固定小数点データ型

固定小数点のデータ型は厳密データ型です。 ターゲット表/データベースの 精度の損失なしには入力フィールドの値を表現できない場合、 システムはエラーを生成します。

構文
['+'|'-']<digit>…['.'[<digit>…]]
['+'|'-']'.'<digit>…
['+'|'-']<digit>…[','[<digit>…]]
['+'|'-']'.'<digit>
説明
  • 先頭の符号はオプション
  • 先頭のゼロは個数無制限
  • 少なくとも 1 桁の 10 進数
制限
  • 3 桁ごとの区切りコンマは使用しない
  • 指数表記はサポートしない

固定小数点値の構文は、整数値の構文にオプションの 10 進数字を追加したものに相当します。 オプションの 10 進数字は、先頭の 10 進数字の前から最後の 10 進数字の後ろまでの、どこにでも置くことができます。

オプションの小数点の前に 10 進数字が少なくとも 1 つある場合には、小数点の後に、0 個以上の 10 進数字を続けることができます。 オプションの小数点の前に 10 進数字が 1 つもない場合には、小数点の後に、1 個以上の 10 進数字を続けることができます。

小数点が明示的に指定されない場合、システムは、最後の 10 進数字の直後に小数点があるものと想定します。

コンマを 10 進小数点と同様に使用して、コンマを区切り文字として指定することもできます。

以下の表で、固定小数点の精度および表現について説明します。

精度 (P) 表現
P ≤ 9 4 バイト、符号付き
9 < P ≤ 18 8 バイト、符号付き
18 < P ≤ 36 16 バイト、符号付き
以下の状況はシステム・エラーとなります。
  • 小数点の前に、宣言で許可された桁数 (P - S (S は位取り)) より多くの 10 進数字がある場合
  • 小数点の後に、宣言された位取りで許可される桁数より多くの 10 進数字がある場合

固定小数点データ型は厳密データ型であるため、 小数点の後の数字が多すぎる場合も、システムが数値を丸めることはありません。