ストレージ・プール

論理ボリューム・ストレージ・プールおよびファイル・ストレージ・プールについて学習します。

次の表に、さまざまなタイプのストレージ・プールをリストします。
表 1. ストレージ・プール
サポートされるストレージ・プール Virtual I/O Server (VIOS) リリース
  • 論理ボリューム・ストレージ・プール (LVPOOL)
  • ファイル・ストレージ・プール (FBPOOL)
VIOS バージョン 1.5、およびそれ以降
共有ストレージ・プール VIOS バージョン 2.2.0.11、フィックスパック 24、Service Pack 1、およびそれ以降

論理ボリューム・ストレージ・プールは、ボリューム・グループと同様で、1 つ以上の物理ボリュームの集まりです。 論理ボリューム・ストレージ・プールを構成する物理ボリュームは、さまざまなサイズおよびタイプが可能です。 ファイル・ストレージ・プールは親論理ボリューム・ストレージ・プール内に作成され、ファイルを持つファイル・システムを含んだ論理ボリュームが入っています。

論理ボリューム・ストレージ・プールは、論理ボリューム・バッキング・デバイス、ファイル・バッキングされたストレージ・プール、および仮想メディア・リポジトリーを保管します。 ファイル・ストレージ・プールは、ファイル・バッキング・デバイスを保管します。

ストレージ・プールを使用する場合は、クライアント論理区画に対して論理ストレージを作成して割り当てるために、ボリューム・グループや論理ボリュームを管理する方法について広範な知識を必要としません。 ストレージ・プールを使用して作成されたデバイスは、個々の物理ボリュームのサイズに限定されません。

VIOSでは、共用ストレージ・プールを使用できます。 共用ストレージ・プールは、 クラスター内の すべての VIOS 論理区画 への分散ストレージ・アクセスを提供します。

ストレージ・プールは、以下のコマンドを使用して作成し、管理します。

表 2. ストレージ・プールのコマンドと説明
コマンド 説明
alert クラスター内のストレージ・プールに対するすべてのアラートを設定、除去、およびリストします。
chsp ストレージ・プールの特性を変更します。
chbdsp ストレージ・プール内のバッキング・デバイスの特性を変更します。
failgrp ストレージ・プール内のミラーリングを管理します。
lu 共用ストレージ・プール内の論理装置を管理します。
lssp ストレージ・プールについての情報を表示します。
mkbdsp ストレージ・プールのストレージを、仮想 Small Computer Serial Interface (SCSI) アダプター用のバッキング・デバイスになるよう割り当てます。
mksp ストレージ・プールを作成します。 このストレージ・プールは、クラスターの作成時にデフォルトで作成されます。
pv 共用ストレージ・プール内の物理ストレージを管理します。
rmbdsp バッキング・デバイスをその仮想 SCSI アダプター、または VIOS オブジェクト (バージョン 2.2.0.11、フィックスパック 24、サービス・パック 1 以降) から除去し、ストレージをストレージ・プールに戻します。
rmsp ファイル・ストレージ・プールを除去します。 このストレージ・プールは、クラスターの除去時にデフォルトで除去されます。
snapshot 1 つの論理装置または複数の論理装置のスナップショット・イメージを作成、削除、およびロールバックします。
tier 共用ストレージ・プール内のストレージ層を管理します。

バージョン 2.2.0.11、フィックスパック 24、Service Pack 1 より前の VIOS 論理区画では、各 VIOS 論理区画には、基本管理者のみが変更できる単一のデフォルト・ストレージ・プールがあります。 デフォルトでは、基本管理者が別のデフォルト・ストレージ・プールを構成していない限り、論理ボリューム・プールの rootvg がデフォルト・ストレージ・プールです。

rootvg にクライアント・ストレージを作成しないでください。 rootvg ボリューム・グループを使用するのではなく、1 つ以上の別個の論理ボリューム・ストレージ・プールを作成することにより、仮想 I/O 用に作成されたボリューム・グループをエクスポートおよびインポートすることによって、クライアント・データを維持しながら、新しいバージョンの VIOS をインストールすることができます。

明示的に指定した場合以外は、ストレージ・プールのコマンドはこのデフォルト・ストレージ・プールを操作します。 この状態は、バッキング・デバイスのほとんど、またはすべてが、単一のストレージ・プールに含まれているシステムで役立ちます。

注: 物理ボリュームは、一度に 1 つの仮想機能にのみ割り当てることができます。 例えば、ストレージ・プールで使用されている物理ボリュームを、同時に仮想ディスクとして使用するために割り当てることはできません。