分散トランザクション処理モデル

分散トランザクションの X/Open 標準では、分散トランザクション処理のモデルが定義されています。 このアーキテクチャーでは、整合トランザクション・マネージャーが、トランザクションに参加している すべてのリソースの情報に基づいて、トランザクションの処理方法を各リソースに通知します。 通常は独自でトランザクションのコミットおよびリカバリーを管理するリソースは、 このタスクをトランザクション・マネージャーに委任します。

X/Open 標準によると、分散トランザクション処理処理モデルは、以下のコンポーネントから成ります。

XA 仕様は、トランザクション・マネージャーとリソース・マネージャーとの間の通信に使用する インターフェースとして、2 フェーズ・コミット・プロトコルを定義します。 2 フェーズ・コミットは、準備フェーズとコミット・フェーズから成ります。 準備フェーズでは、トランザクションに参加しているすべてのリソースが、 トランザクションによって要求される変更を完了することに合意する必要があります。 参加しているいずれかのリソースで問題が報告された場合、 準備フェーズは失敗し、トランザクションはロールバックされます。 準備フェーズが正常に終了すると、コミット・フェーズが開始されます。コミット・フェーズでは、 トランザクション・マネージャーが、すべての参加リソースにトランザクションのコミットを指示します。

X/Open 標準について詳しくは、「Distributed Transaction Processing: The XA Specification」(http://opengroup.org) を参照してください。