1 次言語の変更

システムまたは IBM® i 論理区画の 1 次言語を変更するには、以下のステップに従ってください。

注意:
  • 1 次言語を、現在のシステムの 2 次言語としてインストールされている言語に変更することはできません。最初に 2 次言語を削除しなければ、 その言語を 1 次言語として指定することはできません。 2 次言語の削除については、オプション 22. 2 次言語の削除を 参照してください。
  • 1 次言語および保守ツール言語が一致しない場合は、専用保守ツール (DST) に進んで、正しい保守ツール言語を再インストールする必要があります。手順に関しては、『システムまたは論理区画の 保守ツール言語の変更』を参照してください。

2 次論理区画がある場合、1 次言語を変更する各区画ごとにこれらの指示を実行する必要があります。

イメージ・カタログを 使用しますか。

アップグレードにイメージ・カタログ (仮想メディア装置) を使用する場合、実際にインストールを行う日より 1 日以上前にこのステップを行ってください。 1 次言語のインストール準備におけるイメージ・カタログおよび仮想光ディスク装置のセットアップ方法について詳しくは、ソフトウェアをインストールするための光学式イメージ・カタログの準備を参照してください。

イメージ・カタログに追加されるメディアは、以下の順序で 配置されている必要があります。これらすべてのメディアがあるとは限りません。ご使用のメディアに正しい 1 次言語が含まれていることを確認します。
  • IBM i 用のライセンス内部コード
  • IBM i オペレーティング・システム、 IBM 提供のライブラリー QGPL と QUSRSYS、およびすべての IBM i 無償オプション。
  • 無償ライセンス・プログラムおよびキー付きプロダクト。
  • 単一ライセンス・プログラム。
光ディスクについての説明は、メディアのラベルと内容を参照してください。
イメージ・カタログ項目 が正しい順序でソートされていることを検証し、すべてのイメージがロード済み状態であることを 確認するには、次のコマンドを入力します。
WRKIMGCLGE IMGCLG(catalog-name)
カタログが 作動可能状況であること、および、すべてのイメージ・カタログ項目がロード済みまたはマウント済みの状況で あることを確認してください。カタログ項目を上記の順序にするには、パネルの オプションを使用します。カタログ項目が正しい順序になっている 場合、F7 を使用して VFYIMGCLG コマンドのプロンプトを出します。 1 次言語のインストール用にカタログを準備するため、「タイプ」フィールドには *LNG「ソート」フィールドには *YES と入力します。カタログを準備するための代替方法は、 カタログ項目が正しい順序になった後で次のコマンドを 実行することです。
VFYIMGCLG IMGCLG(catalog-name) TYPE(*LNG) SORT(*YES)
注意: 1 次言語および保守ツール言語が一致しない場合は、専用保守ツール (DST) に進んで、正しい保守ツール言語を再インストールする必要があります。保守ツール言語は、ここでインストールすることも、ステップ 12 で 1 次言語がインストールされてからインストールすることもできます 。IBM iライセンス内部コードのメディア (I_BASE_01 という ラベルが付いたメディア) が仮想光ディスク装置に確実にマウントされるようにするには、WRKIMGCLGE コマンドを使用します。手順に 関しては、『システムまたは論理区画の保守ツール言語 の変更』を参照してください。

1 次言語の変更手順

  1. IBM i メイン・メニュー」(または、初期メニューとして選択したメニュー) で作業を開始します。
    ライセンス内部コード が入っているメディアの最初のボリュームをロードします。オペレーティング・システム (5770-SS1) メディアを使用可能にします。これらの手順 に関係しない他のメディアを装置から除去します。
    注: この時点では、2 次言語メディアはロードしません。
  2. コントロール・パネルでモードを手動に切り替えます。
  3. PWRDWNSYS OPTION(*IMMED) RESTART(*YES) と入力して、 Enter キーを押します。
    注: システム電源遮断 (PWRDWNSYS) コマンドのデフォルト値は、確認を表示することです。デフォルトを変更するには、CONFIRM パラメーターに *NO を 指定して、CONFIRM(*NO) とします。
  4. 「IPL またはシステムの導入」パネルがコンソールに表示されるまで待ちます。
                                   IPL またはシステムの導入
                                                               システム:   XXXX
     次の 1 つを選択してください。
     
          1. IPL の実行
          2. オペレーティング・システムの導入
          3. 専用保守ツール (DST) の使用
          4. オペレーティング・システムの自動導入の実行
          5. ライセンス内部コードの保管
     
     

    2 (オペレーティング・システムの導入) と入力して、Enter キーを押します。

                                 導入装置タイプの選択
                                                               システム:   XXXX
     導入装置タイプを選択してください。
     
          1. テープ
          2. 光ディスク
          3. 仮想装置 - 事前選択されたイメージ・カタログ
          4. 現行の代替選択済み装置 . . . . . . . . . :    NONE
          5. ネットワーク装置

    2 (光ディスク (Optical)) と入力し、Enter キーを押します。

    注: イメージ・カタログを使用している 場合、オプション 2 の代わりにオプション 3 (仮想装置 - 事前選択されたイメージ・カタログ) を 選択します。
  5. 「オペレーティング・システムの導入の確認」画面がコンソールに表示されます。 Enter キーを押します。
  6. 「言語グループの選択」パネルに、現在システムに インストールされている 1 次言語が表示されます。この画面で 2 次言語メディアの言語機能コードを指定して、 システムの 1 次言語を変更してください。

    例えば、1 次言語が日本語 (2962) の状態で 2 次言語メディアを使用してポルトガル語 (2922) に変更すると想定します。 画面には 2962 と表示されているはずですので、 2922 と入力します。

                                 言語グループの選択
                                                                 システム :   XXXX
     注:  表示されている言語機能は、システムに導入されている言語
     機能です。
     
     
     選択項目を入力して,実行キーを押してください。
     
       言語機能 . . . . . . . . . . . . . . . . .  2962
     
     

    希望する言語の機能コードの番号を入力してから、Enter (キー) を押します。

  7. 言語機能コードが入力されると、「言語機能選択の確認」または「保守ツール言語の確認」画面がコンソールに表示されます。
    保守ツール言語および 1 次言語の変更。
    保守ツール言語の確認
    
    言語機能 . . . . . . . . . . . . . . . . . :   2962
    
    IBM Licensed Internal Code (I.BASE.01) V7R3M0
    媒体が必要です。
    
    
    保守ツール言語を導入する選択項目を確認して,実行キーを
    押してください。
    
    保守ツール言語の導入をバイパスしてオペレーティング・システムの
    導入を続行するには, F5 キーを押してください。
    
    
    戻って選択内容を変更するには,「F12= 取り消し」を押してください。
    1 次言語を変更する際の「言語機能選択の確認」画面。
                          言語機能の選択項目の確認
                                                                システム :   XXXX
     言語機能 . . . . . . . . . . . . . . . . . . :   2962
                                                                                 
     言語機能の選択項目を確認して、実行キーを押してください。 
       システムの導入が続行されます。
     言語機能の選択項目を変更するには, F12 キーを押して戻ってください。 
                                                                                 
     
                                                                                 
                                                                                 
                                                                                 
     F3= 終了  F12= 取り消し
    Enter キーを押します。
  8. 状況画面がコンソールに表示されます。 これらの状況画面に応答する必要はありません。 以下のような状況表示画面が表示されます。
                              ライセンス内部コードの IPL 進行中
     
     IPL:
        タイプ . . . . . . . . : 		在席
        開始日および時刻 . . . :		 xx/xx/xx		xx:xx:xx
        前のシステム終了 . . . :		 正常
        現行ステップ / 合計. . :   1          16
        参照コードの詳細 . . . :   C6004050
     IPL ステップ. . . . . . . :   記憶域管理の回復処理
     
    以下に「IPL 進行中」画面に表示される IPL ステップをいくつか示します。
    • 権限の回復処理
    • ジャーナルの回復処理
    • データベースの回復処理
    • ジャーナルの同期化
    • オペレーティング・システムの開始

    中には、長時間かかる IPL ステップもあります。

  9. 以下の画面が表示されます。
                                        メッセージ
                                                                            
     メッセージ ID  . . . . . :   CPA2055       タイプ  . . . . . :   照会
     FROM プログラム. . . . . :   ITLOADFO      重大度  . . . . . :   99     
                                                                            
     メッセージ . . . . . :  導入処理を続行するためには,次の順序のボリュームが
       必要です。
                                                                            
     原因 . . . . . . :  ボリュームの終わりに達しています。
                                                                            
     回復手順 . . . . :  次のボリュームを導入装置にロードしてください。
                                                                            
                                                                            
                                                                            
                                                                            
                                                                            
                                                                            
                                                                            
     選択項目を入力して,実行キーを押してください。
                                                                            
       応答 . . . . .   1         1= 続行, 2= 導入の終了             

    オペレーティング・システムが入っている IBM 提供のインストール・メディアの最初のボリュームをロードします。

  10. IPL が完了すると、「オペレーティング・システムの導入」画面が表示されます。
                             オペレーティング・システムの導入
     
     オプションを入力して,実行キーを押してください。
     
       導入
         オプション . . . . .   2              1= 省略時の値を使用 (他のオプション
                                                  は表示されない)
                                               2= 導入オプションの変更
     
       日付 :
         年 . . . . . . .   __             00-99
        
         月 . . . . . . .   __             01-12
         
         日 . . . . . . .   __             01-31
    
      
     
      時刻 :
        時 . . . . . . .   __             00-23
       
        分 . . . . . . .   __             00-59
        秒 . . . . . . .   __             00-59      
    以下を入力して、Enter キーを押します。
    • インストール・オプション: 2
    • 日付 (現在の年、月、および日を使用)
    • 時刻 (現在の時刻、24 時間表示を使用)
  11. 「導入の状況」画面が表示されます。 この状況画面には応答する必要はありません。
  12. 「導入オプションの指定」画面が表示されます。
                            導入オプションの指定
     
     オプションを入力して,実行キーを押してください。
     
       復元オプション . . . . . . . 4    1= 現行の媒体セットからプログラムおよび
                                           言語オブジェクトを復元する
                                         2= プログラムまたは言語オブジェクト
                                           を復元しない
                                         3= 現行媒体セットから言語オブジェクト
                                           だけを復元する
                                         4= 現行導入装置を使用して別の媒体セ
                                           ットから言語オブジェクトだけを復
                                           元する 
     
     
       ジョブおよび出力
         待ち行列オプション . . . . 2   1= 消去、 2= 保持
     
       使用可能なディスク装置に IBM i を
         分散する . . . . . . . . . 2   1= はい、 2= いいえ
     
    1. 復元オプションには、以下のいずれかを入力します。
      1. 3 (現行のメディア・セットから言語オブジェクトだけを復元する) 1 次言語メディアからインストールする場合。
      2. 4 (現行導入装置を使用して、別のメディア・セットから言語オブジェクトだけを復元する) 2 次言語メディアから導入する場合。
    2. ジョブおよび出力待ち行列オプションに 2 を入力して、 Enter (キー) を押します。
  13. 使用するメディアのタイプに基づいて、 以下の手順のいずれかを実行します。
    • 2 次言語メディアを使用する場合、 「導入状況 (Installation Status)」画面が表示されます。 この状況画面には応答する必要はありません。 以下のメッセージが表示されたときに、2 次言語メディアが含まれているボリュームをロードします。.
                                      メッセージ
       
      メッセージ ID  . . . . . :   CPA2057     タイプ . . . . . . :   照会
      FROM プログラム. . . . . :   XXXXXXX     重大度 . . . . . . :   99
       
      言語 ID  . . . . . . . . :   2962
       
      メッセージ . . . . . . . :   導入処理を続行するためには,システム言語の言語
        オブジェクトが入っている導入媒体が必要です。
        
       
      回復手順 . . . . . . . . :   指定した言語の言語オブジェクトが入っている導入
        媒体をロードしてください。
       
       
       
       
       
       
       
       
      選択項目を入力して,実行キーを押してください。
       
         応答 . . . . .   1            1= 続行, 2= 導入の終了
       

      1 と入力して、Enter キーを押します。

      システムはメディアを検索して、必要な言語情報をロードします。 (ステージ 3 の) 言語が変更されたことを示す「導入の状況」画面が表示されますが、 残りのステージのインストールは続行されます。 この画面に応答する必要はありません。

    • 1 次言語メディアを使用する場合、 プロンプトが出されるときに適切なメディアを挿入してください。
  14. オペレーティング・システムの基本部分が新しい 1 次言語に変更された後で、 サインオン画面がコンソールに表示されます。 1 次言語の変更後のライセンス・プログラムのインストールにあるステップを続けて、ライセンス・プログラムの言語オブジェクトを変更します。