PC クライアント LMHOSTS 静的構成ファイル

大規模な分散ネットワークでは、 LMHOSTS 静的構成ファイルは、システム名をIP アドレスにマップするのに役立ちます。

LMHOSTS を使用したユーザー PC クライアントの接続

サポートされている PC クライアントのオペレーティング・システムは、 システム名を TCP/IP アドレスにマップする静的構成ファイルを提供します。 これらのファイルは、通常、より強力な集中制御を行うソリューション (DNS や WINS サーバーなど) より管理が難しくなっています。 これが難しいのは、ネットワーク管理者がそれぞれの PC クライアントを個々に構成しなければならないためです。 ただし、静的構成ファイルは、大規模な分散ネットワークには役立ちます。 この環境では、クライアントとサーバーが異なるサブネット (ネットワーク・セグメント) にあり、ワークグループ (ドメイン) も異なる可能性があります。 静的構成ファイルは、クライアントがサーバーを検出するのに役立ちます。

IBM® i NetServer によってサポートされるすべての PC クライアントは、システム名を IP アドレスにマップできる LMHOSTS ファイルを提供します。 LMHOSTS ファイルには、IP アドレスとシステム名が含まれています。 これらのファイルを使用して、システムと IBM i NetServerの両方の IP アドレスをマップすることができます。 システムと IBM i NetServer の両方の IP アドレスをマップすることにより、クライアントは、大規模分散ネットワーク環境でシステムおよび IBM i NetServer を見つけることができます。

また、 IBM i上で一元管理される LMHOSTS ファイルを指すエントリーを LMHOSTS ファイルに追加することもできます。 すべてのクライアントがシステム上の中央ファイルを指すようにすれば、 ネットワーク用に保持しなければならない LMHOSTS ファイルは 1 つだけですみます。

LMHOSTS ファイルについて詳しくは、Windows オペレーティング・システムに付属のサンプル LMHOSTS ファイルを参照してください。 追加情報は、オペレーティング・システムの資料にあります。

LMHOSTS を使用したユーザー PC クライアントの構成

LMHOSTS ファイルを使用する場合は、クライアント接続を確保するために、 IBM i NetServer のシステム名と IP アドレスを使用して LMHOSTS を構成する必要があります。 プリロードされている項目を LMHOSTS ファイルに追加するには、 以下のステップを実行します。

  1. \WINNT\system32\drivers\etc ディレクトリーに移動します。
  2. 以下のエントリーを LMHOSTS ファイルに追加します。
    TCP/IP-address iSeries-NetServer-server-name #PRE
    
    10.5.10.1 QNETSERVER #PRE
    例えば、 IBM i NetServer がログオン・サーバーの場合、以下の項目を LMHOSTS ファイルに追加できます。
    10.5.10.1 QNETSERVER #PRE #DOM:netdomain (netdomain is the domain name that 
    the logon server services).