固定長形式ファイル
固定長形式ファイルでは、何番目に位置するか、つまりレコード内のどこにフィールドが存在するかを示す
オフセットを使用します。 フィールド区切り文字はありません。 エンド・オブ・レコード区切り文字は、最後のレコードにも必要です。 固定長形式ファイルのデータの場合、通常、小数部の区切り文字 (小数点) も時刻の区切り文字もありません。区切り文字は不要で、スペースが使用されるためです。 フィールドのサイズが固定であるため、区切り文字の場所も固定です。それらの区切り文字の場所は、固定長形式のデータ・ファイルに付属するレイアウト定義で指定します。
固定形式データをデータベースにロードする場合、フィールドのターゲット・データ型およびレコード内での場所を定義する必要があります。
固定長形式のファイル内のすべてのフィールドをロードしなければならないわけではありません。 不要なフィールドは、"filler" の指定を使用してスキップできます。 データ・ファイル内のフィールドの順序は、ターゲット表の順序と一致する必要があります。あるいは、外部表定義を作成して、フィールドの順序をデータベース列と同じように指定しておく必要があります。 外部表定義を insert-select 文と組み合わせて使用する場合は、フィールドの順序を変更できます。
一般的に Unknown 値または NULL 値は、NULL を表すものとして分類された 既知のデータ・パターンを使用して表します。
データ属性
固定長形式ファイルの一般的なデータ属性は以下のとおりです。
- データ・タイプ
- レコード内の特定のオフセットに位置するデータは、必ず同じタイプです。
- 表現
- 表現は一定で、どのフィールドも固定された長さです。 フィールド内のデータは必ず同じように表されます。 小数点、 時刻区切り文字、日付区切り文字などの特定の項目は 必ず同じ場所に位置するため、通常は、データ・ファイル中には表さずに暗黙的に示します。
- 値
- 値は、実際の値または NULL 標識にすることができます。 NULL 値を示すデータ表現は、レイアウト定義で指定します (NULL が許可されると想定した場合)。
- 長さ
- このデータ・ファイルの場合は長さが固定であるため、ファイル内に長さの指定はありません。長さの属性はレイアウト定義で指定します。
- NULL になる条件
- Null 状態は、レイアウト定義により、特定のデータ・パターン (「すべてスペース」など) として、あるいは別の列の値により「フラグが立てられる」ことで表されるものとして指定されます。