ライフサイクル・ルールにより、Amazon S3 ファイルの有効期限が切れる時期またはファイルをアーカイブする時期を指定します。
ライフサイクル・ルールのいずれのタイプでも、ライフサイクル・ルールが適用される日付、またはライフサイクル・ルールが適用されるまでファイルが現在の状態で存在し続ける日数を指定できます。特定のファイルまたはフォルダーに対して、アーカイブと有効期限の両方のライフサイクル・ルールを定義する場合、両方のライフサイクル・ルールが同じ期間形式を使用しなければなりません。
ライフサイクル・ルールの適用対象にできるのは、1 つのファイルのみ、または目的のファイルが含まれているフォルダー内のすべてのファイルです。特定のファイルに適用するライフサイクル・ルールと、そのファイルを含んでいるフォルダーに適用するライフサイクル・ルールを別に指定することはできません。
Amazon S3 でライフサイクル・ルールが作成されると、ルールのスコープは接頭部によって表されます。この接頭部には、ライフサイクル・ルールが適用されるファイルのファイル・パスの一部分のみが含まれます。
例えば、directory4/file1.txt ファイルを対象にしたライフサイクル・ルールを作成するとします。ライフサイクル・ルールを作成し、「ルールのスコープ」プロパティーを「ファイル」に設定すると、接頭部は directory4/file1.txt になります。ライフサイクル・ルールを作成し、「ルールのスコープ」プロパティーを「フォルダー」に設定した場合、接頭部は directory4/ になります。
コネクターがパラレルで実行される場合、ライフサイクル・ルールは、フォルダー内のすべてのファイルに適用されなければなりません。したがって、「ルールのスコープ」プロパティーは「フォルダー」に設定する必要があります。
DepartmentA/Employees フォルダー内のすべてのファイルを対象にしたライフサイクル・ルールを 2016 年 1 月 1 日に作成するとします。その日から 3 年後にそれらのファイルをアーカイブし、5 年後には削除する必要があります。ライフサイクル・ルールは日付か日数に基づいて指定できますが、両方のルールに同じ形式を使用する必要があるため、以下のようにライフサイクル・ルールを構成できます。
| Amazon S3 プロパティー | 日付に基づいてライフサイクル・ルールを指定する場合の値 | 日数に基づいてライフサイクル・ルールを指定する場合の値 |
|---|---|---|
| ルールのスコープ | フォルダー | フォルダー |
| 期間形式 | 特定の日付 | 作成日からの日数 |
| 有効期限 | はい | はい |
| 有効期限日付 | "2021-01-01" | 適用されない |
| 期間 | 適用されない | 1825 |
| アーカイブ | はい | はい |
| アーカイブする日付 | "2019-01-01" | 適用されない |
| 期間 | 適用されない | 1095 |