライドでき、また別のボリュームを別のストレージ・プロバイダーにインポートできます。 詳しくは、
powervc-image import -hを実行してください。