crtmqm (キュー・マネージャーの作成)
キュー・マネージャーを作成します。
目的
crtmqm コマンドは、キュー・マネージャーを作成し、デフォルトおよびシステム・オブジェクトを定義するために使用します。crtmqm コマンドによって作成されるオブジェクトは、システムおよびデフォルト・オブジェクトにリストされています。 キュー・マネージャーが作成されている場合は、strmqm コマンドを使用して開始します。
キュー・マネージャーは、crtmqm コマンドを発行したインストール済み環境に自動的に関連付けられます。 関連付けられたインストール済み環境を変更するには、setmqm コマンドを使用します。
Windows インストーラーでは、
mqm
グループへのインストールを実行するユーザーが自動的には追加されないことに注意してください。詳しくは、UNIX、Linux® および Windows システム
上の IBM® MQ を管理する権限を参照してください。
構文
必須パラメーター
- QMgrName
-
作成するキュー・マネージャーの名前。
名前は 48 文字以内で指定します。
このパラメーターは、このコマンドの最後の項目にする必要があります。注: IBM MQ アプリケーション、その他の IBM MQ キュー・マネージャーおよび IBM MQ 制御コマンドでは、QMgrName を使用して、このキュー・マネージャーを識別します。
このマシン上に同じ名前を持つキュー・マネージャーは 存在することができません。このキュー・マネージャーが他のキュー・マネージャーに 接続する場合は、キュー・マネージャーのグループ内でキュー・マネージャー名が一意であることを確認する必要があります。
QMgrName は、キュー・マネージャーのディスクで作成されたディレクトリーの命名にも使用されます。 ファイル・システムの制限のため、作成されたディレクトリーの名前が、crtmqm コマンドで指定された QMgrName と同じではない場合があります。
その場合、作成されるディレクトリーは、指定されている QMgrName に基づきますが、変更されるか、またはキュー・マネージャー名に
.000
や.001
などの接尾部が追加される可能性があります。
オプション・パラメーター
-a[r] access_group
- アクセス・グループ・パラメーターを使用すると、Windows セキュリティー・グループを指定できます。このグループのメンバーは、すべてのキュー・マネージャー・データ・ファイルへの全アクセス権限を付与されます。このグループは、使用する構文に応じて、ローカル・グループかグローバル・グループのいずれかになります。
グループ名の有効な構文は次のとおりです。
- LocalGroup
- Domain name ¥ GlobalGroup name
- GlobalGroup name@Domain name
-a [r] オプションを指定して crtmqm コマンドを実行するには、まず追加のアクセス・グループを定義しておくことが必要です。
-a の代わりに -ar を使用してグループを指定すると、ローカル
mqm
グループはキュー・マネージャー・データ・ファイルへのアクセス権を付与されません。 キュー・マネージャー・データ・ファイルをホストするファイル・システムが、ローカルに定義されたグループのアクセス制御項目をサポートしていない場合は、このオプションを使用してください。このグループは通常はグローバル・セキュリティー・グループです。グローバル・セキュリティー・グループは、複数インスタンス・キュー・マネージャーに、キュー・マネージャーの共有データ・フォルダーと共有ログ・フォルダーに対するアクセス権を付与するために使用されます。このような追加のセキュリティー・アクセス・グループを使用すれば、キュー・マネージャーのデータ・ファイルとログ・ファイルが含まれているフォルダーや共有フォルダーに対する読み取り/書き込み権限を設定できます。
キュー・マネージャーのデータとログが含まれているフォルダーに対する権限を設定するために、
mqm
という名前のローカル・グループを使用することもできますが、追加のセキュリティー・アクセス・グループは、その代替手段になります。ローカル・グループmqm
の場合とは異なり、追加のセキュリティー・アクセス・グループは、ローカル・グループでもグローバル・グループでもかまいません。複数インスタンス・キュー・マネージャーが使用するデータ・ファイルとログ・ファイルが含まれている共有フォルダーに対する権限を設定する場合は、グローバル・グループを使用する必要があります。Windows オペレーティング・システムは、キュー・マネージャーのデータ・ファイルとログ・ファイルに対する読み取り/書き込み権限を検査します。検査の対象になるのは、キュー・マネージャーのプロセスを実行しているユーザー ID の権限です。検査対象になるユーザー ID は、キュー・マネージャーをサービスとして開始したか、それとも対話式に開始したかによって異なります。キュー・マネージャーをサービスとして開始した場合は、「準備IBM MQ」ウィザードで構成したユーザー ID が Windows システムによって検査されます。キュー・マネージャーを対話式に開始した場合は、strmqm コマンドを実行したユーザー ID が Windows システムによって検査されます。
キュー・マネージャーを開始するユーザー ID は、ローカル
mqm
グループのメンバーでなければなりません。そのユーザー ID が追加のセキュリティー・アクセス・グループのメンバーになっていれば、キュー・マネージャーで、そのグループに基づいて権限が与えられているファイルを読み書きすることが可能になります。制約事項: 追加のセキュリティー・アクセス・グループを指定できるのは、Windows オペレーティング・システムだけです。他のオペレーティング・システムで追加のセキュリティー・アクセス・グループを指定すると、crtmqm コマンドでエラーが返されます。 - -c Text
- このキュー・マネージャーの記述テキスト。最大 64 文字まで使用できます。デフォルトはすべてブランクです。
特殊文字を組み込む場合は、記述を単一引用符で囲みます。システムで 2 バイト文字セット (DBCS) を使用している場合には、文字の最大数は少なくなります。
- -d DefaultTransmissionQueue
- 伝送キューが宛先について明示的に定義されなかったときにリモート・メッセージが置かれるローカル伝送キューの名前。デフォルトはありません。
-g ApplicationGroup
- UNIX および Linux で、メンバーが次のアクションの実行を許可されるグループの名前。
- MQI アプリケーションの実行
- すべての IPCC リソースの更新
- 一部のキュー・マネージャー・ディレクトリーの内容の変更
デフォルト値は -g all (無制限のアクセスを許可) です。
-g ApplicationGroup
値は、キュー・マネージャーの構成ファイル qm.ini に記録されます。mqm
ユーザー ID およびコマンドを実行するユーザーは、指定したアプリケーション・グループに所属していることが必要です。 制限モードでの操作について詳しくは、制限モードを参照してください。 - -h MaximumHandleLimit
- アプリケーションで同時にオープンできるハンドルの最大数。
1 から 999999999 の範囲の値を指定します。デフォルト値は 256 です。
次のパラメーター記述のセットはロギングに関連しています。これについては、ログをリカバリーに使用するで説明されています。
mqs.ini ファイル内にロギング属性を指定すると、それらの属性が crtmqm のロギング・コマンド行パラメーターのデフォルト値をオーバーライドします。
-ic FilePath
- MQSC 属性の自動構成。
-ii FilePath
- qm.ini ファイル属性の自動構成。
-iv VARIABLE=VALUE[;VARIABLE=VALUE]
- 自動均一クラスターで使用する構成変数。
- -lc
- 循環ロギングを使用します。これは、デフォルトのロギングの方法です。
- -ld LogPath
- ログ・ファイルを格納するために使用するディレクトリー。
ログを格納するデフォルト・ディレクトリーのパスは、IBM MQ のインストール時に定義します。
ログ・ファイル・ディレクトリーが含まれているボリュームがファイル・セキュリティーに対応している場合は、そのログ・ファイル・ディレクトリーに対するアクセス権限が必要になります。 つまり、キュー・マネージャーを実行するユーザー ID に、そのディレクトリーとサブディレクトリーに対する読み取り/書き込み権限を与えることができます。 IBM MQ をインストールする際、ユーザー ID およびデフォルト・ログ・ディレクトリーの
mqm
グループに権限を付与します。 ログ・ファイルを別のディレクトリーに書き込むために LogPath パラメーターを設定する場合は、そのディレクトリーに対する読み取り/書き込み権限をそのユーザー ID に与える必要があります。 ユーザー ID と権限は、UNIX および Linux システムの場合と Windows システムの場合とで異なります。UNIX および Linux
- ディレクトリーおよびそのサブディレクトリーの所有者は、
mqm
グループに含まれているユーザーmqm
でなければなりません。キュー・マネージャーの複数のインスタンスでログ・ファイルを共有する場合は、それぞれのインスタンスで同じセキュリティー ID (sid) を使用する必要があります。キュー・マネージャーの各インスタンスを実行するそれぞれのサーバーで、ユーザー
mqm
に同じsid
を設定しておかなければなりません。 同じことがmqm
グループについてもいえます。 Windows
- そのディレクトリーにアクセスするのがキュー・マネージャーの 1 つのインスタンスだけの場合は、そのディレクトリーに対する読み取り/書き込み権限を以下のグループとユーザーに与える必要があります。
- ローカル・
グループ
mqm
- ローカル・
グループ
Administrators
SYSTEM
ユーザー ID
キュー・マネージャーの複数の異なるインスタンスに共有ログ・ディレクトリーに対するアクセス権限を付与するには、そのキュー・マネージャーがグローバル・ユーザーを使用してそのログ・ディレクトリーにアクセスする必要があります。 そのグローバル・ユーザーが含まれているグローバル・グループに、そのログ・ディレクトリーに対する読み取り/書き込みアクセス権限を付与してください。 そのグローバル・グループは、-a パラメーターで指定される追加のセキュリティー・アクセス・グループです。
- ローカル・
グループ
IBM MQ for Windows システムでは、デフォルト・ディレクトリーは
C:¥ProgramData¥IBM¥MQ¥log
です (ここでは C: がデータ・ドライブと想定されています)。そのボリュームがファイル・セキュリティーに対応する場合、SYSTEM ID、Administrators、およびmqm
グループにはディレクトリーに対する読み取り/書き込み権限が付与される必要があります。IBM MQ for UNIX および Linux システムでは、デフォルト・ディレクトリーは
/var/mqm/log
です。ユーザー IDmqm
およびグループmqm
はログ・ファイルについてすべての許可を持っている必要があります。これらのファイルの位置を変更する場合は、それらの権限を取得する必要があります。 この権限が自動的に設定される場合、ログ・ファイルはそのデフォルトの場所に置かれます。
- -lf LogFilePages
- ログ・データは、ログ・ファイルと呼ばれる一連のファイルに保持されます。ログ・ファイル・サイズは、4 KB ページ単位で指定します。
IBM MQ for UNIX および Linux システムでは、ログ・ファイルのデフォルトのページ数は 4096 です。これは、16 MB のログ・ファイル・サイズと同じです。ログ・ファイルの最小ページ数は 64 であり、最大ページ数は 65535 です。
IBM MQ for Windows システムでは、 ログ・ファイルのデフォルトのページ数は 4096 です。これは、16 MB のログ・ファイル・サイズと同じです。 ログ・ファイルの最小ページ数は 32 であり、最大ページ数は 65535 です。
注: そのキュー・マネージャーの作成時に指定したキュー・マネージャーのログ・ファイルのサイズを変更することはできません。 - -ll LinearLogging
- リニア・ロギングを使用します。
Multiplatformsでは、既存の -ll オプションを使用してキュー・マネージャーを作成する場合、以前と同様にログ・エクステントの手動管理 (LogManagement=Manual) を行う必要があります。
-lla
- ログ・エクステントの自動管理 (LogManagement=Automatic) でリニア・ロギングを使用します。
-lln
- ログ・エクステントのアーカイブ管理 (LogManagement=Archive) でリニア・ロギングを使用します。
- -lp LogPrimaryFiles
- キュー・マネージャーの作成時に割り振られるログ・ファイル。
Windows システムの場合:
- 設定できる 1 次ログ・ファイルの最小数は 2、最大数は 254 です。
- 1 次ログ・ファイルと 2 次ログ・ファイルの合計数が 255 を超えてはなりません。また、3 より少なくてはなりません。
UNIX および Linux システムの場合:
- 設定できる 1 次ログ・ファイルの最小数は 2、最大数は 510 です。デフォルトは 3 です。
- 1 次ログ・ファイルと 2 次ログ・ファイルの合計数が 511 を超えてはなりません。また、3 より少なくてはなりません。
オペレーティング・システムの制限により、最大ログ・サイズがさらに減少することもあります。
この値は、キュー・マネージャーの作成時または開始時に調べられます。キュー・マネージャーが作成された後に、この値を変更することができます。ただし、この変更された値は、キュー・マネージャーが再始動されるまで有効にならないので、効果はただちに現れません。
1 次ログ・ファイルについて詳しくは、ログの概要を参照してください。
1 次ログ・ファイルのサイズを計算するには、ログのサイズの計算を参照してください。
- -ls LogSecondaryFiles
- 1 次ファイルが足りなくなったときに割り振られるログ・ファイル。
Windows システムの場合:
- 設定できる 2 次ログ・ファイルの最小数は 1、最大数は 253 です。
- 1 次ログ・ファイルと 2 次ログ・ファイルの合計数が 255 を超えてはなりません。また、3 より少なくてはなりません。
UNIX および Linux システムの場合:
- 設定できる 2 次ログ・ファイルの最小数は 2、最大数は 509 です。デフォルトは 2 です。
- 1 次ログ・ファイルと 2 次ログ・ファイルの合計数が 511 を超えてはなりません。また、3 より少なくてはなりません。
オペレーティング・システムの制限により、最大ログ・サイズがさらに減少することもあります。
この値は、キュー・マネージャーの始動時に検査されます。この値は変更することができます。ただし、変更された値は、キュー・マネージャーが再始動されるまでは有効にはなりません。有効になった場合でも効果がただちに現れるとは限りません。
2 次ログ・ファイルの使用について詳しくは、ログの概要を参照してください。
2 次ログ・ファイルのサイズを計算するには、ログのサイズの計算を参照してください。
- -md DataPath
キュー・マネージャーのデータ・ファイルを保持するために使用されるディレクトリー。
IBM MQ for Windows システムでは、デフォルトは
C:¥ProgramData¥IBM¥MQ¥qmgrs
です (ここでは C: がデータ・ドライブと想定されています)。そのボリュームがファイル・セキュリティーに対応する場合、SYSTEM ID、Administrators、およびmqm
グループにはディレクトリーに対する読み取り/書き込み権限が付与される必要があります。IBM MQ for UNIX および Linux システムでは、デフォルトは
/var/mqm/qmgrs
です。ユーザー IDmqm
およびグループmqm
はログ・ファイルについてすべての許可を持っている必要があります。Linux システム上の RDQM の場合は、
/var/mqm/vols/qmgrname/qmgr/
がデフォルトです。複数インスタンス・キュー・マネージャーの構成に役立つように、DataPath パラメーターが提供されています。例えば、UNIX および Linux システムで
/var/mqm
ディレクトリーがローカル・ファイル・システムに置かれている場合、複数のキュー・マネージャーがアクセス可能なファイル共有システムを指すには、DataPath パラメーターと LogPath パラメーターを使用します。注: DataPath パラメーターを使用して作成されたキュー・マネージャーは、IBM WebSphere® MQ バージョン 7.0.1より前のバージョンの製品でも実行可能です。ただし、DataPath パラメーターを除去して再構成する必要があります。キュー・マネージャーのバージョン バージョン 7.0.1 よりも前の構成にリストアして DataPath パラメーターを使わずに実行する方法は 2 とおりあります。キュー・マネージャーの構成を編集する自信があるのであれば、Prefix キュー・マネージャー構成パラメーターを使用してキュー・マネージャーを手動で構成できます。あるいは、以下の手順を実行してキュー・マネージャーを編集することもできます。- キュー・マネージャーを停止させます。
- キュー・マネージャー・データおよびログ・ディレクトリーを保存します。
- キュー・マネージャーを削除してください。
- IBM WebSphere MQ をバージョン 7.0.1 より前のフィックス・レベルにバックアウトします。
- 同じ名前でキュー・マネージャーを作成します。
- 新規のキュー・マネージャー・データおよびログ・ディレクトリーを、保存したもので置き換えます。
- -oa group|user
UNIX および Linux システムでは、グループ許可を使用するかユーザー許可を使用するかを指定できます。 このパラメーターを設定しない場合は、グループ許可が使用されます。 許可モデルを後から変更するには、qm.ini ファイルの Service スタンザにある SecurityPolicy パラメーターを設定します (Service スタンザの形式を参照)。
詳細については、オブジェクト権限マネージャー (OAM) を参照してください。
- -p PortNumber
- 指定したポートの管理対象 TCP リスナーを作成します。
指定したポートを使用する TCP リスナー・オブジェクトを作成するには、1 から 65535 までの範囲の有効なポート値を指定してください。新しいリスナーは SYSTEM.LISTENER.TCP.1 という名前になります。このリスナーはキュー・マネージャーの制御下に置かれ、キュー・マネージャーとともに開始され、停止します。
- -q
- このキュー・マネージャーをデフォルトのキュー・マネージャーにします。新しいキュー・マネージャーが、既存のデフォルトのキュー・マネージャーと置き換わります。
誤ってこのフラグを使用した場合、既存のキュー・マネージャーがデフォルトのキュー・マネージャーとして使用されるように戻すには、既存のキュー・マネージャーをデフォルト・キュー・マネージャーにする方法の説明に従ってデフォルトのキュー・マネージャーを変更してください。
-rr InstanceType
- 災害復旧複製データ・キュー・マネージャー (DR RDQM) を作成します。キュー・マネージャーの 1 次インスタンスを作成するには -rr p を指定し、2 次インスタンスを作成するには -rr s を指定します。
このコマンドを使用するには、
root
であるか、またはsudo
特権を持つmqm
グループのユーザーでなければなりません。 -rt ReplicationType
- オプションで、DR RDQM 構成が同期レプリケーションと非同期レプリケーションのどちらを使用するかを指定します。 同期の場合は -rt s を指定し、非同期の場合は -rt a を指定します。 非同期がデフォルトです。
-rl LocalIP
- DR RDQM の 1 次インスタンスと 2 次インスタンスの間のデータのレプリケーションに使用されるローカル IP アドレスを指定します。
-ri RemoteIP
- DR RDQM の 1 次インスタンスと 2 次インスタンスの間のデータのレプリケーションに使用されるリモート IP アドレスを指定します。
-rn RemoteName
- キュー・マネージャーの他のインスタンスをホストしているシステムの名前を指定します。
この名前は、そのサーバーで
uname -n
を実行した場合に返される -+ 値です。 -rp DRPort
- DR レプリケーションに使用するポートを指定します。
-sa
- 自動キュー・マネージャー始動。Windows システムにのみ該当します。
キュー・マネージャーは、IBM MQ サービスの始動時に自動的に始動するように構成されます。
IBM MQ エクスプローラー からキュー・マネージャーを作成した場合は、これがデフォルト・オプションです。
バージョン 7 よりも前のリリースの IBM WebSphere MQ で作成されたキュー・マネージャーの場合は、既存の始動タイプが保持されます。
-sax
- 複数インスタンスを許可する自動キュー・マネージャー始動。Windows システムにのみ該当します。
キュー・マネージャーは、IBM MQ サービスの始動時に自動的に始動するように構成されます。
キュー・マネージャーのインスタンスがまだ実行されていなければ、キュー・マネージャーが開始され、そのインスタンスがアクティブになり、スタンバイ・インスタンスがどの場所でも許可されます。 スタンバイを許可するキュー・マネージャー・インスタンスが別のサーバーで既にアクティブになっている場合、新しいインスタンスがスタンバイ・インスタンスになります。
1 台のサーバーで実行可能なキュー・マネージャーのインスタンスは 1 つだけです。
IBM WebSphere MQ バージョン 7.0.1 より前のバージョンの製品で作成されたキュー・マネージャーでは、その既存の始動タイプが保持されます。
- -si
- 対話式 (手動) キュー・マネージャー始動。
キュー・マネージャーは、strmqm コマンドを使用して手動で要求するときにのみ始動するように構成されます。 キュー・マネージャーは、ユーザーがログオンしているときにその (対話式) ユーザーの下で実行されます。 対話式始動で構成されたキュー・マネージャーは、キュー・マネージャーを開始したユーザーがログオフすると終了します。
- -ss
- サービス (手動) キュー・マネージャー始動。
キュー・マネージャーは、strmqm コマンドを使用して手動で要求されたときにのみ始動するように構成されます。その後、IBM MQ サービスの開始時に、キュー・マネージャーはサービスの子プロセスとして実行されます。 サービス始動で構成されたキュー・マネージャーは、対話式ユーザーがログオフした後も継続して実行されます。
コマンド行からキュー・マネージャーを作成した場合は、これがデフォルト・オプションです。
-sx [DR parameters][-fs FilesystemSize]
- 1 次ノードにこのキュー・マネージャー用の高可用性複製データ・キュー・マネージャー (HA RDQM) を作成します (DR パラメーターは指定しないでください)。RDQM は、Linux のみで使用できる高可用性ソリューションです。RDQM の作成について詳しくは、HA RDQM の作成を参照してください。
このコマンドを使用するには、
root
であるか、またはsudo
特権を持つmqm
グループのユーザーでなければなりません。ファイル・システム・サイズのデフォルト・サイズは 3 GB です。-fs
オプションを使用して、異なるファイル・システム・サイズを指定できます。 デフォルト単位は GB です (従って、-fs 8
と指定すると 8 GB のファイル・システム・サイズが作成されます)。異なる単位を指定 できます。例えば、-fs 1024M
と指定すると、1024 MB のファイル・システム・サイズを作成できます。キュー・マネージャーは自動的に開始されます。 -sxs [DR parameters][-fs FilesystemSize]
- 2 次ノードに複製データ・キュー・マネージャー (RDQM) を作成します (DR パラメーターは指定しないでください)。RDQM は、Linux のみで使用できる高可用性ソリューションです。RDQM の作成について詳しくは、HA RDQM の作成を参照してください。
このコマンドを使用するには、
root
ユーザーでなければなりません。 ファイル・システム・サイズのデフォルト・サイズは 3 GB です。 ファイル・システム・サイズのデフォルト・サイズは 3 GB です。-fs
オプションを使用して、異なるファイル・システム・サイズを指定できます。 デフォルト単位は GB です (従って、-fs 8
と指定すると 8 GB のファイル・システム・サイズが作成されます)。異なる単位を指定 できます。例えば、-fs 1024M
と指定すると、1024 MB のファイル・システム・サイズを作成できます。 - -t IntervalValue
- このキュー・マネージャーが制御するすべてのキューについて、トリガー時間間隔 (ミリ秒単位)。この値は、キュー・マネージャーがトリガー生成メッセージを受け取った後の、トリガーが中断する時間を指定します。
つまり、あるメッセージがキューに到着してトリガー・メッセージが開始キューに入れられると、指定された時間間隔内に同じキューにメッセージが到着しても、別のトリガー・メッセージは生成されません。
このトリガー時間間隔を使用すれば、アプリケーションは、同じキューの別のトリガー条件を取り扱うよう警告されるまでに、トリガー条件を取り扱うための十分な時間の余裕が与えられます。 生じるすべてのトリガー・イベントをユーザー側で見たいという場合もあります。その場合には、このフィールドに小さな値かまたはゼロを設定してください。
0 から 999999999 の範囲の値を指定します。デフォルトは、999999999 ミリ秒 (11 日より長い期間) です。 効果的にデフォルトが使用されるようにすると、トリガー操作は最初のトリガー・メッセージの後、使用不可になります。しかし、アプリケーションは、キューを変更するコマンドを使用して、トリガー属性をリセットしてキューを保守することによって、トリガー操作を再び使用可能にすることができます。
- -u DeadLetterQueue
- 送達不能 (未配布メッセージ) キューとして使用されるローカル・キューの名前。メッセージが正しい宛先に送られない場合は、メッセージはこのキューに書き込まれます。
デフォルトでは、送達不能キューは指定されません。
- -x MaximumUncommittedMessages
- 同期点においてコミットされないメッセージの最大数。コミットされないメッセージは、以下の合計になります。
- キューから取り出すことができるメッセージの数
- キューに書き込むことができるメッセージの数
- この作業単位内で生成されたトリガー・メッセージの数
この制限は、同期点以外で取り出したり書き込まれたりするメッセージには適用されません。
1 から 999999999 の範囲の値を指定します。デフォルト値は 10000 個のコミットされていないメッセージである。
- -z
- エラー・メッセージを抑制します。
このフラグは、不要なエラー・メッセージを抑制するために IBM MQ 内で使用します。コマンド行を使用する際は、このフラグを使用しないでください。 このフラグを使用すると、情報が失われる可能性があります。
戻りコード
戻りコード | 説明 |
---|---|
0 | キュー・マネージャーが作成されました。 |
8 | キュー・マネージャーは存在しています。 |
39 | 無効なパラメーターが指定されました。 |
49 | キュー・マネージャーが停止中です。 |
58 | 複数のインストール済み環境が矛盾して使用されていることが検出されました。 |
69 | ストレージが使用不可です。 |
70 | キュー・スペースが使用不可です。 |
71 | 予期しないエラーです。 |
72 | キュー・マネージャー名のエラーです。 |
74 | IBM MQ サービスが始動していません。 |
100 | ログの位置が無効です。 |
111 | キュー・マネージャーが作成されました。ただし、プロダクト構成ファイル内のデフォルト・キュー・マネージャー定義の処理中に問題がありました。デフォルト・キュー・マネージャーの指定が誤りである可能性があります。 |
115 | ログ・サイズが無効です。 |
119 | ![]() |
例
- 次のコマンドでは、
Paint.queue.manager
というデフォルト・キュー・マネージャーが作成されます。これには、Paint shop
という説明が与えられており、システムおよびデフォルト・オブジェクトを作成します。 これは、リニア・ロギングが使用されることも指定します。crtmqm -c "Paint shop" -ll -q Paint.queue.manager
- 次のコマンドでは、
Paint.queue.manager
というデフォルト・キュー・マネージャーが作成され、システムおよびデフォルト・オブジェクトが作成され、2 つの 1 次ログ・ファイルと 3 つの 2 次ログ・ファイルを要求します。crtmqm -c "Paint shop" -ll -lp 2 -ls 3 -q Paint.queue.manager
- 次のコマンドでは、
travel
というキュー・マネージャーが作成され、システムおよびデフォルト・オブジェクトが作成されます。トリガー時間間隔は 5000 ミリ秒 (5 秒) に設定され、送達不能キューとしてSYSTEM.DEAD.LETTER.QUEUE
が指定されます。crtmqm -t 5000 -u SYSTEM.DEAD.LETTER.QUEUE travel
次のコマンドでは、UNIX および Linux システム上に
QM1
というキュー・マネージャーが作成され、そのログおよびキュー・マネージャー・データのフォルダーが共通の親ディレクトリーに作成されます。 親ディレクトリーは、 複数インスタンス・キュー・マネージャーを作成するために、 高可用性ネットワーク・ストレージで共有します。このコマンドを実行する前に、ユーザーとグループmqm
が所有する他のパラメーター /MQHA、/MQHA/logs、/MQHA/qmgrs をrwxrwxr-x
というアクセス権で作成します。crtmqm -ld /MQHA/logs -md /MQHA/qmgrs QM1
![[Linux]](nglinux.gif)
使用上の注意
IBM MQ バージョン 9.1.5 以降、環境変数 MQLICENSE を使用して、ライセンスに同意するか、またはライセンスを表示することができます。