TCP/IP 通信プロトコルの要件
Tivoli Enterprise Monitoring Server および OMEGAMON Enhanced 3270 ユーザー・インターフェースには、特殊な TCP/IP 要件があります。 また、TCP/IP 開始タスク名を指定する必要があります。
以下の TCP 関連の要件を確認してください。
- デフォルトの OMVS セグメント
- TCP/IP 通信プロトコルを使用するには、 z/OS® システム上の Tivoli Enterprise Monitoring Server にデフォルトの OMVS セグメントが必要です。 OMVS セグメントの提供方法については、「 z/OS Communications Server IP 構成ガイド 」を参照してください。 OMVS セグメントは Tivoli OMEGAMON Enhanced 3270 ユーザー・インターフェースにも必要です。
- Enhanced 3270 ユーザー・インターフェース開始タスクの UID
- Enhanced 3270 ユーザー・インターフェースは、 z/OS UNIX System Servicesの一部である BPXmmm サービスを TCP/IP 用に使用します。 そのため、OMVS セグメントとともに定義されたユーザー ID を Enhanced 3270 ユーザー・インターフェース開始タスク用に作成する必要があります。
- TCP/IP スタック名
- ランタイム環境を作成するとき、 および監視サーバー または監視エージェントを設定するときに、TCP/IP 開始タスク名の入力を求められます。 新しいランタイム環境では、TCP/IP起動タスク名のデフォルト値はアスタリスク(*)です。このデフォルト値は最初に起動されたTCP/IPスタックを使用するため、LPARに単一のTCP/IPスタックが含まれる場合に適しています。
LPAR に含まれている TCP/IP スタックが複数の場合は、使用する TCP/IP スタックの開始タスク名を指定することができます。または、番号記号 (#) を指定することもできます。この記号は、ブランクに変換され、TCP/IP 環境は、TCP/IP 定義を使用するかまたは SYSTCPD DD ステートメントを使用することで、使用するスタックを選択することができます。
マルチスタック環境で TCP/IP スタックを選択するためにどちらの方法を使用しても、 Tivoli Management Services コンポーネントは、別のスタックが 1 次スタックになっても、そのスタックを使用し続けます。 そのため、マルチスタック環境では、ワイルドカードまたはブランクを指定するよりも、使用する TCP/IP スタックの開始タスク名を指定することをお勧めします。