IBM Integration Bus バージョン 10.0.0.18 オペレーティング・システム: AIX、HP-Itanium、Linux、Solaris、Windows、z/OS


IBM Integration Bus の技術的な概要

IBM® Integration Bus によって、情報をメッセージとしてパッケージし、大規模な従来型システムから、パイプライン上のセンサーなどの無人装置までの、さまざまなビジネス・アプリケーション間でやり取りすることができます。

図 1. IBM Integration Bus の主要なコンポーネントとそれらが相互作用する方法。
この図は、IBM Integration Bus の主要なコンポーネントとそれらが相互作用する方法を示しています。

IBM Integration Bus は、メッセージ・ルーティングとメッセージの変換という 2 つの方法でメッセージを処理します。

メッセージ・ルーティング

メッセージはその内容に基づいて、送信側から受信側にルーティングすることができます。

ユーザーの設計するメッセージ・フローが、メッセージ・ルーティングを制御します。 メッセージ・フローは、着信メッセージに対して実行する操作、およびそれらの実行順序を記述します。

各メッセージ・フローは、以下の部分から構成されています。

IBM では、組み込みノードと、多くの一般的な関数のサンプルを提供しています。 追加の関数が必要な場合には、ユーザー独自のユーザー定義ノードを作成することができます。ユーザー定義拡張機能の概説 を参照してください。

メッセージ・フローは、IBM Integration Toolkitで作成します。

メッセージの変換

メッセージは、配信前に変換することができます。
  • 送信側と受信側のそれぞれの異なる場合がある要件に適応させるため、メッセージを 1 つのフォーマットから別のフォーマットへ変換することができます。
  • メッセージは、データベースに保管された情報に関係するデータ・フィールドを、変更、結合、追加、または除去することによって変換できます。 情報は、メッセージとデータベースとの間でマップすることができます。 メッセージ・データのさらに複雑な操作は、構成可能ノード内でコード (例えば、拡張 SQL (ESQL) または Java™) を書くことによって実行できます。
変換は、メッセージ・フロー内のさまざまなノードが行うことができます。 メッセージ・フロー・ノードは、着信メッセージに対する操作を行う前に、そのメッセージの構造を理解する必要があります。
  • メッセージの中には、その固有の構造およびフォーマットの定義を含むものがあります。 これらのメッセージは自己定義メッセージとも呼ばれ、構造やフォーマットについての追加情報がなくても、処理することができます。自己定義エレメントおよびメッセージを参照してください。
  • その他のメッセージには、その構造やフォーマットについての情報が含まれていません。 これらを処理するには、その構造のモデルを作成する必要があります。メッセージ・モデル を参照してください。
メッセージ・フローと同様、IBM Integration Toolkitにメッセージ・モデルを作成します。 これには以下の 2 タイプの情報が含まれることがあります。

補足製品

図 2. IBM Integration Bus と外部システムとの関係。
IBM Integration Bus と、DB2、CICS、MQ などの外部システムとの関係。

IBM Integration Bus はさまざまな製品と統合するため、適切な製品、またはそのような製品を含むシステムを使用することによって、追加のフィーチャーの利点を得ることもできます。補足製品の使用によって追加される機能およびフィーチャーは、ご使用のアプリケーションには影響を及ぼしませんが、IBM Integration Bus の運用を表す統合レイヤーでのオプションが広がります。

IBM Integration Bus を使用する上で WebSphere® MQ は前提条件ではなくなりましたが、WebSphere MQ の機能は、WebSphere MQ を補足製品としてインストールすることで提供されます。詳しくは、補足製品を必要とする IBM Integration Bus 機能を参照してください。

統合ノード環境の作成

メッセージのルーティングや変換といった作業は、統合ノードで行われます。統合ノード内に、1 つ以上の統合サーバー (メッセージ・フローが実行されるプロセス) を定義することができます。

統合ノードが稼働しているモードは、デプロイする統合サーバーおよびメッセージ・フローの数、および使用するノードのタイプに影響を与えることがあります。各動作モードに適用される制約事項を参照してください。

1 つ以上の統合ノードを、サポートされているオペレーティング・システムで稼働している 1 つ以上のコンピューター上にインストールして作成することができます。複数の統合ノードを作成すれば、障害に対する保護機能を備えた環境を構成したり、さまざまな業務部門に処理を分散したりすることが可能になります。

製品コマンド、、独自のアプリケーションの IBM Integration API のいずれかを使用して、統合ノードを管理します。

アプリケーション開発

システム管理者が統合ノードを作成した後に、アプリケーション開発者がIBM Integration Toolkit を使用して、メッセージ・フローおよびメッセージ定義を作成および変更できます。

IBM Integration Toolkit 内の別のパースペクティブを使用して、メッセージ・フロー、メッセージ・モデル・スキーマ・ファイル、および他の関連したリソースを作成します。IBM Integration Toolkitを参照してください。

リポジトリーを使用して、開発リソースのアクセス制御およびバージョン管理を行うことができます。 リポジトリーはまた、複数の開発者が同じリソースに対して並行して処理を行えるようにもします。開発リポジトリー を参照してください。

アプリケーションは、WebSphere MQ、JMS 1.1 または 2.0、HTTP および HTTPS、Web サービス (SOAP および REST)、ファイル、エンタープライズ情報システム (SAP および Siebel を含む)、および TCP/IP を含む、幅広いプロトコルを使用して統合ノードと通信できます。アプリケーション接続の詳細については、接続のためのノードを参照してください。

アプリケーションの統合ノード環境へのデプロイ

IBM Integration Toolkit「統合開発」パースペクティブを使用してメッセージ・フロー、メッセージ・モデル・スキーマ・ファイル、および関連リソースを作成し、構成したら、1 つ以上の統合ノードに実行可能データをデプロイすることができます。統合ソリューションのデプロイを参照してください。

以下の方法で、データをデプロイすることができます。
  • IBM Integration Toolkit「統合ノード」ビューから
  • IBM Integration Toolkit のテスト・クライアント環境から
  • コマンドを使用して
  • IBM Integration API・アプリケーション・プログラミング・インターフェースを使用するアプリケーションを作成することによって

メッセージ・フローおよび メッセージ・モデル・スキーマ・ファイル をデプロイすると、コンパイルされ、BAR ファイルにエンベロープ化され、ターゲット統合ノードに送られます。統合ソリューションのデプロイを参照してください。BAR ファイルには構成可能なシステム・プロパティーが入っています。 キューまたはデータベース名などのプロパティーは、ソース・ファイルを変更したり、メッセージ・フローを再開発したりしなくても、指定変更することができます。 この構成によって、システム間で定義を容易に移動させることができます。

統合ノードは BAR ファイルを開き、その内容を取り出し、受信した情報のレコードを作成して、エンベロープを廃棄します。ブローカーは、コンピューター・ファイル・システム内のローカル・ストレージ域に情報を保持するので、必要に応じてアプリケーション・リソースを復元してメッセージ・フローを再開することができます。


ab20551_.htm | 最終更新 2019-11-18 12:59:22