JDBC 接続ストリング

JDBC データ・ソースに接続するには、接続ストリングを作成する必要があります。

Netezza JDBC 接続ストリングは、以下の部分から以下の順序で構成されます。
  • jdbc:netezza:// (必須)。
  • ホスト名(必須)とポート番号(ポート5480を使用する場合はオプション)を指定し、その後にフォワード・スラッシュ(/)を続けます。ポート番号を指定する場合は、ホスト名とコロン(:)で区切ります。
  • データベース名、およびその後のセミコロン (;) (必須)。
  • プロパティー名とその値。名前=のペアで指定します (オプション)。 セミコロン (;) を使用して、名前=のペアを次の名前=のペアと区切ります。
以下に例を示します。 この例では、main がホスト名で、sales がデータベース名です。
jdbc:netezza://main:5490/sales;user=admin;password=password;loglevel=2;logdirpath=C:\
以下の表に、接続ストリングの作成時に指定できるプロパティーと値を示します。 プロパティーと値に大/小文字の区別はありません。
表 1. 接続ストリングのプロパティーと値
プロパティー 説明
applicationName アプリケーション名を指定します。
autocommit 自動コミットを接続に適用するかどうかを指定します。 有効な値は true (デフォルト) および false です。
batchSize 1 回のサイクルでフェッチする行数を指定します。 デフォルトは 256 です。
caCertFile 接続の認証に使用する認証局 (CA) ファイルの名前を指定します。 認証に CA を使用する場合は、この CA ファイル名が、接続先のデータベースに対してセキュリティー管理者が定義した名前と一致する必要があります。 セキュリティと認証の詳細については、『IBM® Netezza®システム管理者ガイド』を参照してください。
clientHostName クライアント・ホスト名を指定します。
clientUser クライアント・ユーザーを指定します。
database データベース名を指定します。
DatabaseMetaData 現在のカタログおよびスキーマに制限されないメタデータ情報を取得できるかどうかを指定します。 有効な値は、false (デフォルト。情報が現在のカタログとスキーマに制限されていることを意味します) および true です。
description データ・ソースの説明を明示します。
dsn データ・ソース名を指定します。 このプロパティーを指定すると、nzjdbc.ini ファイルにある、そのデータ・ソースに関連付けられた接続ストリング・プロパティーと値が使用されます。ただし、これらのプロパティーと値を接続ストリングに直接指定する場合は除きます。 例えば、接続ストリング jdbc:netezza//localhost/dsn=nzsql を指定する場合、プロパティーと値を接続ストリングに直接指定する場合を除き、nzjdbc.ini ファイルにある nzsql データ・ソース名に関連付けられたプロパティーと値が使用されます。

nzjdbc.ini ファイルを作成するには、Windows オペレーティング・システムでは GUI を使用し、Linux および UNIX オペレーティング・システムではコマンド・ライン・プロンプトを使用します。 nzjdbc.iniファイルの作成については、 nzjdbc.iniファイルを使用したJDBCデータソースの構成(Windows)または nzjdbc.iniファイルを使用したJDBCデータソースの構成(UNIX およびLinux)を参照してください。

host 接続先のホストの名前を指定します。
ignoreUpdateCount JDBC ドライバーが 20 億個 (最大 int 値) を超える行をエクスポートできるようにするかどうかを指定します。 有効な値は、off (デフォルト) と on です。
krbLoginModule login.conf ファイルにある Kerberos プロパティーのセットのエントリー・モジュール名を指定します。 JDBC ドライバーは、このログイン・モジュールのクラスを使用して認証チケットを作成します。
krbSSODelegation Kerberos SSO モードの IBM Cognos Business Intelligence アプリケーションを構成する場合に、Cognos 製品から提供される認証チケットを JDBC ドライバーが使用することを指定します。
logDirPath ログ・ファイルを書き込むログ・ディレクトリーを指定します。
loggerType ロギングに使用するタイプを指定します。 有効な値は、TEXT (デフォルト) と HTML です。
loginTimeout 接続を確立する際の最大待機時間を指定します。 デフォルトは無限です。
logLevel 接続のログ・レベルを指定します。 デフォルトはOFF
port ポート番号を指定します。
readonly 接続が読み取り専用かどうかを指定します。 有効な値は、false (デフォルト) と true です。
securityLevel セキュリティー・レベルを指定します。 値は、次のとおりです。
onlySecured
SSL によるデータ暗号化を行う接続のみ受け入れることを指定します。 このセキュリティー・レベルでは、セキュリティーが向上しますが、データ・ストリームを暗号化する必要があるため、パフォーマンスはある程度低下します。
onlyUnsecured
SSL によるデータ暗号化を行わない接続のみ受け入れることを指定します。 このセキュリティー・レベルは、パフォーマンスの向上につながりますが、接続が暗号化されないことによるリスクを伴います。
preferredSecured
SSL を使用する接続を優先すること、ただし、SSL 暗号化が使用されないというだけの理由で接続を拒否しないことを指定します。 この値がデフォルトです。
preferredUnsecured
SSL を使用しない接続を優先すること、ただし、SSL 暗号化が使用されるというだけの理由で接続を拒否しないことを指定します。
schema Netezza Performance Serverシステム上の指定したデータベース内のスキーマの名前を指定します。 このプロパティは、データベース内で複数のスキーマをサポートするNetezza Performance Serverシステムで使用します。 スキーマを指定しない場合は、データベースのデフォルトのスキーマに接続されます。
重要:'setSchemaメソッドを呼び出して新しいスキーマを指定すると、以前に作成または準備した 'Statementオブジェクトを使用するクエリを含め、以降のすべてのクエリが新しいスキーマを使用するようになります。 この動作は、Oracle JDBC 仕様に記述されている動作とは異なります。
user データベースに接続するためのユーザー名を指定します。
password 認証のためのパスワードを指定します。