バージョン 1.0.14.0 リリース・ノート (2018 年 12 月)

Integrated Analytics System のバージョン 1.0.14.0 では、IBM® Data Replication for Db2 Continuous Availability との統合、スキーマのバックアップ機能、ISKLM によるストレージ・ハードウェア暗号化などの新機能を使用できるようになりました。

IBM 製品開発部門のブログ IBM Integrated Analytics System 1.0.14.0 を読んで、最新のリリース詳細を確認することもできます。

新機能

バックアップ、リストア、および災害復旧
  • db_backupdb_restore のコマンドを使用して、より詳細なバックアップとリストアを実行できるようになりました。
    • [-schema <schema_name>] パラメーターを使用して、db_backupdb_restore のツールにスキーマ名を渡すことで、スキーマ・レベルのバックアップとリストアを実行できます。スキーマ引数を省略すると、ツールによって、データベース全体がバックアップおよびリストアされます。
    • [-schema <schema_name> [-table <table_name>]] パラメーターを使用して、db_restore ユーティリティーにスキーマ名と表名の両方を渡すことで、表レベルのリストアを実行できます。スキーマ引数を省略すると、 db_restore によって、データベース・レベルのリストアが実行されます。
    詳しくは、データベース、スキーマ、または表のバックアップおよびリストアを参照するか、IIAS Granular Backup and Restore をご覧ください。
  • IIAS は、IBM Data Replication for Db2 Continuous Availability と統合されるようになり、IBM Integrated Analytics System の構成全体の事業継続性のための高速データ・レプリケーションが実現します。これにより、1 次データベース・サーバーから 1 つ以上のターゲット・データベース・サーバーへのほぼリアルタイムの非同期データ・レプリケーションが実現します。Web コンソールで、「CONTINUOUS AVAILABILITY」 > 「Data Replication」と選択して、新しいレプリケーション機能にアクセスできます。90 日間の無料評価版ライセンスを使用して、機能をテストできます。詳しくは、IBM Data Replication for Db2 Continuous Availability を参照してください。
  • apdr 災害復旧ツールのコマンド・ライン引数が変更されて、一貫性と使いやすさが向上しました。更新されたオプションとコマンド構文を表示するには、apdr -h を実行します。詳しくは、apdr コマンドを参照してください。
データの移行
dbtoolkit で使用可能な db_migrate_iias ツールを使用して、2 つの IIAS アプライアンス間で表を移行できるようになりました。詳しくは、Migrating data between two appliances を参照してください。
ソフトウェア管理
appkg_install コマンドで、ツールによってシステムにインストールされたすべてのパッケージをリストする --list オプションを使用できるようになりました。
使用法:
appkg_install --list
+---------------------+-------------------------------------+
| Vendor              | Installed Package                   |
+---------------------+-------------------------------------+
| EMC                 | EMC NetWorker Solution              |
+---------------------+-------------------------------------+
ツールについて詳しくは、appkg_install コマンドを使用したサード・パーティー・ソフトウェアのインストールを参照してください。
信頼性と保守容易性
apdiag ツールで、--atime--btime のオプションを使用して、より簡単な形式で時間を指定できるようになりました。IIAS バージョン 1.0.14 より前では、 YYYY-mm-dd HH:MM:SS が唯一のサポートされるタイム・スタンプ形式でした。新しい使用可能な形式は [HDW] で、この形式で時間数、日数、または週数をそれぞれ指定します。 例えば、--atime 8H では、過去 8 時間のコンテンツが収集されることが指定されます。 詳しくは、apdiag コマンドを使用した診断の実行を参照してください。
セキュリティー
IBM FlashSystem® 900 デバイスでアプライアンス・ストレージの暗号化を有効化して、IBM Security Key Life Cycle Manager (ISKLM) を使用して暗号鍵を管理できるようになりました。暗号化と鍵を管理するには、プラットフォーム・ユーティリティー apesklm を使用します。詳しくは、統合ラックを使用するシステムでのストレージ・ハードウェア暗号化を参照してください。
プラットフォーム・マネージャー
  • プラットフォーム管理に保守モードが追加されました。保守モードでは、プラットフォームがモニターされますが、すべての管理アクションが中断状態になり、オープンのアラートと PMR はなく、プラットフォーム・マネージャーによる侵入アクションは実行されません。保守モードは、ap maintenance コマンドを使用して管理されます。詳しくは、ap コマンドを参照してください。
  • 新しいアラートに対して SNMP トラップを生成できるようになりました。これらは、既存のアラート・アクション (E メール、PMR、またはそれ自体) とともに生成できます。構成パラメーターは、ap config コマンドを使用して設定されます。詳しくは、ap config コマンドを参照してください。
  • 他のモニター対象アプリケーションと同様に、ap apps disable コマンドを使用して Db2 Warehouse アプリケーションを無効化できるようになりました。この場合、データベースは停止し、apstart を実行して始動することができません。ap apps disable dashDB を実行したときは、ap apps enable dashDB を実行することが、唯一のデータベースの始動方法です。apstart の実行中には、次の警告が表示されます。
    [root@node0101 ~]# apstart
    Successfully activated platform. Warning: DashDB disabled, will not be started
    apstart -a の実行中には、次の警告が表示されます。
    
    DashDB disabled, cannot start application
  • 完全な apstop プロシージャーまたは apstop -p -m の際に、コール・ホーム・コンテナーが停止するようになりました。
  • 最上位コンポーネントのアラートで、一部のコンポーネント・タイプのサブコンポーネントからの問題が集約されるようになりました。これらのサブコンポーネントのエラー・データがアラートの詳細に表示されます。
  • 新しいアラートに対するカスタム・アクションまたはスクリプトを実行する REST API の使用のサンプル・スクリプトが /opt/ibm/appliance/platform/management/samples/pm_alerts_processor_sample.py で使用できるようになりました。 詳しい情報はスクリプト・ファイル内にあります。
Web コンソール
  • メニューに、データ・レプリケーション、およびデータのバックアップとリストアを管理できる「CONTINUOUS AVAILABILITY」が含まれるようになりました。
  • データ・レプリケーションのパーソナライズされたホーム・ページで、新しいウィジェットが使用可能になりました。

コンポーネント

IBM Integrated Analytics System バージョン 1.0.14.0 には、以下のコンポーネントが含まれています。

IIAS は DSX Local バージョン 1.2 で使用できます。DSX は、プリインストールされておらず、 IBM サポートがインストール・プロセスに関与する必要があります。詳しくは、What's new を参照してください。

他のデータベースから移行するときに、IBM Database Conversion Workbench 4.0.22 を使用できるようになりました。詳細は、リリース・ノートを参照してください。

解決済みの問題

  • バックアップとバックアップ・ディレクトリーを削除する権限の問題が修正されました。
    • バックアップ・ディレクトリーに対するグループの書き込み権限が db2iadm1 ユーザー・グループに追加されました。
    • バックアップ・ファイルに対するグループの読み取り/書き込み権限が db2iadm1 ユーザー・グループに追加されました。
  • FSN ファームウェアが 1.5.2.1 にアップグレードされて、コードのロード中の正しくない複数ビットの ECC エラーが修正されました。

    FSN900 DRAM テクノロジーは、単一パッケージで 2 つのダイによって構成されます。各ダイは異なるメモリー・ランクです。Micron ではこのテクノロジーを TwinDie と呼んでいます。問題は、Xilinx メモリー・コントローラーによって、正しくない値が上位ランクにロードされることです。正しくない値は DRAM 書き込みパスに影響し、それによって、コードのロード中に正しくない複数ビットの ECC が発生します。コードは正しくロードされますが、この問題により、ECC が正しくなくなります。

既知の問題

  • 端末サーバーのネットワーク接続がないと、sys_hw_diags power の実行中にクラッシュが発生する可能性があります。

    回避策:

    端末サーバーのネットワーク接続を確認して、診断を再実行します。

  • スキーマのバックアップ中にソート・ヒープ Db2 エラーが発生する可能性があります。問題の原因は、構成された Db2 SORTHEAP 値です。db_backup では、構成された SORTHEAP/SHEAPTHRES 値に基づいてメモリーを割り振るさまざまな操作が実行されます。カラム・オーガナイズ表へのアクセスなど、必要なメモリーの量に影響するさまざまな要因があります。これらのエラーに気付いた場合は、IBM サポートに連絡して、値を増やすよう要求してください。詳しくは、https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/en/SSEPGG_11.1.0/com.ibm.db2.luw.admin.config.doc/doc/r0006014.htmlを参照してください。
  • apdr setup の実行後に、自動化されたスナップショットを作成できなくなります。

    回避策:

    1. apdr setup -s を実行して、apdr setup が正常に完了したことを確認します。
    2. AFMDR でレプリケーションの準備が整うように、1 次システムと 2 次システムの両方で次のコマンドを実行します。
      apdr disable
      apdr enable
      詳しくは、IIAS でのファイル・システム・レプリケーション・ベースの DR ソリューションのセットアップを参照してください。
  • スキーマのバックアップの実行中に、次のエラーによってバックアップが失敗します。
    ERROR: The backup path is missing from EXTBL_LOCATION. Add your backup path to the database configuration.
    IBM サポートに連絡して、外部ストレージのマウント・ポイントを EXTBL_LOCATION に追加するよう要求してください。
  • スキーマのバックアップは、コマンド・ラインを使用する方法のみで使用できます。Web コンソールに、リストアのオプションにスキーマのバックアップがリストされる場合がありますが、それを選択してリストアを試行するとエラーが表示されます。スキーマをリストアするには、コマンド・ラインのみを使用します。
  • IPv6: IPv6 の使用を計画している場合は、IBM サポートに連絡してシステムを構成する支援を受けてください。
  • 階層型ストレージ・システムのみ: 1.0.12.0 よりも古いリリースから 1.0.14.0 にアップグレードすると、Disk Storage Node (DSN) ファームウェアの更新が失敗します。
    失敗の出力例:
    -------------------------DSN CHECKING FIRMWARE STATUS--------------------------
    Canister firmware check DSN(s) (4 running)                               [DONE]
    Drive firmware check DSN(s) (4 running) (3 running)                      [DONE]
    ------------------------------DSN FIRMWARE UPDATE------------------------------
    The following dsns need to have their canister firmware updated :
    All Disk Storage Nodes in the system
    ---------------------------CANISTER FIRMWARE UPDATE----------------------------
    Updating the firmware on the DSN(s) (4 running)                          [DONE]
    Rack 2 Disk Storage Node 4 Failed to copy files to canister              [FAIL]
    Rack 2 Disk Storage Node 1 Failed to copy files to canister              [FAIL]
    Rack 2 Disk Storage Node 3 Failed to copy files to canister              [FAIL]
    Rack 2 Disk Storage Node 2 Failed to copy files to canister              [FAIL]

    回避策:

    1. アップグレードで失敗を許可します。
    2. --skip-firmware フラグを指定してアップグレードを再度実行して、DSN を除くすべてのコンポーネントでファームウェアを更新します。
  • apupgrade を実行してアプライアンスでアップグレードを開始しているときに、プラットフォーム・マネージャーがタイムアウトする場合があり、それによって、node0101 (または現在のヘッド・ノード) がリブートするか、場合によっては、それ自体の電源がオフになります。

    回避策: この状態を避けるために、アップグレード前に apstop -p --serviceapstart -p を使用してデータベースを再始動します。