[Windows]

MSCS クラスターの紹介

Microsoft Cluster Service (MSCS) クラスターは、複数のコンピューターのグループであり、相互に接続され、1 つに障害が発生した場合に MSCS が フェイルオーバーを実行し、アプリケーションの状態データを障害のあるコンピューターからクラスター内の別のコンピューターに転送し、そこで操作を再開するように構成されます。

注: Windows Server 2016以降、 Microsoft Cluster Service (MSCS) の新しい名前は Windows Server Failover Clustering (WSFC) です。

MSCSクラスタ、マルチインスタンスキューマネージャ、 IBM® MQ クラスタなど、さまざまな高可用性オプションに関する情報は、「 高可用性の構成 」を参照してください。

このセクションおよび従属するトピックで、用語クラスター が単独で使用されるときには、常に MSCS クラスターを意味しています。 これは、本書の他の場所で説明されている IBM MQ クラスターとは異なります。

2 台のマシンのクラスターは、仮想 IP アドレス を使用して、クライアント・アクセス用のネットワークに一緒に接続される 2 台のコンピューター (例えば、A と B) で構成されます。 さらに、1 つ以上の専用ネットワークによって相互に接続されていることもあります。 A および B は、使用するそれぞれのコンピューター上で、サーバー・アプリケーション用に少なくとも 1 つのディスクを共有します。 また、MSCS が排他的に使用するための別の共有ディスクがあります。これは独立ディスク (RAID) レベル 1 の冗長配列でなければなりません。このディスクを quorum ディスクと言います。 MSCS は、両方のコンピューターをモニターして、ハードウェアとソフトウェアが正しく実行していることを確認します。

このような単純なセットアップでは、どちらのコンピューターにもすべてのアプリケーションがインストールされますが、ライブ・アプリケーションはコンピューター A でのみ実行され、コンピューター B は稼働しても待ち状態になります。 コンピューター A に何らかの問題が発生すると、障害が起きたアプリケーションは MSCS によって通常の方法でシャットダウンされ、他のコンピューターにその状態データが転送され、アプリケーションはそこで再開されます。 これがフェイルオーバー です。 アプリケーションをクラスター指向 にしておくと、MSCS との対話が十分に行われ、フェイルオーバーの機能が高まります。

2 コンピューター・クラスターの標準的なセットアップは、 図 1に示すとおりです。
図1: 2 台のコンピューターにおける MSCS クラスター
標準的な MSCS クラスター。 専用 LAN で接続された 2 つのコンピューター、SCSI バスで接続されたローカル・ディスク。 それぞれが共有ディスクおよびクォーラム・ディスクにアクセスできます。
それぞれのコンピューターが共有ディスクにアクセスできますが、MSCS 制御の下では、共有ディスクにアクセスできるのは一度に 1 台のコンピューターだけです。 フェイルオーバーの際、MSCS はアクセスを他のコンピューターに切り替えます。 共有ディスク自体は通常 RAID ですが、それ以外でも構いません。

各コンピューターは、クライアント・アクセス用に外部ネットワークに接続され、それぞれが IP アドレスを持っています。 ただし、このクラスターと通信する外部クライアントは、1 つの仮想 IP アドレス だけを認識し、MSCS がクラスター内で IP トラフィックの経路を適切に定めます。

また、MSCS は、1 つ以上の専用接続、または公衆ネットワークを介して 2 台のコンピューター間で独自の通信を実行し、例えば、ハートビートを使用して 2 台のコンピューターの状態をモニターしたり、データベースを同期したりします。