ロケーション・マップの構成

IBM® Intelligent Operations Center のロケーション・マップは、対話用に事前に定義されているエリア (大規模なスポーツ・スタジアムの座席エリアなど) を含むマップ、ダイアグラム、または計画です。データ・ソースを構成することで、データ項目がロケーション・マップの関連するエリアに表示されるようにできます。

ロケーション・マップの構成ツールでは、ロケーション・マップ、コレクション、およびエリアを作成、表示、更新、および削除できます。カテゴリーを作成および削除できますが、既存のカテゴリーを更新することはできません。カテゴリー、コレクション、ロケーション・マップ、およびエリアは、階層を形成しています。その詳細な定義を以下に示します。
カテゴリー
1 つのカテゴリーには、1 つ以上のロケーション・マップ・コレクションが含まれます。ユーザーは、カテゴリーを利用して、ロケーション・マップが簡単に見つかるようにメニューを編成できます。例えば、「警察署」という名前のカテゴリーには、市内の警察署を表すロケーション・マップのコレクションが含まれます。
コレクション
1 つのコレクションには、1 つ以上のロケーション・マップが含まれます。コレクションは、通常、複数のマップから成り立っていて、地理空間情報マップ上の位置を示すマーカーによって表されます。コレクションには、場所の座標とカテゴリーが割り当てられている必要があります。例えば、「警察管区 4」という名前のコレクションには、市の警察管区 4 にある警察署に関連付けられたロケーション・マップが含まれます。
ロケーション・マップ
ロケーション・マップとは、1 つの場所を必要な詳細レベルで表す任意のイメージです。ロケーション・マップは、コレクションに割り当てられている必要があります。例えば、「1 階」は、建物の 1 階のロケーション・マップです。このロケーション・マップは、「警察署」という名前のカテゴリー内の「警察管区 4」警察署のマップのコレクションに割り当てられます。
エリア
エリアとは、ロケーション・マップ上の 1 つの部分の外形を示すユーザー定義の形状 (ポリゴン) です。エリアには、名前と説明が割り当てられている必要があります。名前は、ロケーション・マップ上のその部分を表す固有 ID です。ロケーション・マップとデータ・ソースに定義されているアクセス・レベルに応じて、ソリューションによって受信されたデータ項目にエリア ID があれば、そのエリアが定義されているすべてのロケーション・マップにデータ項目が表示されます。例えば、「警察管区 4」マップ・コレクションの「Hudson Bldg 1 階」および「Hudson Bldg 2 階」というロケーション・マップ上には、「Hudson Bldg 階段」という名前のエリアがあります。データ項目が適切なロケーション・マップにのみ表示されるようにするには、エリアに適切な名前を割り当てるよう注意する必要があります。例えば、互いに関連のない複数のマップに「階段」という名前のエリアがあった場合、これらすべてのロケーション・マップに「階段」というエリア ID を持つデータ項目が表示されます。エリアに親 ID を割り当てるオプションもあります。

複数のロケーション・マップ上で ID を使用して、エリアの階層を作成します。例えば、スポーツ・スタジアムの 1 階の観客席を表すエリアを作成します。各席は、スタジアム 1 階の詳細なロケーション・マップで定義されます。さらに、各席に親 ID を与えて、その席がスタジアムの概要ロケーション・マップ上の 1 階エリアにあることを示します。エリア ID が与えられた席の 1 つに対応するデータ項目は、1 階の席の詳細なマップに表示されます。このデータ項目は、スタジアムの概要ロケーション・マップにも表示されます。概要マップ上の 1 階エリアのエリア ID は、それぞれの座席エリアで使用される親 ID と同じです。

1 つ以上のロケーション・マップにデータ項目が表示されるようデータ・ソースを構成するには、ロケーション・マップ上のエリアの名前をデータ・ソースの「エリア名」最小プロパティーとして設定します。詳しくは、データ・ソースの最小プロパティーの設定を参照してください。これらのデータ項目の表示対象を、許可されたユーザーのみがアクセスできるロケーション・マップに制限するには、データ・ソースとロケーション・マップに適切なアクセス・レベルを設定するようにします。詳しくは、データ・ソースの保護およびロケーション・マップの作成、更新、または削除を参照してください。