License Metric Tool の最新状態の維持

定期的に新しいバージョンの License Metric Tool にアップグレードして、新しい機能と修正を最大限に利用するとともに、サブキャパシティー・ライセンス要件に準拠するようにします。アプリケーション更新ごとに License Metric Tool サーバーをアップグレードすることが重要です。License Metric Tool は、サポートされている任意のバージョンの BigFix で互換性があるため、サーバーやクライアントなどの BigFix コンポーネントをアップグレードする頻度は低くなります。

License Metric Tool を定期的に更新する理由

  • 各アプリケーション更新には、新しい機能と、APAR および既知の問題の修正が含まれています。
  • 各アプリケーション更新は、既知のセキュリティー脆弱性に対する修正を提供します。
  • サブキャパシティー・ライセンス・モデルでは、ライセンス条項が有効になってから 90 日以内に License Metric Tool の使用を開始し、速やかに最新のアプリケーション更新にアップグレードする必要があります。詳しくは、IBM License Metric Tool information および Software lifecycle: Product details for IBM License Metric Tool 9.2.x を参照してください。

最新のアプリケーション更新に関する情報

  • 各アプリケーション更新の説明については、License Metric Tool の更新を参照してください。
  • 各アプリケーション更新で追加された機能のリストについては、新機能を参照してください。
  • アプリケーション更新に関する電子メール通知を受け取るには、My Notifications をサブスクライブします。

License Metric Tool コンポーネントの更新

License Metric Tool インフラストラクチャーが最新であることを確認するには、アップグレードのたびに以下のステップを実行します。次のリストは、ステップの概要です。詳細については、最新バージョンへのアップグレード を参照してください。
  1. License Metric Tool サーバーをアップグレードします。
  2. 内部 License Metric Tool コンポーネント (スキャナーおよび VM マネージャー・ツール) をアップグレードします。
  3. アクティブなアクションを停止してから、最新バージョンの Fixlet を使用して再始動します。Fixlet に関する以下のベスト・プラクティスに留意してください。
    • アクションの現行性を確保する
      Fixlet によって開始されたアクションは、新しいアプリケーション更新のインストール時に自動的には更新されません。新しいバージョンの Fixlet が使用可能になったら、必ず現在のアクションを再始動してください。再始動する必要があるアクションを確認するには、アクティブなアクションの名前と、関連する Fixlet の名前を比較します。これらの名前に含まれているバージョンが異なる場合は、アクションを再始動してください。
      注: License Metric Tool サーバーは、旧バージョンのサーバーで開始されたアクションと互換性があります。ただし、スキャナー・アクションと Fixlet の現行性を確保することによって初めて、新しい機能および修正を利用することができます。
    • 前もって計画する

      前もって計画し、License Metric Tool をアップグレードするたびに現在のアクションを再始動する準備をしてください。サーバーのアップグレードを妨げないようにビジネス・ニーズに合わせて計画を調整します。

    • Fixlet 名の変更を制限する

      Fixlet の名前全体を変更しないでください。そうではなく、意味のあるプレフィックスまたはサフィックスを付加します。Fixlet のバージョンを名前の中に含めて、開始されたアクションの名前にバージョンが反映されるようにします。これにより、異なるバージョンの Fixlet を使用して開始されたアクションを容易に区別できます。

  4. オプション: BigFix プラットフォームのコンポーネントをアップグレードします。このステップはオプションであり、主にビジネスのニーズと要件に依存します。各更新が多数のセキュリティー機能拡張をもたらす可能性があるため、プラットフォームのアップグレードは、セキュリティー対策に関連している場合があります。License Metric Tool の観点からは、License Metric Tool を正しく機能させるには、BigFix のアップグレードは通常は不要です。ほとんどの機能は独立しており、古いバージョンのプラットフォームでも動作します。

License Metric Tool コンポーネントのバージョン管理

License Metric Tool および BigFix プラットフォーム
License Metric ToolBigFix プラットフォームのバージョンは独立しており、それぞれ異なります。
スキャナー
9.2.15 アプリケーション更新 9.2.15 から、アプリケーション更新のバージョンとスキャナーのバージョンが揃っています。スキャナーのバージョンは、スキャナーの変更時にのみアプリケーション更新のバージョンに変更されます。
VM マネージャー・ツール
9.2.15 アプリケーション更新 9.2.15 から、アプリケーション更新のバージョンと VM マネージャー・ツールのバージョンが揃っています。VM マネージャー・ツールのバージョンは、VM マネージャー・ツールの変更時にのみアプリケーション更新のバージョンに変更されます。
Fixlet
9.2.15 アプリケーション更新 9.2.15 から、すべての License Metric Tool Fixlet の名前に、括弧で囲まれたバージョンが含まれるようになっています (例えば、「ソフトウェア・スキャンの開始 (9.2.15.0)」)。

Fixlet のバージョンは、Fixlet の定義が変更されたかどうかに関係なく、License Metric Tool のリリースごとに更新されます。ただし、スキャナーと VM マネージャー・ツールのバージョンは、これらのコンポーネントが変更された場合にのみ更新されます。したがって、インストールやアップグレードの Fixlet のバージョンと、デプロイされるコンポーネントのバージョンが異なることがあります。