クリティカル・ボリューム・グループの作成
クリティカル・ボリューム・グループ とは、継続的にアクセスするためにモニターしたいボリューム・グループのことです。 クリティカル・ボリューム・グループは、 PowerHA® SystemMirror® 7.1.0以降で構成できます。
本タスクについて
クリティカル・ボリューム・グループには、アプリケーションにとって重要なボリューム・グループが含まれています。 ボリューム・グループ内のアプリケーション・データへのアクセスが失われた場合に PowerHA SystemMirror 7.1.0以降がどのように応答するかを構成できます。 例えば、Oracle Real Application Clusters (RAC) 11gR2 を使用している環境では、RAC 投票ディスクを含んでいるボリューム・グループをクリティカル・ボリューム・グループとして指定できます。
複数のノードを持つ既存のクラスターにクリティカル・ボリューム・グループを作成するには、以下の手順を実行します。手順
次の作業
クリティカル・ボリューム・グループへのアクセスが失われた場合は、以下の方法で応答するように PowerHA SystemMirror を構成できます。
- 通知メソッドの実行
- すべてのノード・プロセスを一時停止する
- ノードをディスクから隔離し、ノードをオンラインにしたままディスクにアクセスできないようにする
- クラスター・サービスをシャットダウンし、すべてのリソース・グループをオフラインにする。
IBM® AIX® 7 (テクノロジー・レベル 3)以降では、 CriticalVG 属性はディスク障害およびボリューム・グループ障害に対する保護を提供します。 CriticalVG 属性は以下のように設定できます。
- CriticalVG 属性が rootvg ボリューム・グループに対して設定されている場合は、rootvg ボリューム・グループの障害が検出されるとノードはリブートされます。
- CriticalVG 属性が通常の rootvg 以外のボリューム・グループに対して設定されている場合は、論理ボリューム・マネージャー (LVM) 内で入出力エラーが発生すると、LVM は LVM のメタデータ域を検査します。 メタデータ検査が失敗すると、LVM はボリューム・グループをオフラインとして宣言し、 PowerHA SystemMirror は失敗したボリューム・グループに依存するリソース・グループを再配置します。
注: AIX CriticalVG 属性は、 PowerHA CriticalVG 属性とは異なります。 PowerHA SystemMirror は、 PowerHA SystemMirrorによって管理されるリソース・グループに関連付けられているすべてのディスクに対して CriticalVG 属性を設定します。 CriticalVG 属性は、 PowerHA SystemMirror がストレージ障害を素早く検出して解決できるようにします。