地理空間データのロード

IBM® Db2® Warehouse on Cloud および IBM Db2 Warehouse には、ジオメトリック概念 (点、線、多角形など) を表す高度な空間データ・タイプのセットと、これらのデータ・タイプと同時に使用する関数が用意されています。 これらの機能を使用して空間情報をビジネス・データと統合することで、データ分析にインテリジェンスの別の要素を加えることができます。 例えば、地理空間データを Db2 warehouse データベースにロードして分析することにより、オフィス・ビルディングの場所や洪水地帯の規模のようなものを判断できます。

地理空間データをロードする際、Db2 Warehouse on Cloud および Db2 Warehouse は以下の処理を行います。
  • ソース・ファイルを分析して、ソース・データに対して定義された座標系を特定します。
  • 互換性のある空間参照系 (SRS) をデータベースで検索します。互換性のある SRS がない場合は、シェイプ・ファイル・データに基づいて自動的に作成されます。
  • 新しい表の空間列にデータを挿入するか、既存の表にデータを付加します。 シェイプ・ファイルに含まれていたデータが入った数値または文字の列のセットを表に組み込むこともできます。 これらの追加列は、SQL 照会または R スクリプトを使用してデータを分析するときに使用できます。
ソース・ファイルは、以下のいずれかのフォーマットの圧縮ファイルでなければなりません。
  • tar.gz
  • tar
  • zip
このファイルは、ホーム・ディレクトリーのフリー・スペースの 80% を超える大きさであってはなりません。ファイルには、以下のファイルを含むシェイプ・ファイル・セットが入っていなければなりません。
形式 拡張子 内容 必須/オプション
シェイプ .shp フィーチャー地形データ 必須
属性 .dbf 各シェイプの縦欄属性 必須
索引 .shx フィーチャー地形データの定位置索引 オプション
投影 .prj 座標系および投影に関する情報 オプション
各ファイルのベース名は同じでなければなりません (例えば、geodata.shpgeodata.dbfgeodata.shxgeodata.prj)。

ファイルを作成した後、CLPPLUS コマンド行で IDA LOADGEOSPATIALDATA コマンドを使用して、地理空間データをウェアハウス・データベースにロードできます。

ロード時の空間参照系 (SRS) の指定:
  • 既存の表にデータを付加する場合は、その表に既に関連付けられている SRS が使用されます。
  • 新しい表にデータをロードする場合は、データに適用する SRS をリストから選択できます。必要な SRS がリストにない場合は、新しいものを追加できます。