OBJECT_PRIVILEGES ビュー

OBJECT_PRIVILEGES ビューは、オブジェクトに対する権限がある各ユーザーについて、各ユーザーに関連付けられたオブジェクト権限およびデータ権限も一緒に含めた 1 行を返します。

返される情報は、オブジェクト権限表示 (DSPOBJAUT) CL コマンドから入手できる情報と似ています。

権限: 不要です。

次の表は、ビューの列について説明しています。 システム名は OBJ_PRIV です。スキーマは QSYS2 です。

表 1. OBJECT_PRIVILEGES ビュー
列名 システム列名 データ・タイプ 説明
OBJECT_SCHEMA OSCHEMA VARCHAR(128) このオブジェクトの SQL スキーマ名。
OBJECT_NAME NAME VARCHAR(128)

NULL 可能

オブジェクトの SQL 名。

外部プロシージャーまたは外部関数の場合、該当する *PGM または *SRVPGM オブジェクトの単一のプロシージャーまたは関数が存在する場合にこの名前は戻されます。

SQL 名を返すことができない場合は、NULL 値が入ります。

SYSTEM_OBJECT_SCHEMA SYS_DNAME VARCHAR(10) オブジェクトが入っているライブラリー。
SYSTEM_OBJECT_NAME SYS_ONAME VARCHAR(10) システム・オブジェクト名。
OBJECT_TYPE OBJTYPE VARCHAR(8) システム・オブジェクト・タイプ。
SQL_OBJECT_TYPE SQLTYPE VARCHAR(9)

NULL 可能

SQL オブジェクト・タイプ。 次の値が返される可能性があります。
ALIAS
オブジェクトはSQL別名です。
FUNCTION
オブジェクトはSQL関数です。
INDEX
オブジェクトはSQL索引です。
PACKAGE
オブジェクトは SQL パッケージです。
PROCEDURE
オブジェクトは SQL プロシージャーです。
ROUTINE
オブジェクトは SQL 内で 1 つ以上の外部関数または外部プロシージャーあるいはその両方によって使用されます。
SEQUENCE
オブジェクトは SQL シーケンスです。
TABLE
オブジェクトは SQL テーブルです。
TRIGGER
オブジェクトは SQL トリガーです。
TYPE
オブジェクトは SQL タイプです。
VARIABLE
オブジェクトは SQL グローバル変数です。
VIEW
オブジェクトは SQL ビューです。
XSR
オブジェクトはXMLスキーマ・リポジトリー・オブジェクトです。

オブジェクトが SQL オブジェクトでない場合は、NULL 値が返されます。

AUTHORIZATION_NAME USER_NAME VARCHAR(10) ユーザー・プロファイル名。次の特殊値を含めることができます。
*PUBLIC
この行には、オブジェクトの共通権限が含まれます。
OBJECT_AUTHORITY OBJ_AUTH VARCHAR(12) ユーザーがオブジェクトに対して保持している権限。以下のいずれかの特殊値が含まれます。
*ALL
当該オブジェクトに対するすべての操作 (ただし、所有者に限定されている操作や権限リスト管理権限によって制御される操作を除く) を許可します。
*AUTL
このオブジェクトで使用される権限リストに指定されている共通権限が使用されます。
*CHANGE
当該オブジェクトに対するすべての操作 (ただし、所有者に限定されている操作や、オブジェクト存在権限 、オブジェクト変更権限、オブジェクト参照権限、およびオブジェクト管理権限によって制御される操作を除く) を許可します。
*EXCLUDE
当該オブジェクトに対するすべての操作が禁止されます。
*USE
オブジェクト属性へのアクセスおよび当該オブジェクトの使用を許可します。ユーザーはオブジェクトを変更できません。
USER DEFINED
特定のオブジェクト権限およびデータ権限は、事前定義されたオブジェクト権限レベルのいずれにも一致しません。
OWNER OWNER VARCHAR(10) オブジェクトを所有しているユーザー・プロファイル。
変更の始まりAUTHORIZATION_LIST変更の終わり 変更の始まりAUTL変更の終わり 変更の始まりVARCHAR(10)

NULL 可能

変更の終わり
変更の始まりオブジェクトが権限リストによって保護されている場合、権限リストの名前。

オブジェクトが権限リストによって保護されていない場合は、NULL が入ります。

変更の終わり
OBJECT_OPERATIONAL OBJOPER VARCHAR(3) AUTHORIZATION_NAME のオブジェクト操作権限を示します。
NO
ユーザーはこの権限を持っていません。
YES
ユーザーはこの権限を持っています。
OBJECT_MANAGEMENT OBJMGT VARCHAR(3) AUTHORIZATION_NAME のオブジェクト管理権限。
NO
ユーザーはこの権限を持っていません。
YES
ユーザーはこの権限を持っています。
OBJECT_EXISTENCE OBJEXIST VARCHAR(3) AUTHORIZATION_NAME のオブジェクト存在権限。
NO
ユーザーはこの権限を持っていません。
YES
ユーザーはこの権限を持っています。
OBJECT_ALTER OBJALTER VARCHAR(3) AUTHORIZATION_NAME のオブジェクト変更権限。
NO
ユーザーはこの権限を持っていません。
YES
ユーザーはこの権限を持っています。
OBJECT_REFERENCE OBJREF VARCHAR(3) AUTHORIZATION_NAME のオブジェクト参照権限。
NO
ユーザーはこの権限を持っていません。
YES
ユーザーはこの権限を持っています。
DATA_READ DATA_READ VARCHAR(3) AUTHORIZATION_NAME のデータ読み取り権限。
NO
ユーザーはこの権限を持っていません。
YES
ユーザーはこの権限を持っています。
DATA_ADD DATA_ADD VARCHAR(3) AUTHORIZATION_NAME のデータ追加権限。
NO
ユーザーはこの権限を持っていません。
YES
ユーザーはこの権限を持っています。
DATA_UPDATE DATA_UPD VARCHAR(3) AUTHORIZATION_NAME のデータ更新権限。
NO
ユーザーはこの権限を持っていません。
YES
ユーザーはこの権限を持っています。
DATA_DELETE DATA_DEL VARCHAR(3) AUTHORIZATION_NAME のデータ削除権限。
NO
ユーザーはこの権限を持っていません。
YES
ユーザーはこの権限を持っています。
DATA_EXECUTE DATA_EXEC VARCHAR(3) AUTHORIZATION_NAME のデータ実行権限。
NO
ユーザーはこの権限を持っていません。
YES
ユーザーはこの権限を持っています。
TEXT_DESCRIPTION TEXT VARCHAR(50)

NULL 可能

このオブジェクトの説明テキスト。

オブジェクトにテキスト記述がない場合は、NULL が入ります。

公開されているアクセス可能なユーザー・プロファイルを検索します。
SELECT *
   FROM QSYS2.OBJECT_PRIVILEGES
   WHERE SYSTEM_OBJECT_SCHEMA = 'QSYS' AND
         OBJECT_TYPE = '*USRPRF' AND
         AUTHORIZATION_NAME = '*PUBLIC' AND
         OBJECT_AUTHORITY <> '*EXCLUDE';