IBM MQ classes for Java サンプル・アプリケーションの使用

IBM® MQ classes for Java サンプル・アプリケーションは、 IBM MQ classes for Java API の共通機能の概要を提供します。 インストール環境やメッセージング・サーバーのセットアップを検証したり、ユーザー独自のアプリケーションを作成したりするときに活用できます。

本タスクについて

独自のアプリケーションを作成するために手助けが必要な場合は、サンプル・アプリケーションを開始点として使用できます。 各アプリケーションのソース・バージョンとコンパイル・バージョンの両方が提供されています。 サンプルのソース・コードを検討し、アプリケーションに必要な各オブジェクト (MQQueueManager、MQConstants、MQMessage、MQPutMessageOptions および MQDestination) を作成するための主な手順や、アプリケーションの動作を指定するときに必要な特定のプロパティーを設定するための主な手順を見極めます。 詳しくは、 Writing IBM MQ classes for Java applicationsを参照してください。 これらのサンプルは、 IBM MQ Javaの将来のリリースで変更される可能性があります。

表 1 は、各プラットフォームで IBM MQ classes for Java サンプル・アプリケーションがインストールされる場所を示しています。
表 1. IBM MQ classes for Java サンプル・アプリケーションのインストール・ディレクトリー
プラットフォーム ディレクトリー
[AIX]AIX®
[Linux]Linux®
MQ_INSTALLATION_PATH/samp/wmqjava/samples
[Windows]Windows MQ_INSTALLATION_PATH\tools\wmqjava\samples
[IBM i]IBM i /qibm/proddata/mqm/java/samples/wmqjava/samples
[z/OS]z/OS® MQ_INSTALLATION_PATH/java/samples/wmqjava
表 2 は、 IBM MQ classes for Javaで提供されるサンプル・アプリケーションのセットを示しています。
表 2. IBM MQ classes for Java サンプル・アプリケーション
サンプル名 説明
IMSBridgeSample.java IBM MQ classes for JavaIMS ブリッジを使用する方法を簡単に説明します。
MQIVP.java IBM MQ Java インストール検査プログラム。
MQMessagePropertiesSample.java メッセージ・プロパティー API の使用例を示します。
MQPubSubApiSample.java パブリッシュ/サブスクライブ API の使用例を示します。
MQSample.java キューへのメッセージの書き込みと取得を行う実例を示す単純なプログラム。
MQSampleMessageManager.java IBM MQ 基本 Java サンプルでのメッセージ処理のためのユーティリティー・クラス。
mqjcivp.properties このリソース・バンドルには、IBM MQ classes for Java インストール検査プログラム (MQIVP.java) によって使用されるメッセージが含まれます。

IBM MQ classes for Java は、サンプル・アプリケーションの実行に使用できる runjms と呼ばれるスクリプトを提供します。 このスクリプトは、 IBM MQ classes for Java サンプル・アプリケーションを実行できるように IBM MQ 環境をセットアップします。

表 3 に、各プラットフォーム上のスクリプトの場所を示します。
表 3. runjms スクリプトの場所
プラットフォーム ディレクトリー

[AIX]AIX
[Linux]Linux
MQ_INSTALLATION_PATH/java/bin/runjms
[Windows]Windows MQ_INSTALLATION_PATH\java\bin\runjms.bat
[IBM i]IBM i
/qibm/proddata/mqm/java/bin/runjms
または
/qibm/proddata/mqm/java/bin/runjms64
[z/OS]z/OS MQ_INSTALLATION_PATHjava/bin/runjms

runjms スクリプトを使用してサンプル・アプリケーションを起動するには、以下のステップを実行します。

手順

  1. コマンド・プロンプトを表示し、実行するサンプル・アプリケーションが格納されているディレクトリーにナビゲートします。
  2. 以下のコマンドを入力します。
    Path to the runjms script/runjms sample_application_name
    サンプル・アプリケーションは、必要とするパラメーターのリストを表示します。
  3. 次のコマンドを入力して、これらのパラメーターを指定してサンプルを実行します。
    Path to the runjms script/runjms sample_application_name parameters

[Linux]例えば、 Linuxで MQIVP サンプルを実行するには、以下のコマンドを入力します。
cd /opt/mqm/samp/wmqjava/samples
/opt/mqm/java/bin/runjms MQIVP