Netezza Performance Server 11.0.6.0リリースノート

導入オプションNetezza Performance ServerforCloud Pak for Data System

バージョン11.0.6.0では、いくつかの安定性の修正と機能強化が行われています。

機能拡張と改善点

Netezza Performance Serverは、IBM Spectrum Protect（旧TSM）8.1.10およびEMC Networker19.11で認定されています。

解決された問題

アップグレードの安定性

小文字のアップグレードの問題が修正されました。
コンテナーのアップグレードが失敗した場合のエラー・メッセージが改善されました。
アップグレード全体において INZA ライセンスが保持されました。

コンテナーの安定性

Netezza Performance Serverコンテナへのsshが失敗する問題を修正しました。この問題は、『systemd-logindセッションをクリアせず、/runをいっぱいにしてしまったことが原因だった。
固定ERROR: Too many open files.
固定nzstart: Error: insufficient tmpfs size. tmpfs of size 155586 mounted on /dev/shm is needed.
固定ERROR: Sysctl value for 'kernel.sem' is '128 1048576 32 128'; must be at least '128 1048576 32 65535'.

システム管理

データ・スライス所有権の再割り当てを改善するための nzds -reblance CLI のサポートが追加されました。
ベンダーが異なるディスクの処理に関する問題が修正されました。
応答しない SPU の処理に関するシステム管理ポリシーの問題が修正されました。
nzevent -template で事前定義イベントが表示されない問題が修正されました。
を防ぐためにFPGAの問題を修正したDISK_FPGA_ERROR.
SFP リンクがダウンする問題が修正されました。

SQL の安定性

大規模な CASE WHEN ネスト照会のコンパイル時間が改善されました。
IPS ホストと SPU のタイム・ゾーンの違いに関する問題が修正されました。
固定フォーマット・オプションを使用して表をロードする際に発生していたシステム異常終了の問題が修正されました。
Postmaster コア・セグメンテーション障害を防ぐために問題が修正されました。
でバックアップに失敗していたパーミッションの問題を修正ERROR: LOCK TABLE: permission denied役割が設定されたとき。
プロシージャー内でビューが作成されるときのビュー所有者の設定に関する問題が修正されました。
固定ERROR: Unterminated quoted stringこれは、SQL内に'generate statisticsキーワードが存在する場合に発生する。
管理者でないユーザーがエラーになる問題を修正EXCEPTION thrown: invalid source table nameたとえそのユーザーがプロシージャを実行するのに必要な権限を持っていたとしてもである。
バージョン管理された表のメタデータ転送中に発生していた、Postgres の nzstart 異常終了が修正されました。
固定ERROR: Memory exhausted in AllocSetAlloc()これは、大量の CREATE OR REPLACE View 文が 1 つのトランザクションの一部として実行されたときに発生しました。
nz_md5_qsum()utility の問題が修正されました。
Netezza Performance Serverで暗号を有効にする際の問題を修正しました。
複製環境内の複製されないデータベースから複製されるデータベースにクロスデータベースが書き込まれる際にサブシステムで不整合が発生する問題が修正されました。

既知の問題

1. アップグレード

11.0.4.1 から 11.0.6.0 へのアップグレード
アップグレードは成功し、次の非致命的エラーが出されます。
```
“WARNING: Could not drop nz_internal_temp_user user”
```
この必須プロシージャーは、システムが 11.0.6.0 でオンラインになった後に使用します。
回避策：
nz ユーザーとして、コンテナーの内側で次のコマンドを実行します。
1. ```
nzsql -c "update  _t_object set objowner = U.usesysid, objmodifier = U.usesysid from _t_user U where objid = 5342 and U.oid = 4900; "
```
2. ```
nzsql -c "drop user NZ_INTERNAL_TEMP_USER;"
```
11.0.6.0 から 11.1.0.0 へのアップグレード
nzstartは
```
kernel.sem'のSysctl値は'128 1048576 32 32000'であり、少なくとも'128 1048576 32 32768'でなければならない
```
コンテナを11.0.6.0から11.1.0.0にアップグレードすると、エラーが発生しました。この場合、Netezza Performance Serverは 11.0.6.0のままです。
回避策:
1. root ユーザーとして、コンテナーの内側で次のコマンドを実行します。
```
sed -i '/^kernel.sem =/s/65535/32768/' /etc/sysctl.conf
sysctl -w kernel.sem="128 1048576 32 32768"
```
2. nz ユーザーとして、次を実行します。
```
nzstart
```

11.0.6.0 から 11.0.4.1 へのダウングレード

11.0.6.0 から 11.0.4.1 へのダウングレード時に、nzstart が以下のエラー・メッセージで失敗します。

WARNING: SELinux is configured to be started on reboot (/etc/selinux/config)
Use of uninitialized value $ENV{"NZ_REMOTE_FILE_SERVER"} in concatenation (.) or string at /nz/kit/bin/adm/nzchkhost line 415.
Use of uninitialized value in concatenation (.) or string at /nz/kit/bin/adm/nzchkhost line 415.
Use of uninitialized value in concatenation (.) or string at /nz/kit/bin/adm/nzchkhost line 415.
Use of uninitialized value in concatenation (.) or string at /nz/kit/bin/adm/nzchkhost line 415.
mount.nfs: Failed to resolve server : Name or service not known
mount.nfs: Operation already in progress
Use of uninitialized value $ENV{"NZ_REMOTE_FILE_SERVER"} in concatenation (.) or string at /nz/kit/bin/adm/nzchkhost line 417.
Use of uninitialized value in concatenation (.) or string at /nz/kit/bin/adm/nzchkhost line 417.
Use of uninitialized value in concatenation (.) or string at /nz/kit/bin/adm/nzchkhost line 417.
Use of uninitialized value in concatenation (.) or string at /nz/kit/bin/adm/nzchkhost line 417.
ERROR:  Unable to mount gpfs export: :/ipshost on /mnt/gpfs_test/

回避策:

Netezza Performance Serverを11.0.4.1 にダウングレードする前に、'nzchkhostをソース・キットからターゲット・キット11.0.4.1）にコピーします：

nz ユーザーとして、コンテナーの内側で次のコマンドを実行します。

mv /nz/kit.11.0.4.1/bin/adm/nzchkhost
/nz/kit.11.0.4.1/bin/adm/nzchkhost.original
cp /nz/kit.11.0.6.0/bin/adm/nzchkhost /nz/kit.11.0.4.1/bin/adm/

nz ユーザーとして、次を実行します。
```
nzstart
```

2.Netezza Performance Server認証

Netezza Performance Serverの認証が LOCAL 以外（LDAP/AD/Kerberos など）の場合、11.0.6.0へのアップグレードは次のように失敗しますERROR: Failed to bring IPS offline: Error: login error - LDAP authentication failed for user 'NZ_INTERNAL_TEMP_USER'.WORKARAOUND：

注：ソフトウェアのアップグレードからステップ7を実行する前に、以下の手順を完了してください：

システムにおける現在の認証を確認します。

nzsql -c "show authentication;"

予期される出力は以下のとおりです。

SYSTEM.ADMIN(ADMIN)=> show authentication;
      AUTH_OPTION      | AUTH_VALUE
-----------------------+------------
 AUTHENTICATION METHOD | LDAP
(1 row)OR SYSTEM.ADMIN(ADMIN)=> show authentication ;"
       AUTH_OPTION       |      AUTH_VALUE
-------------------------+-----------------------
 AUTHENTICATION METHOD   | KERBEROS

/nz/kit.11.0.6.0/share/upgrade/plugins/nz/Plugin/CheckLocalOption.pmの行番号34を変更する：

my $query = "create user nz_internal_temp_user with password 'password' ";

変換後:

my $query = "create user nz_internal_temp_user with password 'password' auth local ";

例えば、ソフトウェアのアップグレードからステップ7に進みます：
```
su -c "/nz/kit.11.0.6.0/sbin/nzupgrade  -f upgrade
```

3. システム管理

SPUのアクティベーションに成功した後、'NzLocalパーティションは'Healthyであるにもかかわらず、'nzspupart [show] [-issues]によって'Degradedと誤って報告される。

制限事項

システム管理

Booting 状態の SPU をアクティブ化しないでください。
デフォルトでは sysmgr.enableAutoRegen と sysmgr.enableAutoRebalance は ON です。ユーザーが sysmgr.enableAutoRegen と sysmgr.enableAutoRebalance の一方または両方を明示的に OFF に設定した場合は、決して SPU をアクティブ化しないでください。
必ず nzds -rebalance を使用してください。 nzhw -rebalance は、予測不能な影響があるので使用しないでください。