クライアント論理区画上の仮想ディスクを Virtual I/O Server上のその物理ディスクにマップする方法について説明します。
本タスクについて
この手順は、 AIX® または Linux® クライアント論理区画上の仮想 Small Computer Serial Interface (SCSI) ディスクを Virtual I/O Server上の物理デバイス (ディスクまたは論理ボリューム) にマップする方法を示しています。
仮想ディスクを物理ディスクにマップするには、以下の情報が必要です。 この手順の間にこの情報が収集されます。
- 仮想デバイス名
- 仮想 SCSI クライアント・アダプターのスロット番号
- 仮想 SCSI デバイスの論理装置番号 (LUN)
- クライアント論理区画 ID
AIX または Linux クライアント論理区画上の仮想ディスクを Virtual I/O Server上のその物理ディスクにマップするには、以下のステップを実行します。
手順
- 次のコマンドを入力して、 AIX または Linux クライアント論理区画上の仮想 SCSI デバイス情報を表示します。
lscfg -l devicename
このコマンドは、次のような結果を戻します。
U9117.570.1012A9F-V3-C2-T1-L810000000000 Virtual SCSI Disk Drive
- カード位置ラベル Cの後に、出力に示されているスロット番号を記録します。 これは、仮想 SCSI クライアント・アダプターのスロット番号を示します。 この例では、
スロット番号は 2 です。
- LUN ラベル Lの後に、出力に示されている LUN を記録します。 この例では、LUN は 810000000000 です。
- AIX または Linux クライアント論理区画の論理区画 ID を記録します。
- AIX または Linux クライアント論理区画に接続します。 例えば、Telnet を使用します。
- AIX または Linux 論理区画で、
uname -L
コマンドを実行します。次のような結果が表示される必要があります。
2 fumi02
論理区画 ID は、リストされる最初の数字です。 この例では、論理区画 ID は 2 です。 この番号は次のステップで使用されます。
- 「
exit
」と入力します。
- システム上で複数の Virtual I/O Server 論理区画が稼働している場合は、 仮想 SCSI 装置にサービスを提供している Virtual I/O Server 論理区画を判別します。 Virtual I/O Serverおよびサーバー・アダプターにリンクされているクライアント・アダプターのスロット番号を使用します。 HMC コマンド行を使用して、クライアント論理区画内の仮想 SCSI クライアント・アダプターに関する情報をリストします。
HMCにログインし、
HMC コマンド行から
lshwres
と入力します。 管理対象コンソール名を
-m パラメーターに、クライアント論理区画
ID を
lpar_ids パラメーターに指定します。
注:
- -m パラメーターに使用される管理対象コンソール名は、 HMC コマンド行から
lssyscfg -r sys -F name
と入力することによって決定されます。
- -lpar_ids パラメーターには、ステップ 4 で記録したクライアント論理区画 ID を使用してください。
例:
lshwres -r virtualio --rsubtype scsi -m fumi --filter lpar_ids=2
この例では、次のような結果を戻します。
lpar_name=fumi02,lpar_id=2,slot_num=2,state=null,adapter_type=client,remote_lpar_id=1,
remote_lpar_name=fumi01,remote_slot_num=2,is_required=1,backing_devices=none
remote_lpar_name フィールドにある
Virtual I/O Server の名前と、仮想 SCSI サーバー・アダプターのスロット番号を記録します。 これは、
remote_slot_num=2 フィールドにあります。 この例では、
Virtual I/O Server の名前は fumi01 で、仮想 SCSI サーバー・アダプターのスロット番号は 2 です。
- Virtual I/O Serverにログインします。
- 次のコマンドを入力して、 Virtual I/O Server 上の仮想アダプターおよびデバイスをリストします。
- ステップ 5 で記録したリモート・スロット ID と一致するスロット ID を持つ仮想 SCSI サーバー・アダプター (vhostX) を見つけます。 そのアダプターに対して、次のコマンドを実行します。
lsmap -vadapter devicename
- 装置のリストから、ステップ 3 で記録した LUN をリストされた LUN と一致させます。 これは物理デバイスです。