PCA の機能

PCA アルゴリズムは、PCA ストアード・プロシージャーと PROJECT_PCA ストアード・プロシージャーに実装されています。PCA モデルを出力表示するには、PRINT_MODEL ストアード・プロシージャーを使用します。

PCA アルゴリズムは、行に観測値、列に予測子を含む入力表を行列 A に変換します。行列 A の固有ベクトルを求めるために、特異値分解 (SVD) または固有値分解を使用して、行列 A を分解します。そして、これらの固有ベクトルが、対応する PCA モデルに保管されます。

行列 A が悪条件の場合 (例えば、行列 A が特異行列の場合など)、固有値分解では結果は返されません。この場合、計算の代替手段として SVD が推奨されます。

すべてのストアード・プロシージャーは、<parameter>=<value> 項目のペアを含む必須の 1 ストリング・パラメーターで構成されます。これらの項目はコンマで区切ります。パラメーターのデータ型は VARCHAR(any) です。

有効な <parameter>=<value> 項目は、各ストアード・プロシージャーのパラメーターの説明にリストされます。

NULL 値の処理方法

NULL 値の処理は、主成分の計算中のどこで検出されたかによって異なります。

入力表内の NULL 値は、以下のリストで説明するように処理されます。

  • NULL 値が id 列に含まれている場合。
    • NULL 値または重複値がないか、入力表内の対応する id 列がスキャンされます。NULL 値または重複が検出されると、アルゴリズムは停止します。そして、エラー・メッセージが表示されます。
    • この処理は、IDAX.PCA ストアード・プロシージャーと IDAX.PROJECT_PCA ストアード・プロシージャーに適用されます。
  • NULL 値がいずれかの入力列に含まれている場合。
    • 入力列に含まれている NULL 値は無効です。そのため、1 つ以上の入力列に NULL 値が含まれている入力表の行は無視されます。エラー・メッセージは表示されません。
    • IDAX.PCA ストアード・プロシージャーと IDAX.PROJECT_PCA ストアード・プロシージャーは、入力データ・セットのすべての行に NULL 値が含まれている場合、入力表を空と見なします。エラー・メッセージが表示されます。