hostmap コマンド

目的

システム構成データベース内のアドレス・マッピング・エントリーを直接操作します。

構文

Address-to-Host 名前マッピングを追加する

hostmap -addr IPAddress -host HostName...

Address-to-Host 名前マッピングを削除する

hostmap -rm IP アドレス

Address-to-Host 名前マッピングをすべて表示する

hostmap -ls

説明

hostmap 低レベル・コマンドは、 システム構成データベース内のアドレス・マッピング・エントリーを追加、削除、またはリストします。 データベース内のエントリーは、インターネット・プロトコル (IP) アドレス (ローカルまたはリモート) を等価のホスト名にマッピングするときに使います。

所定のローカルまたはリモート・ホストのインターネット・プロトコル (IP) アドレスは、1 つ以上のホスト名に対応付けることができます。 ホスト名は、最大長 255 文字のストリングとして表し、 ブランク文字は使用しません。

注:
  1. 有効なホスト名またはホスト名の別名には、英文字が少なくとも 1 文字入っていなければなりません。 ホスト名または別名を、x で始まり 16 進数字 (0 から f) が続く名前として指定する場合は、そのホスト名または別名には、16 進数字として表せない追加文字が少なくとも 1 字入っていなければなりません。 システムは、ホスト名または別名に 16 進数字ではない文字が少なくとも 1 字含まれていない限り、 先頭の x とそれに続く 16 進数字を、アドレスの基本 16 進表現として解釈します。 したがって、xdeer は有効なホスト名ですが、xdee は有効なホスト名ではありません。
  2. hostmap コマンドは、 アドレス .08、.008、.09、および .009 を認識しません。 先行ゼロが付いたアドレスは 8 進として解釈され、8 進数には 8 または 9 が使えません。
注: クラスターがアクティブな場合、クラスター (共用ストレージ・プール) 通信に使用される IP 構成またはゲートウェイを変更することはできません。

フラグ

フラグ名 説明
-addr IPAddress データベース内の特定のインターネット (IP) プロトコル・アドレスに関して、IP アドレスからホスト名へのマッピング・エントリーを追加します。 ホスト名は、-host フラグを付けて指定します。
-host HostName... ホスト名のリストを指定します。 リスト内のエントリーはブランクで区切らなければなりません。
-ls データベース内のすべてのエントリーを表示します。
-rm IP アドレス IPAddress 変数で指定した特定のアドレスに対応する、データベース内の IP Address-to-Host 名前マッピング・エントリーを削除します。

終了状況

Virtual I/O Server コマンドの終了状況を参照してください。

  1. エントリーをデータベースに追加し、 アドレスを一連のホスト名に関連付けるには、コマンドを以下の形式で入力します。
    hostmap  -addr 192.100.201.7  -host alpha bravo charlie
    IP アドレス 192.100.201.7 は、1 次ホスト名が alpha で、bravo および charlie という同義語を持つホストのアドレスとして指定されています。
    注: 追加するアドレスに .08、.008、.09、または .009 を使用しようとすると、そのアドレスはデータベースに存在しませんが、「IP アドレスは既に存在します」というエラー・メッセージが表示されます。
  2. データベース内のエントリーをすべてリストするには、コマンドを以下の形式で入力します。
    hostmap -ls
注: 以下のコマンドを入力して、クラスター通信に使用されている IP を削除しようとするとします。
hostmap -rm 9.126.85.102

システムは戻りコード 78 と共に次のエラー・メッセージを表示します。

The requested operation is not allowed because partition is a member of "test_cluster" cluster.
Interface being used is "en0" ("inet" Family) for cluster communication.