バージョン 1.0.10.0 リリース・ノート (2018 年 7 月)
バージョン 1.0.10.0 の IIAS の新機能には、いくつかのホーム・ページ・ウィジェットのベースライン測定、バックアップおよびリストア操作の改善、および新しいファイル・システム・ベースの災害復旧ソリューションが含まれます。
IBM 製品開発部門のブログ IBM Integrated Analytics System 1.0.10.0 を参照して、最新のリリース詳細を確認することもできます。
新機能
Web コンソール
- パーソナライズされたホーム・ページ・ウィジェットの一部でベースラインが使用可能になりました。ベースラインによって、比較の標準的な範囲が示されます。これは、過去 4 週間の同じ期間におけるデータ・サンプルの MEAN +/- 1 標準偏差の範囲を示すものです。ベースラインは、ベースラインを作成するための十分な履歴データがサーバーにある場合にのみ使用可能です。ベースラインは、以下のウィジェットで使用できます。
- データベース・スループット
- データベースの競合
- データベースの応答性
- 一部のアラート・タイプでは、コール・ホーム・アラートに対して設定できるアクションのタイプが制限されています。例えば、情報イベントでは PMR をオープンすることはできません。サポートされないアクションを含むアラート・ルールの変更についての要求が、エラー・メッセージとともに返されます。
- Web コンソールでシングル・サインオンが有効になり、DSX や Spark などの追加アプリケーションにアクセスできるようになります。これらのアプリケーションに IIAS Web コンソールからアクセスするときに、これらのアプリケーションにログインする必要はなくなりました。
バックアップ、リストア、および災害復旧
- IBM Integrated Analytics System で、単一ラック・システム用の IBM Spectrum Protect 統合がサポートされるようになりました。この統合では、LAN フリーのバックアップ操作およびリストア操作用に、すべてのノードへの SAN 接続を使用したディスク・プールと、パッチ・パネルのセットアップを使用します。インストールおよび構成について詳しくは、サポートにお問い合わせください。
LAN フリーのバックアップ用の IBM Spectrum Protect クライアントの構成およびLAN フリーのバックアップ用の IBM Spectrum Protect サーバーの構成も参照してください。
- プラットフォーム・レベルのバックアップで、2 つの新規コンポーネントの構成のバックアップがサポートされるようになりました。
- Web コンソール・コンテナー:
host_backup --webconsole - システム・ヒストリー・ファイル:
host_backup --systemhistory
- Web コンソール・コンテナー:
- EMC NetWorker のお客様は、新しいスクリプト emc_client を使用できるようになりました。これにより、アップグレードの前に構成をバックアップし、アップグレードの完了時に構成をリストアすることができます。コマンドについて詳しくは、EMC NetWorker 構成のバックアップとリストアを参照してください。
- バックアップ操作またはリストア操作を実行する前に、すべての EMC NetWorker クライアント NMDA rpm が正しくインストールおよび構成されていることを確認するためのチェックが追加されました。
- EMC NetWorker でバックアップまたはリストアを実行する前に、LOGARCHMETH2 および LOGARCHOPT2 の Db2 構成パラメーターが正しく設定されていることを確認するためのチェックが追加されました。
- db_backup で、データベースをバックアップ保留状態から通常の状態に戻すための、/dev/null へのバックアップの実行もサポートされるようになりました。
- db_backup の以下のバックアップ・パス検証が追加されました。
- /scratch のみにローカル/ファイル・システムのバックアップを許可し、/scratch にはスペースが限られていることを警告し、バックアップ用に SAN または NFS のいずれかをセットアップすることをお勧めします。
- 指定されたバックアップ・パスがすべてのノードで共有されているかどうかを検査します。
- IIAS で、統合 IBM Spectrum Scale アクティブ・ファイル管理ソリューションによるアクティブ/パッシブ災害復旧がサポートされるようになりました。このソリューションは、スケジュールされた間隔でアクティブな 1 次サーバーのファイル・ベースのスナップショットを実行して、致命的なイベントが発生した場合にパッシブな 2 次サーバーに転送してフェイルオーバーを実行するための機能を提供します。詳しくは、ファイル・システム・ベースの災害復旧ソリューションを参照してください。
ストレージ
storage_setup スクリプトには、SAN ストレージをあるシステムから別のシステムに移動したり、マルチ HA ドメインで SAN を構成したりするための新しいパラメーターがあります。詳しくは、storage_setup スクリプトを使用した外部ストレージの管理を参照してください。
プラットフォーム管理
- apstop コマンドによって、Db2 バックアップ操作またはリストア操作が進行中かどうかが検査されるようになりました。進行中の場合、エラー・メッセージが出てコマンドが終了します。ソフトウェアを停止してバックアップ操作を中断する必要がある場合は、--ignore-backup パラメーターを指定して apstop コマンドを再実行できます。リストア操作を無視する同等のパラメーターはありません。apstop コマンドを使用する前に、リストア操作が完了するまで待つ必要があります。
- Db2 が異常終了するたびに、理由コード 152 の新規イベントが送信されるようになりました。この場合、First Occurrence Data Capture (FODC) 診断データが配信されます。
セキュリティー
- Web コンソールのシングル・サインオン
apjwtserviceという新しいシステム・サービスが IIAS のマスター・ノードで実行されています。このサービスは、IIAS にデプロイされている DSX および Spark サービスのシングル・サインオンをサポートするために内部で使用されます。
コンポーネント
IBM Integrated Analytics System バージョン 1.0.10.0 には、以下のコンポーネントが含まれています。
- Db2® バージョン 11.1 の最新の更新
- Db2 Warehouse バージョン 2.9.0。新機能については、Db2 Warehouse の新機能を参照してください。
- Apache Spark バージョン 2.3.0。詳しくは、Spark 2.3.0 リリース・ノートを参照してください。
解決済みの問題
以下の問題は、このリリースで解決されました。
- ap fs コマンドで、階層型ストレージが接続されたアプライアンスのファイル・システム・マウントに関する情報を表示できない問題。この障害は、プラットフォーム・マネージャーの REST の要求を処理するときのタイムアウトに関連していました。
- 1 つのノードでも、ReadTimeout によって docker サービスとの通信が中断されると、プラットフォーム・マネージャーの docker モニターが失敗する問題。修正後は、特定のノードのみでモニターが失敗します。
- 一部の SMTP エラーの処理が正しくないために、プラットフォーム・マネージャーがアラート E メール通知の送信に失敗した要求を不必要にキューに入れて繰り返す問題。SMTP エラーが (SMTP サービスまたはネットワーク上で) 修正された後、数日経過しても古いアラートが配信されていました。
- プラットフォーム・マネージャーでアクセス・トークンを生成する際のバグが原因で Web コンソールがモニター・データへのアクセスを失う問題。この問題により、Web コンソールの一部のパネルにプラットフォーム管理データが取り込まれていませんでした。
- GPFS ファイル・システムが正しくマウントされる前にプラットフォーム管理でコンテナーが始動して、Db2 の始動が失敗する問題が修正されました。
- オフライン・バックアップおよびすべてのリストアを実行する前に、リモートおよびローカルの非管理接続をすべてブロックするように、db_backup および db_restore が修正されました。障害発生時に接続バックアップを再始動するためのエラー処理メカニズムが拡張されました。
リリース 1.0.6.0 以降に解決されたすべての問題の累積 README については、修正された問題の累積 READMEを参照してください。
既知の問題
- アップグレードによってシステム状態が「ダウン」になる場合がある
- アップグレード中に、アプライアンス・ソフトウェア・スタックを始動する apstart コマンドによって、一時的なリソースの問題が原因でシステム状態が「ダウン」になる場合があります。
- 回避策:
-
- コマンド grep 'Unmounting file systems' /var/adm/ras/mmfs.log.latest を使用して、問題が存在することを確認します
- システムをリカバリーするには、apstop を使用してアプライアンス・ソフトウェア・スタックを停止してから、apstart を使用して再始動します。
apupgradeコンポーネントのアップグレードの終了後にアップグレードが終了する場合がある- apupgrade プログラム自体のアップグレードが完了すると、再始動の試行時にプロセスが不明なエラーで終了することがあります。
- 回避策:
- アップグレード・プロセスが終了し、アップグレード・ログの最後で、直後に
が続くUnhandled error when attempting upgrade
のメッセージが表示された場合は、以前使用したものと同じ apupgrade コマンドを使用してアップグレードを再始動すると、アップグレードが再開されます。Finished the upgrade of apupgrade component. Restarting the upgrade process using the latest apupgrade
- Web コンソール・コンテナーの問題により、IIAS がフェイルオーバーからのリカバリーに失敗する
- DSM 接続を無効にしようとして失敗したために、Web コンソール・コンテナーに問題が発生して、IIAS が通常より長い時間
state=RECOVERINGで停止することがあります。この問題が発生したことを確認するには、以下のようにします。- ap node -d を実行して、現在のマスター・ノードを見つけます。
- 以下のコマンドを実行してください。
リカバリーの開始前後でgrep -rn 'Could not enable dsserver blackout' /var/log/appliance/application/ha/current_master_node/log/ha.loggrep関数が正の結果を返した場合は、この既知の問題が発生しています。
- 回避策:
- 以下のコマンドを実行してください。
ap apps disable webconsole ap apps enable webconsole
- Active Directory に切り替えた後でデータベースにアクセスできない
- Active Directory に切り替えた後で、ユーザーが Web コンソールとバックエンドの両方からデータベースに接続できない場合があります。コンソールにログインしたら、エラー
が返されます。The connection to the database cannot be completed successfully because an incorrect credential is used for the connection. Contact IBM support if the problem persists- 回避策:
- Active Directory に切り替えた後でデータベースにアクセスするには、apstop コマンドと apstart コマンドを実行します。データベースとの接続は、Web コンソールとバックエンドの両方から実行できます。
- 災害復旧を複数回セットアップした後で Db2 Warehouse を始動できない
- 災害復旧のセットアップ中に、apdr setup コマンドが初めて成功した場合は、再度実行しないでください。そうしない場合は、データベース操作を実行する前に、以下を行う必要があります。
- root ユーザーとしてログインします (IBM サポートに連絡してください)
- 以下を実行して、ファイル・セットが正しくセットアップされているかどうかを検査します。
/usr/lpp/mmfs/mmfileset head keystone - 以下を指している場合:
その後、以下のコマンドを実行してください。/opt/ibm/appliance/storage/head/home/db2inst1/db2/keystore.origmv /opt/ibm/appliance/storage/head/home/db2inst1/db2/keystore.orig /opt/ibm/appliance/storage/head/home/db2inst1/db2/keystore
- Db2 Warehouse でスナップショット・ジョブの失敗後に WRITE が再開されない
- 災害復旧環境では、1 次ノードで実行中のデータベース・アプリケーションが長時間中断されると、データベースが
WRITE-SUSPENDモードになり、WRITE-RESUMEモードに戻らなくなる可能性があります。- 回避策:
apdr status -primaryを実行して、データベースがWRITE-SUSPENDモードかどうかを検査します。このモードの場合は、root としてログインし (IBM サポートに連絡してください)、以下のコマンドを実行します。docker exec -it dashDB write-resume rm -f /opt/ibm/appliance/storage/platform/afm-dr/config/.db_in_ws_mode
- 1.0.7 以前からのアップグレードがダウングレード・エラーで失敗する
- バージョン 1.0.7 以前からバージョン 1.0.10 以降にアップグレードしようとすると、アップグレードがエラーで終了します
This software does not currently support downgrade.- 回避策:
- 実際のアップグレードの前に、apupgrade プログラムを手動でアップグレードする必要があります。
- このリリースのアップグレード・ディレクトリー (例えば、
/localrepo/1.0.10.0_release) を作成し、そこにリリース・バンドルを移動した後で、cd コマンドを使用してそのディレクトリーに移動し、以下を実行してバンドルを解凍しますtar -C EXTRACT -xzvf iias-1.0.10.0_release.tar.gz - 以下を実行して、このリリースに対応する apupgrade RPM をインストールします
rpm -Uvh EXTRACT/bundle/app_img/apupgrade/apupgrade-1.0.10.0-SNAPSHOT-master-noarch.rpm - アップグレード・プロセスを続行します。
- このリリースのアップグレード・ディレクトリー (例えば、