Dynamic Platform Optimizer
POWER7® (ファームウェア・レベル FW760 以降)、 POWER8®、 POWER9™または Power10 プロセッサー・ベースのシステムは、Dynamic Platform Optimizer (DPO) 機能をサポートします。 DPO は、 Hardware Management Console (HMC) から開始されるハイパーバイザー機能です。 DPO は、システムの論理区画プロセッサーおよびメモリーを再配置して、プロセッサーと論理区画のメモリーとの間の親和性を高めます。 DPO が実行中の場合、最適化されているシステムをターゲットとするモビリティー・オペレーションがブロックされます。 さらに、DPO が実行中の場合、多くの仮想化機能もブロックされます。 DPO オペレーションが進行中に、実行中の論理区画へまたはその論理区画から物理メモリーを動的に追加、削除または移動する場合、DPO オペレーションの完了を待つかまたは DPO オペレーションを手動で停止するかのいずれかが必要になります。
DPO が有益である可能性を評価するために、 lsmemopt コマンドを使用して、 HMC を使用し、システムおよび論理区画のアフィニティー・スコアを判別することができます。 アフィニティー・スコアは、システム上の、あるいは区画に対するプロセッサーとメモリーの親和性の尺度です。 スコアは 0 から 100 の範囲の数値であり、0 は最も悪い親和性を示し、100 は完全な親和性を示します。 システム構成によっては、スコアが 100 にならない場合があります。 プロセッサーおよびメモリー・リソースを持たない区画には、アフィニティー・スコアがありません。nonelsmemopt コマンドを実行すると、コマンド行にスコアが表示されます。
- 管理対象システムにおける現行サーバーのアフィニティー・スコアは、ユーザーが指定したサーバーのアフィニティーしきい値以下になります。
- 管理対象システムのアフィニティー・デルタ (潜在的なスコアから現行のスコアを差し引いたもの) は、ユーザーが指定したサーバーのアフィニティー・デルタしきい値以上になります。
スケジュールされた操作は、 HMC 「通知」で DPO 操作が有効になっている場合にのみ、DPO 操作の正常終了後に DPO レポートを送信します。