UNIX cron 形式

UNIX cron 形式は、ADMIN_TASK_ADD および ADMIN_TASK_UPDATE プロシージャーの schedule パラメーターで時刻を指定するために使用されます。

cron 形式には、少なくとも 1 つのブランクで区切られた 5 つの日時フィールドがあります。 フィールド値をブランクにすることはできません。スケジュールされたタスクは、時間、および フィールドが現在の日時と一致し、2 つの日付フィールド (、あるいは 曜日) のうち少なくとも 1 つが現在日付と一致する場合に実行されます。

表 1 では、日時フィールドとその許容値が cron 形式でリストされています。
表 1. UNIX cron 形式のフィールド名および値
フィールド名 許容値
0-59
0-23
1-31
  • 1-121 は 1 月、2 は 2 月、以下 3 月、4 月と続きます。
  • 英語の月名に基づいた大文字、小文字、および大/小文字混合の 3 文字のストリング。 例: janfebmaraprmayjunjulaugsepoctnov、または dec
曜日
  • 0-70 または 7 は日曜日、1 は月曜日、以降同様です。
  • 英語の曜日名に基づいた大文字、小文字、または大/小文字混合の 3 文字のストリング: montuewedthufrisat、または sun

範囲およびリスト

数値の範囲を使用できます。 範囲は、ハイフンで区切られた 2 つの数値で指定されます。指定した範囲は包括的です。 例えば、時間項目の範囲 8-11 は、8、9、10 および 11 時に実行されることを示します。

リストを使用できます。リストは、コンマで区切られた数値または範囲のセットです。 例:
1,2,5,9
0-4,8-12

無制限の範囲

フィールドには、アスタリスク (*) を含めることができます。これは、フィールド内のすべての可能な値を表します。

コマンドを実行する日は、および曜日の 2 つのフィールドで指定できます。両方のフィールドがアスタリスク以外の値の使用で制限されている場合、コマンドはいずれかのフィールドが現在時刻と一致したときに実行されます。例えば、値 30 4 1,15 * 5 の場合、コマンドは各月の 1 日、15 日、および毎週金曜日の午前 4 時 30 分に実行されます。

ステップ値

ステップ値は、範囲とともに使用することができます。構文 range/step は、範囲および実行間隔を定義します。

first-last/step を指定した場合、実行は first で行われ、次に first から step ずつ離れた連続するすべての値で (last まで) 行われます。

例えば、2 時間おきにコマンド実行を指定するには、0-23/2 を使用します。この式は、値 0,2,4,6,8,10,12,14,16,18,20,22 と同等です。

*/step を指定した場合、実行は step の間隔ごとに無制限の範囲で行われます。例えば、2 時間おきに実行する場合には、0-23/2 の代わりに */2 を使用します。

表 2 には、さまざまなスケジュール・シナリオで ADMIN_TASK_ADD または ADMIN_TASK_UPDATE プロシージャーの schedule 引数に使用できる値がリストされています。
表 2. タスク・スケジュールおよび該当する schedule 引数値の例
希望するタスク・スケジュール schedule
毎月曜日の午後 2 時 10 分 10 14 * * 1
毎日午前 0 時 0 0 * * *
毎平日の午前 0 時 0 0 * * 1-5
月の 1 日および 15 日の午前 0 時 0 0 1,15 * *
各年の 11 月 17 日、21 日および 29 日と、11 月の毎月曜日および毎水曜日の午後 6 時 32 分 32 18 17,21,29 11 mon,wed