IBM® Integrated Analytics System をバックアップまたはリストアする前に、IBM Spectrum Protect クライアントと IBM Spectrum Protect サーバーの両方が LAN フリー操作用に構成されている必要があります。
始める前に
重要: LAN フリー操作を実行するには、IBM サポートに初期セットアップを依頼してから、以下の手順を続行します。
- コマンド・ビルダーを使用して、IBM Spectrum Protect サーバーまたはIBM Spectrum Protect Operations Center の管理コマンド・ライン・クライアント dsmadmc から以下のコマンドを実行します。
https://< IBM_Spectrum_Protect_Server_IP>:11090/oc/login
IBM Spectrum Protect Operations Center が構成されていない場合は、Operations Center の構成の説明に従って構成します。インストール・プロセスについては、Operations Center のインストールを参照してください。
- IBM Spectrum Protect サーバーの管理者のみが、すべての LAN フリー操作に対して IBM Spectrum Protect サーバーを構成する必要があります。
- REGISTER NODE (ノードの登録) の説明に従って、IBM Spectrum Protect クライアントを IBM Spectrum Protect サーバーに登録します。
REGISTER NODE コマンドは多くのパラメーターを受け入れますが、ノード名とノードのパスワードのみを登録する必要があります。
コマンド:
register node <nodename> <nodepassword> backdel=yes maxnummp=<# of sessions allowed to access tsm server from this node>
例:
register node node0101-fab passw0rd backdel=yes maxnummp=10
重要: コンテナーの一部であるすべてのノードを登録する必要があります。
- LAN フリーのバックアップを行う場合は、クライアント・サイドのデータ圧縮およびクライアント・サイドのデータ重複排除を有効にしないでください。
手順
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外部ストレージが GPFS ファイル・システムとしてマウントされており、クライアント上で実行される IBM Spectrum Protect サーバーおよび IBM Spectrum Protect ストレージ・エージェントの両方から読み取り/書き込み権限でアクセス可能な状態にします。
- ホスト・ノード (コンテナー外) で、以下を実行します。
mmlsconfig
- File systems in cluster までスクロールダウンします。
/dev/external_mnt/SAN という名前のファイル・システムがリストされているはずです。
- IBM Spectrum Protect サーバーに対して、手順を繰り返します。
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サーバー名、サーバー・パスワード、hl アドレス、および ll アドレスが指定されていることを確認して、IBM Spectrum Protect サーバーがサーバー間通信用にセットアップされた状態にします。
IBM Spectrum Protect サーバーの Operations Center で
dsmadmc または
command builder を使用し、以下を実行して、この手順が完了しているかどうかを確認します。:
query server <IBM spectrum protect servername>
例:
Server Name | Comm. Method | High-level Address | Low-level Address | Days Since Last Access | Server Password Set | Virtual Volume Password Set | Allow Replacement
TSMINST1 | TCPIP | 9.xx.xxx.xxx | 1500 | 320 | Yes | Yes | No
IBM Spectrum Protect サーバーがサーバー間通信用にセットアップされていない場合は、LAN フリー共有やライブラリー共有などのサーバー間通信用に以下のコマンドを実行します。
set servername <IBMSpectrumProtectServerName>
set serverpassword <IBMSpectrumProtectServerPassword>
set serverhladdress <IBMSpectrumProtectServerIPaddress>
set serverlladdress <IBMSpectrumProtectServerTCPport>
例:
set servername tsminst1
set serverpassword passw0rd
set serverhladdress 9.88.356.21
set serverlladdress 1500
次に、
query server <IBM spectrum protect servername>
コマンドを実行して、
サーバーが追加されたかどうかを確認します。
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システムのノード数に応じて、以下のコマンドを実行して、IBM Spectrum Protect サーバー上で各 LAN フリー・ストレージ・エージェントを定義します。
DEFINE SERVER <storage_agent_name> serverpassword=<set password> hladdress=<server/storage agent ip address> lladdress=<based on number set in above command>
例:
DEFINE SERVER node0101_sta serverpassword=passw0rd hladdress=9.32.216.140 lladdress=1500
注: DEFINE SERVER は、IBM Spectrum Protect サーバー名ではなく、各ノードに関連するストレージ・エージェント名を参照します。
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LAN フリー・トラフィックに使用されるデバイス・クラスおよびストレージ・プールを定義します。これをコンテナー・プールにすることはできません。また、LAN フリーの使用とデータの重複排除は両立できないため、重複排除を有効にすることはできません。devclass ファイルを使用する場合、このファイルは共有ファイル・システム (GPFS/Scale) 上になければならず、shared=yes パラメーターを設定する必要があります。
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デバイス・クラスの定義:
DEFINE DEVCLASS <device class name> devtype=<type> directory=<newly mounted filesystem on TSM SERVER> shared=yes mountlimit=<max # of files that can be opened simultaneously for input and output> maxcap=<max size of any data storage files assigned to stg pool in dev class>
注: 1 つのセッションを使用して IBM Integrated Analytics System (IIAS) からバックアップを実行する予定の場合、mountlimit の数値は、IIAS にある MLN の合計数以上にする必要があります。さらに実行する場合は、セッションの MLN * # を実行してください。IIAS では現在、1 から 2 個のセッションをサポートしています。
例:
DEFINE DEVCLASS shared_file_dc devtype=file directory=/external_mnt/SAN shared=yes mountlimit=30 maxcap=5g
詳しくは、以下を参照してください。
DEFINE DEVCLASS (FILE 装置クラスの定義)このタイプのデバイス・クラスでは、容量とパフォーマンス上の理由から、複数のディレクトリーまたはファイル・システムを使用できます。サーバーおよび LAN フリー・クライアントには、同じディレクトリーとファイル・システムをマウントする必要があります。
define devclass で作成されたすべての論理ドライブを表示するには、query drive を発行します。
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ストレージ・プールの定義:
DEFINE STGPOOL <Storage pool name> <device class> maxscratch=<max # of scratch volumes> pooltype=primary collocate=<specify which candidate keeps data> reusedelay=<specifies # of days that must elapse after all files are deleted from a volume to rewrite to it>
例:
DEFINE STGPOOL shared_file_SP shared_file_dc maxscratch=500 pooltype=primary collocate=node reusedelay=1
詳しくは、以下を参照してください。
DEFINE STGPOOL (順次アクセス装置に割り当てられる 1 次ストレージ・プールの定義)maxscratch パラメーターによって、ファイル・システム上に作成できるボリュームの数が制御されます。ボリュームのサイズは、define devclass コマンドの maxcap パラメーターで指定されたサイズです。ファイル・システムの空き領域の約 85 から 90% を使用する maxscratch を設定してみてください。この方法では、ファイル・システムに空きがなくなり始めた場合に、容量を追加したり、クリーンアップしたりするのと同様に、maxscratch を増やして、ストレージ・プールにデータをもう少し追加することができます。ストレージ・プールが固定されている場合は、空き領域の 85 から 90% を超えない領域を使用するように maxscratch 値を設定できます。
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そのプールに書き込むことができるドメインを作成します。
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ポリシー・ドメインの定義: DEFINE DOMAIN (新規ポリシー・ドメインの定義)
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ポリシー・セットの定義: DEFINE POLICYSET (ポリシー・セットの定義)
- 登録済みノードの更新:
update node <registered node name> domain=<newly created domain name to associate with node>
例:
update node node0101-fab domain=DB2_Backups
ポリシー・ドメインが既にある場合は、その既存のポリシー・ドメインを更新します。バックアップ LAN フリーのノードは、新しく作成/更新されたこのドメインに属している必要があります。
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ライブラリーを定義します。
注: 既存のライブラリーを使用できるため、この手順はオプションです。
使用するライブラリーのタイプに応じて、
DEFINE LIBRARY (ライブラリーの定義) に従ってください。
例: 以下を実行して FILE ライブラリーを定義します。
define library SHARED_FILE_DC libtype=file shared=yes
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IBM Spectrum Protect サーバーがストレージ・プールへの書き込み方法についてストレージ・エージェントと通信する必要があるため、共有ロケーションへの書き込みに使用できるパスを指定します。論理ドライブごとに、パス定義が必要です。サーバーは、すべての共有論理ドライブおよび物理ドライブのパスを追跡し続けます。DEFINE PATH (宛先がドライブの場合のパスの定義)
注:
ステップ 4 の mountlimit パラメーターで設定したドライブの数だけ、以下のコマンドを実行する必要があります。例えば、mountlimit を 30 に設定した場合は、コマンドを 30 回 (ドライブごとに 1 回) 実行します。
各クライアント・システムの
/external_mnt/SAN であるストレージ・エージェントに認識されているディスク装置名を使用して、IBM Spectrum Protect サーバーのパスを定義する必要があります。
重要: IBM Integrated Analytics System では、使用するパスは、各コンテナー内の IBM Spectrum Scale (GPFS ファイル・システムのパスまたはマウント・ポイントです。
DEFINE PATH <storage_agent_name> <drive name_#> srctype=<source type> desttype=<destination type> device=<device type> library=<library name> directory=/external_mnt/SAN
.
.
DEFINE PATH <storage_agent_name> <drive name_#> srctype=<source type> desttype=<destination type> device=<device type> library=<library name> directory=/external_mnt/SAN
マウント・ポイント数が 30 に制限されているシステムの例:
DEFINE PATH node0101_sta shared_file_dc1 srctype=server desttype=drive device=file library=shared_file_dc directory=/external_mnt/SAN
.
.
DEFINE PATH node0101_sta shared_file_dc30 srctype=server desttype=drive device=file library=shared_file_dc directory=/external_mnt/SAN
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IBM Spectrum Protect クライアント・サイドでストレージ・エージェントを構成します。
docker コンテナーにログインします。
ssh bluadmin@<nodename> -p 50022
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IBM Integrated Analytics System (IIAS) アプライアンスで、以下のコマンドを実行します。
- docker コンテナーにログインします。
ssh bluadmin@<nodename> -p 50022
- 以下のコマンドを発行して、サーバーとストレージ・エージェントが通信していることを検証します。
netstat -an | grep :1500
このコマンドで、TCP/IP ポートが表示されます。
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IBM Spectrum Protect サーバーで、以下のコマンドを実行して、構成が正常に完了したかどうかをテストします。
- Spectrum Storage Agent からのセッション数を表示します。この数は、構成された Spectrum Storage Agent の数によって異なります。
q sess
- IBM Spectrum Protect サーバーおよび Spectrum Storage Agent の設定の他の面を表示します。このコマンドでは、sta_name で指定された Spectrum Storage Agent に q sess コマンドが経路指定されます。
sta_name:q sess
- Spectrum Storage Agent が正常に ping されたかどうかを確認します。ここで、sta_name は Spectrum Storage Agent の名前です。
ping server sta_name
- IBM Spectrum Protect サーバーが正常に ping されたかどうかを確認します。ここで、sta_name は Spectrum Storage Agent の名前で、name は IBM Spectrum Protect サーバーの名前です。
sta_name:ping server name
これらのテストのいずれかが失敗した場合は、以下のコマンドを実行して、すべてのノードのノード・セッションのセキュリティーを更新します。
update node nodename from client side sessionsecurity=transitional
タスクの結果
IBM Spectrum Protect クライアントを使用して、LAN フリー環境でデータをバックアップおよびリストアできるようになりました。