オブジェクト・アクセスの設定 (SETOBJACC)

オブジェクト・アクセス設定(SETOBJACC)コマンドは,オブジェクトを主記憶域プールに移入するか,あるいはオブジェクトをすべての主記憶域プールから除去することによって,オブジェクトへのアクセスの速度を一時的に変更します。使用可能なスペースを持っていて,これと関連したジョブを持っていないオブジェクト用のプールを選択することによって,オブジェクトを主記憶域に常駐したままにすることができます。このコマンドを反復して使用することにより,一組のオブジェクトが主記憶域プールに常駐することになります。

制約事項:

パラメーター

キーワード 記述 選択項目 ノーツ
OBJ オブジェクト 修飾オブジェクト名 必須, 定位置 1
修飾子 1: オブジェクト 名前
修飾子 2: ライブラリー 名前, *LIBL, *USRLIBL, *CURLIB, *ALL, *ALLUSR
OBJTYPE オブジェクト・タイプ *FILE, *PGM オプショナル, 定位置 2
POOL 記憶域プール 要素リスト オプショナル, 定位置 3
要素 1: 共用プール/サブシステム名 名前, *JOB, *BASE, *SHRPOOL1, *SHRPOOL2, *SHRPOOL3, *SHRPOOL4, *SHRPOOL5, *SHRPOOL6, *SHRPOOL7, *SHRPOOL8, *SHRPOOL9, *SHRPOOL10, *SHRPOOL11, *SHRPOOL12, *SHRPOOL13, *SHRPOOL14, *SHRPOOL15, *SHRPOOL16, *SHRPOOL17, *SHRPOOL18, *SHRPOOL19, *SHRPOOL20, *SHRPOOL21, *SHRPOOL22, *SHRPOOL23, *SHRPOOL24, *SHRPOOL25, *SHRPOOL26, *SHRPOOL27, *SHRPOOL28, *SHRPOOL29, *SHRPOOL30, *SHRPOOL31, *SHRPOOL32, *SHRPOOL33, *SHRPOOL34, *SHRPOOL35, *SHRPOOL36, *SHRPOOL37, *SHRPOOL38, *SHRPOOL39, *SHRPOOL40, *SHRPOOL41, *SHRPOOL42, *SHRPOOL43, *SHRPOOL44, *SHRPOOL45, *SHRPOOL46, *SHRPOOL47, *SHRPOOL48, *SHRPOOL49, *SHRPOOL50, *SHRPOOL51, *SHRPOOL52, *SHRPOOL53, *SHRPOOL54, *SHRPOOL55, *SHRPOOL56, *SHRPOOL57, *SHRPOOL58, *SHRPOOL59, *SHRPOOL60, *PURGE
要素 2: プールID 1-10
MBR メンバー 名前, *FIRST オプショナル
MBRDATA メンバー・データ *BOTH, *ACCPTH, *DATA オプショナル

オブジェクト (OBJ)

主記憶域へ移入または主記憶域から削除するオブジェクトの修飾名を指定します。

指定されたオブジェクトの名前は,次のライブラリー値の1つによって修飾することができます。

*LIBL
最初に一致するものが見つかるまで,現行スレッドのライブラリー・リスト内のすべてのライブラリーが検索されます。
*CURLIB
ジョブの現行ライブラリーが検索されます。ジョブの現行ライブラリーとしてライブラリーが指定されていない場合には,QGPLライブラリーが使用されます。
*USRLIBL
ジョブのライブラリー・リストのユーザー部分にあるライブラリーだけが検索されます。
*ALL
システムのすべてのライブラリーが検索されます。
*ALLUSR
すべてのユーザー・ライブラリーが検索されます。次のものを除き,英字Qで始まらない名前のすべてのライブラリーが検索されます。

#CGULIB     #DSULIB     #SEULIB
#COBLIB     #RPGLIB
#DFULIB     #SDALIB

次のQXXXライブラリーは弊社提供のものですが,これらには一般的によく変更されるユーザー・データが収められます。したがって,これらのライブラリーは「ユーザー・ライブラリー」と見なされ,検索されます。

QDSNX       QRCLXXXXX   QUSRDIRDB   QUSRVI
QGPL        QSRVAGT     QUSRIJS     QUSRVXRXMX
QGPL38      QSYS2       QUSRINFSKR  QWQCENT
QMGTC       QSYS2XXXXX  QUSRNOTES   QWQREPOS
QMGTC2      QS36F       QUSROND
QMPGDATA    QUSER38     QUSRPOSGS
QMQMDATA    QUSRADSM    QUSRPOSSA
QMQMPROC    QUSRBRM     QUSRPYMSVR
QPFRDATA    QUSRDIRCF   QUSRRDARS
QRCL        QUSRDIRCL   QUSRSYS

  1. 'XXXXX'は1次補助記憶域プール(ASP)の番号です。
  2. 前のリリースのCLプログラム内でコンパイルされるユーザー・コマンドを入れるために,弊社がサポートする前の各リリース用にQUSRVXRXMXの形式の別のライブラリー名を作成することができます。QUSRVXRXMXユーザー・ライブラリーのVXRXMXは弊社が引き続きサポートしている前のリリースのバージョン,リリース,およびモディフィケーション・レベルです。
ライブラリー名
検索するライブラリーの名前を指定してください。

考えられる値は次の通りです。

オブジェクト名
オブジェクトの名前を指定してください。

オブジェクト・タイプ (OBJTYPE)

主記憶域へ移入または主記憶域から削除するオブジェクトのタイプを指定します。

考えられる値は次の通りです。

*FILE
オブジェクトはファイルです。
*PGM
オブジェクトはプログラムです。

記憶域プール (POOL)

オブジェクトを主記憶域へ移入するかあるいは主記憶域から削除するかを指定します。

考えられる値は次の通りです。

*JOB
オブジェクトはジョブと関連したプールに移入されます。
*BASE
オブジェクトは基本プールに移入されます。
*SHRPOOLN
オブジェクトは汎用共用プールに移入されます。有効な値の範囲は1から10です。
*PURGE
オブジェクトはすべてのプールから除去されます。要素1:サブシステム
サブシステム
サブシステム名を指定してください。要素2:プールID
プールID
サブシステム・プールIDを指定してください。
*PURGE
オブジェクトはすべてのプールから除去されます。

メンバー (MBR)

主記憶域へ移入または主記憶域から削除するデータベース・ファイル・メンバーを指定します。

考えられる値は次の通りです。

*FIRST
最初のメンバーが選択されます。
ファイル・メンバー名
メンバー名を指定してください。

メンバー・データ (MBRDATA)

主記憶域へ移入または主記憶域から削除するメンバー・データを指定します。

考えられる値は次の通りです。

*BOTH
オブジェクトのすべての部分が選択されます。
*ACCPTH
ファイル・メンバーのアクセス・パスが選択されます。
*DATA
ファイル・メンバーのデータが選択されます。

SETOBJACC   OBJ(OBJA)  OBJTYPE(*PGM)  POOL(*JOB)

このコマンドは,コマンドが実行されるジョブと関連したプールにOBJAという名前のプログラムを移動させます。

エラー・メッセージ

*ESCAPEメッセージ

CPF1858
指定されたプールが存在しない。
CPF1859
アクセス・パスの使用が要求されたが,存在しない。
CPF9855
ライブラリー&3のファイル&1にメンバーがない。