データ・リンク値
データ・リンク値とは、データベースからデータベースの外部に保管されたファイルへの論理的な参照を含むカプセル化された値です。
このカプセル化された値の属性は、以下のとおりです。
- リンク・タイプ
- 現在サポートされているリンクのタイプは、URL (Uniform Resource Locator) です。
- スキーム
- URL の場合、これは HTTP または FILE などの値です。 この値は、何が入力されている場合でも、大文字でデータベースに保管されます。
- ファイル・サーバー名
- ファイル・サーバーの完全なアドレス。 この値は、何が入力されている場合でも、大文字でデータベースに保管されます。
- ファイル・パス
- サーバー内のファイルの識別。 この値は、大文字小文字の区別があります。したがって、データベースに保管する場合にも大文字に変換されることはありません。
- アクセス制御トークン
- 必要に応じて、アクセス・トークンがファイル・パスに組み込まれます。 これは、動的に生成されるため、データベースに保管されるデータ・リンク値の永続部分ではありません。
- コメント
- 254 バイトまでの記述情報。 これは、データのある場所についての詳細や代替の情報など、アプリケーション固有の使用を意図しています。
データ・リンク値で使用する文字は、URL 用に定義されたセットに限定されます。これらの文字には、英大文字 (A から Z) と英小文字 (a から z)、数字 (0 から 9) と特殊文字のサブセット ($、-、_、@、.、 &、+、!、*、"、'、(、)、=、 ;、 /、 #、 ?、 :、 スペース、 およびコンマ) が含まれます。
最初の 4 つの属性はまとめて、リンケージ属性とも言われます。データ・リンク値が、コメントの属性だけを持ち、リンケージ属性をまったく持たないということもあり得ます。 そのような値でも列に保管されますが、当然のことながら、そのような列にリンクされるようなファイルはありません。
このようなファイルに対するデータ・リンク参照と、LOB または XML ファイル参照変数の参照で説明されているような LOB ファイル参照変数とを識別することが重要です。両方とも、ファイルを表している点は似ています。 しかしながら、
- データ・リンクはデータベースに保存されており、リンクされたファイルのリンクとデータの両方とも、データベースにおけるデータの自然な拡張と考えられます。
- ファイル参照変数は一時的に存在しており、ホスト・プログラム・バッファーの代替と考えられます。
データ・リンク値を構築 (DLVALUE) し、データ・リンク値からカプセル化された値を 抽出 (DLCOMMENT、DLLINKTYPE、DLURLCOMPLETE、DLURLPATH、 DLURLPATHONLY、 DLURLSCHEME、DLURLSERVER) するために、組み込みスカラー関数が用意されています。