共用キューとクラスター・キューの比較
ここでは、共用キューおよびクラスター・キューを比較し、ご使用のシステムにどちらが適切かを判断できるようにすることを目的としています。
チャネル・イニシエーターのコスト
クラスター・キューでは、メッセージはチャネルによって送信されるため、アプリケーションのコストに加えてチャネル・イニシエーターのコストを考慮に入れてください。 チャネルがメッセージを取得し、書き込むため、ネットワークでコストが発生します。 共有キューにはこれらのコストがありません。そのため、キュー共有グループ内のキュー・マネージャー間でメッセージを移動するとき、共有キューでは、クラスター・キューよりも処理能力の使用が少なくなります。
メッセージの可用性
クラスター・キューの場合、キューに書き込みを行うと、メッセージは、ご使用のキュー・マネージャーへのアクティブなチャネルが接続されているキュー・マネージャーの 1 つへ送信されます。 リモート・キュー・マネージャーでは、メッセージを処理するために使用するアプリケーションが機能していない場合、メッセージは処理されず、アプリケーションが始動するまで待機します。 同様に、キュー・マネージャーがシャットダウンすると、そのキュー・マネージャー上のメッセージは、キュー・マネージャーが再始動するまで使用可能になりません。 これらの事例から、共用キューを使用する場合に比べてメッセージの可用性が低いことが分かります。
共用キューを使用している場合、キュー共用グループ内のどのアプリケーションも、送信されたメッセージを取得することができます。 キュー共用グループで 1 つのキュー・マネージャーをシャットダウンした場合、メッセージは他のキュー・マネージャーで使用することができるので、クラスター・キューを使用する場合に比べてメッセージの可用性が高くなります。
キャパシティー
カップリング・ファシリティーは、ディスクよりも高価です。それで、ローカル・キューに 1,000,000 メッセージを格納するためのコストは、同じ数のメッセージを十分な容量のカップリング・ファシリティーに格納するよりも低くなります。
他のキュー・マネージャーへの送信
共用キュー・メッセージは、キュー共用グループでのみ使用可能です。 キュー共用グループの外でキュー・マネージャーを使用する場合、チャネルを使用する必要があります。 複数のリモートの分散キュー・マネージャー間でワークロード・バランスをとるために、クラスタリングを使用することができます。
ワークロード・バランシング
クラスタリングを使用して、チャネルおよびキュー・マネージャーに対して、送信されたメッセージを取得する比率に重みづけをすることができます。 例えば、1 つのキュー・マネージャーにメッセージの 60% を送信し、別のキュー・マネージャーにメッセージの 40% を送信することができます。 この事例は、リモート・キュー・マネージャーのプロセス処理能力に左右されません。 最初のキュー・マネージャーのシステムは過負荷になる可能性があり、2 番目のキュー・マネージャーのシステムはアイドル状態になる可能性があります。しかし、メッセージの多くは、最初のキュー・マネージャーに依然として送信されます。
共用キューを使用すると、2 つの CICS® システムがメッセージを読み取ることができます。 1 つのシステムが過負荷になると、もう一方のシステムが大部分の作業負荷を引き継ぎます。