netmon.cf ファイルの構成

netmon.cf ファイルは、お客様がネットワーク上の使用可能なターゲット・ホストで ping 操作を拡張するために使用できる、オプションの構成ファイルです。クラスターに属するように定義されていないターゲット・ホストは、クラスター・ノードから使用できません。 ターゲット・ホストには、トポロジー・サービスによってモニターされている IP アドレスからアクセスできます。

単一ノード・クラスターまたは 2 ノード・クラスターを稼働している場合は、ネットワーク・インターフェースの障害を検出するために netmon.cf ファイルを構成する必要があります。

PowerHA® SystemMirror® は、定期的にクラスターの各ネットワーク・インターフェースへの接続を試みます。 2 ノード・クラスターの一方のノード上でインターフェースに接続しようとして失敗すると、もう一方のノード上の対応するインターフェースにもオフライン・ノードのフラグが立てられます。他方のノードは、ピア・クラスター・ノードからの応答を受け取らなくなるため、オフライン・ノードのフラグが立てられます。 このような動作を回避するには、クラスター外部のネットワーク・インスタンスに接続するように PowerHA SystemMirror を構成する必要があります。 PowerHA SystemMirror GUI を使用しているサブネットのデフォルト・ゲートウェイを使用できます。

netmon.cf ファイルを構成するには、以下のステップを実行します。
  1. 仮想スイッチによってモニターされているネットワークの状況を確認するために、netmon.cf ファイルを構成します。
  2. 各ノードで、ファイル /var/ct/cfg/netmon.cf を作成します。
    注: netmon.cf ファイルの各行には、外部ネットワーク・インスタンスのシステム名または IP アドレスが含まれます。 IP アドレスは、小数点付き 10 進表記で指定できます。

netmon.cf ファイルの例

以下の例は、netmon.cf ファイルの構成結果を示しています。
#This is default gateway for all interfaces in the subnet 192.168.1.0 
192.168.1.1

Virtual I/O Server (VIOS) を使用している場合、netmon.cf ファイルでは、VIOS またはクライアントからインバウンド・トラフィックを受信するかどうかを判別できないため、構成テストは信頼性がありません。LPAR は、仮想アダプターと実アダプターを区別できません。この問題に対処するために、netmon ライブラリーでは、 ローカル・ネットワーク・アダプターごとに 32 個までのターゲットをサポートします。これらのターゲットのいずれかに対する ping 操作が成功すると、ローカル・アダプターはオンライン状態であると見なされます。ターゲットは、netmon.cf ファイルに !REQD キーワード を使用して指定できます。以下に例を示します。

!REQD <owner><target>
次のコマンドを入力して、netmon.cf ファイルでターゲットを指定することもできます。
!IBQPORTONLY !ALL

場所

/var/ct/cfg/netmon.cf
PowerHA SystemMirror 環境内の netmon.cf ファイルのロケーション。