Linux smart-log コマンドを実行して、NVMe デバイスの残りの寿命を確認する

Linux オペレーティング・システムの smart-log コマンドを使用して、NVMe デバイスの残りの寿命を確認する方法について説明します。

本タスクについて

Linux オペレーティング・システムのスマート・ログ・コマンドを使用して NVMe デバイスの残りの寿命を確認するには、この手順のステップを実行します。

手順

  1. システムに論理区画がある場合は、NVMe デバイスを所有する論理区画からこの手順を実行します。
  2. Linux オペレーティング・システムを使用して NVMe デバイスの残りの寿命を確認するには、以下の手順を実行します。
    1. Linux コマンド行から、以下のコマンドを入力して Enter キーを押します。
      nvme smart-log /dev/nvmeX -H
      ここで、nvmeX は NVMe デバイスのリソース名です。
    2. 「使用率」 フィールドを表示します。

      「使用済みパーセンテージ (Percentage Used)」フィールドの値は 100% ですか?

      • はい: 次のステップを引き続き実行します。
      • いいえ: ステップ 4に進みます。
  3. NVMe デバイスの寿命が終わりに近づいており、取り替える必要があります。 NVMe デバイスは、まもなくサポートされている書き込み操作数の限度に到達します。 NVMe デバイスへの書き込み操作は時間が経つにつれて低速になり、ある時点でその NVMe デバイスは読み取り専用デバイスになります。 オペレーティング・システムが読み取り専用デバイスにデータを書き込むと、書き込み操作はリジェクトされ、オペレーティング・システムはそのデバイスに障害が発生したと見なします。 通常の書き込み操作をサポートするためには、NVMe デバイスを取り替える必要があります。
    注: IBM® NVMe デバイスの障害は、書き込みサイクルの最大数に達していないデバイスについてのみ、標準保証の対象となります。 この限界に達したデバイスは、仕様に応じて作動できなくなり、取り替えが必要になります。 この交換費用は、標準保証や保守期間中の対象にはなりません。
    これで手順は終了です。
  4. コマンド出力の critical_warning 部分に 「使用可能なスペア (Available Spare)」 フィールドが表示されますか?
    • はい: 次のステップを引き続き実行します。
    • いいえ: ステップ 6に進みます。
  5. 「使用可能な予備 (Available Spare)」 フィールドは 1 ですか?
    • はい: NVMe デバイスは予備が少ない状態です。 ステップ 7に進みます。
    • いいえ: サービス・アクションは不要です。 これで手順は終了です。
  6. 以下の手順を実行して、NVMe デバイスの予備が少ない状態であるかどうかを判別します。
    1. critical_warning フィールドを表示します。
    2. critical_warning フィールドは 16 進数です。 16 進数を 2 進数に変換してください。
    3. 2 進数の右端の桁は 1 ですか?
      • はい: NVMe デバイスは予備が少ない状態です。 次のステップを続行します。
      • いいえ: サービス・アクションは不要です。 これで手順は終了です。
  7. NVMe デバイスの寿命が終わりに近づいており、取り替える必要があります。 NVMe デバイスは、まもなくサポートされている書き込み操作数の限度に到達します。 NVMe デバイスへの書き込み操作は時間が経つにつれて低速になり、ある時点でその NVMe デバイスは読み取り専用デバイスになります。 オペレーティング・システムが読み取り専用デバイスにデータを書き込むと、書き込み操作はリジェクトされ、オペレーティング・システムはそのデバイスに障害が発生したと見なします。 通常の書き込み操作をサポートするには、都合の良い最も早い時期に定期保守をスケジュールして NVMe デバイスを取り替えます。
    注: IBM NVMe デバイスの障害は、書き込みサイクルの最大数に達していないデバイスについてのみ、標準保証の対象となります。 この限界に達したデバイスは、仕様に応じて作動できなくなり、取り替えが必要になります。 この交換費用は、標準保証や保守期間中の対象にはなりません。
    これで手順は終了です。