JDBC を使ってサーバー・データベースに接続するときに、多数のプロパティーを指定することができます。 すべてのプロパティーはオプションであり、URL の一部として指定しても、 または java.util.Properties オブジェクト内に指定してもかまいません。 URL とプロパティー・オブジェクトの両方にプロパティーを設定すると、URL の値が使用されます。
以下の表は、このドライバーで認識されているさまざまな接続プロパティーを示しています。 これらのプロパティーの中には、パフォーマンスに影響を与えるものがありますが、 サーバー・ジョブ属性であるものもあります。 この表では、プロパティーを以下のカテゴリー別に編成しています。
一般プロパティーは、ユーザー、パスワード、 およびサーバーに接続するのにプロンプトが必要かどうかを指定するシステム属性です。
| プロパティー | 説明 | 必須かどうか | 選択項目 | デフォルト値 |
|---|---|---|---|---|
| "password" | サーバーへの接続のためのパスワードを指定します。 これを指定しないと、ユーザーに対してプロンプトが表示されます。ただし、 "prompt" プロパティーが "false" に設定されていない場合に限ります。設定されている場合、 接続しようとしても失敗します。 | いいえ | システム・パスワード | (ユーザーに対してプロンプトが表示されます。) |
| "prompt" | サーバーに接続するのにユーザー名またはパスワードが必要な場合に、 ユーザーに対してプロンプトを表示するかどうかを指定します。 ユーザーにプロンプトを表示しないと接続を確立できない場合に、 このプロパティーが "false" に設定されていると、接続しようとしても失敗します。 | いいえ |
|
"true" |
| "user" | サーバーに接続するためのユーザー名を指定します。 これを指定しないと、ユーザーに対してプロンプトが表示されます。ただし、 "prompt" プロパティーが "false" に設定されていない場合に限ります。設定されている場合、 接続しようとしても失敗します。 | いいえ | サーバーのユーザー | (ユーザーに対してプロンプトが表示されます。) |
サーバーのプロパティーは、トランザクション、ライブラリー、およびデータベースを制御する属性を指定します。
| プロパティー | 説明 | 必須かどうか | 選択項目 | デフォルト値 |
|---|---|---|---|---|
| "auto commit" | 新しい接続のデフォルト接続モードを自動コミット・モードに設定するかどうかを指定します。
AS400JDBCConnection.setAutoCommit() を呼び出すと、各接続ごとにこのプロパティーがオーバーライドされます。
注: 自動コミット・モードの使用時に *NONE 以外のトランザクション分離レベルを使用するには、"true autocommit" プロパティーを true に設定する必要があります。
|
いいえ |
|
"true" |
| "concurrent access resolution" | 接続で "currently committed" アクセスを使用するかどうかを指定します。 値 1 は "currently committed" を使用することを示します。 値 2 は "wait for outcome" を使用することを示します。 値 3 は "skip locks" を使用することを示します。 | いいえ |
|
(システム・デフォルト) |
| "cursor hold" | 複数のトランザクションにまたがってカーソルを保留するかどうかを指定します。 このプロパティーを "true" に設定すると、 トランザクションのコミットまたはロールバックが完了してもカーソルはクローズされません。 その作業単位中に獲得したすべてのリソースは保留されたままになりますが、 暗黙で獲得された特定の行およびオブジェクトに対するロックは解放されます。 | いいえ |
|
"true" |
| "cursor sensitivity" | データベースから要求するカーソル感度を指定します。
動作は resultSetType に依存します。
|
いいえ |
|
"asensitive" |
| "database name" | 独立補助記憶域プール (ASP) への接続に使用するデータベースを指定します。
このプロパティーは、IBM® i サーバーへの接続時にのみ適用されます。
データベース名を指定する場合、その名前はサーバーのリレーショナル・データベース・ディレクトリーに存在する必要があり、独立 ASP またはシステム・デフォルト・データベースのどちらかに該当する必要があります。
以下の基準により、アクセスするデータベースを判別します。
|
いいえ | データベース名 "*SYSBAS" | ユーザー・プロファイルのジョブ記述で指定されたデータベース名を使用します。ジョブ記述がデータベース名を指定していない場合、システムのデフォルト・データベースを使用します。 |
| "decfloat rounding mode" | decfloat データ・タイプでの処理時に使用する丸めモードを指定します。 IBM i 5.4 以前のバージョンを実行しているシステムに接続する場合、このプロパティーは無視されます。 | いいえ |
|
"half even" |
| "libraries" | サーバー・ジョブのライブラリー・リストに追加、 またはそれと置き換えたいライブラリーを 1 つ以上指定し、 デフォルト SQL スキーマをオプションで設定します (デフォルト・ライブラリー)。 ライブラリーの長さは 10 文字を超えることができません。 10 文字より長いライブラリーがある場合、SET PATH SQL ステートメントを使用する必要があります。 ライブラリー・リスト: サーバーは指定されたライブラリーを使用して、修飾なしのストアード・プロシージャー名を解決し、ストアード・プロシージャーはそれらのライブラリーを使用して、修飾なしの名前を解決します。
複数のライブラリーを指定するには、コンマまたはスペースで個々の項目を区切ってください。
サーバー・ジョブの現行ライブラリー・リストのために、
*LIBL をプレースホルダーとして使用することができます。
ライブラリー・リスト・プロパティーについて詳しくは、JDBC LibraryList プロパティーを参照してください。 デフォルト SQL スキーマ: サーバーはデフォルト SQL スキーマを使用して、SQL ステートメント内の修飾なしの名前を解決します。
たとえば、"SELECT * FROM MYTABLE" というステートメントでは、
サーバーは MYTABLE のデフォルト SQL スキーマのみを調べます。
接続 URL にデフォルト SQL スキーマを指定できます。
接続 URL でデフォルト SQL スキーマを指定しない場合、使用される SQL 命名規則に応じて下記の条件が当てはまります。
|
いいえ | コンマまたはスペースで区切ったサーバー・ライブラリーのリスト | "*LIBL" |
| "maximum precision" | データベースが使用する 10 進数の最大精度を指定します。 | いいえ |
|
"31" |
| "maximum scale" | データベースが使用する最大の位取りを指定します。 | いいえ | "0"-"63" | "31" |
| "minimum divide scale" | 10 進数の除算の結果のための最小の位取り値を指定します。 | いいえ |
|
"0" |
| "package ccsid" | サーバーに送信される SQL パッケージおよびすべてのステートメントに使用する文字エンコードを指定します。 | いいえ |
|
"13488" |
| "transaction isolation" | デフォルトのトランザクション分離を指定します。 | いいえ | "none" |
"read uncommitted" |
| "translate hex" | 16 進数リテラルの解釈方法を指定します。 | いいえ |
|
"character" |
| "true autocommit" | 接続で真の自動コミットのサポートを使用するかどうかを指定します。 真の自動コミットとは、自動コミットがオンであり、かつ *NONE 以外の分離レベルで実行されていることを意味します。 デフォルトでは、サーバー分離レベル *NONE で実行することにより、ドライバーが自動コミットを処理します。 | いいえ |
|
"false" |
| "xa loosely coupled support" | 疎結合トランザクション・ブランチに対して、ロック共用を許可するかどうかを指定します。 注: IBM i 5.3 またはそれ以前を実行している場合、この設定は無視されます。
|
いいえ |
|
"0" |
形式のプロパティーは、SQL ステートメントで使用される日時形式、日付および数値区切り、 またテーブルの命名規則を指定します。
| プロパティー | 説明 | 必須かどうか | 選択項目 | デフォルト値 |
|---|---|---|---|---|
| "date format" | SQL ステートメント内の日付リテラルで使用される日付の形式を指定します。 | いいえ |
|
(サーバー・ジョブ) |
| "date separator" | SQL ステートメント内の日付リテラルで使用される日付区切り文字を指定します。 "date format" プロパティーが "julian"、 "mdy"、 "dmy" または "ymd" に設定されていないと、このプロパティーには効力はありません。 | いいえ |
|
(サーバー・ジョブ) |
| "decimal separator" | SQL ステートメント内の数値リテラルで使用される 10 進数区切り文字を指定します。 | いいえ |
|
(サーバー・ジョブ) |
| "naming" | テーブルを参照する際に使用する命名規則を指定します。 | いいえ | "sql" (schema.table 内のとおり) "system" (schema/table 内のとおり) | "sql" |
| "time format" | SQL ステートメント内の時刻リテラルで使用される時刻形式を指定します。 | いいえ |
|
(サーバー・ジョブ) |
| "time separator" | SQL ステートメント内の時刻リテラルで使用される時刻区切り文字を指定します。 このプロパティーは、「時刻形式」プロパティーが "hms" に設定されていない場合には 効果がありません。 | いいえ |
|
(サーバー・ジョブ) |
パフォーマンスのプロパティーは、 パフォーマンスに影響するキャッシュ、データ変換、データ圧縮、および事前取り出しを含む属性です。
| プロパティー | 説明 | 必須かどうか | 選択項目 | デフォルト値 |
|---|---|---|---|---|
| "big decimal" | パック 10 進数とゾーン 10 進数の変換に中間の java.math.BigDecimal オブジェクトを使用するかどうかを指定します。 このプロパティーを "true" に設定すると、JDBC 仕様に従って、 パック 10 進数とゾーン 10 進数の変換に中間の java.math.BigDecimal オブジェクトが使用されます。 このプロパティーを "false" に設定すると、 パック 10 進数とゾーン 10 進数の変換に中間オブジェクトは使用されません。 つまり、そのような値は直接 Java 値に (または Java 値から) 変換されます。 この場合の変換のほうが早いですが、 JDBC 仕様に定められている変換とデータ切り捨てのすべての規則が守られるとは限らない可能性があります。 | いいえ |
|
"true" |
| "block criteria" | データをレコード・ブロック単位でサーバーから取り出すための基準を指定します。
このプロパティーに非ゼロ値を指定すると、サーバーとの通信の頻度が減るので、
パフォーマンスが改善されます。 カーソルを後続の更新でも使用する場合はレコード・ブロックがオフになっていることを確認してください。 オフになっていないと、更新される行は必ずしも現在行であるとは限りません。 |
いいえ |
|
"2" |
| "block size" | サーバーから取り出してクライアントのキャッシュに入れるブロックのサイズ (K バイト単位) を指定します。 "block criteria" プロパティーが非ゼロでないと、このプロパティーには効力はありません。 ブロック・サイズを大きくするとサーバーとの通信の頻度が減るので、 パフォーマンスが改善される可能性があります。 | いいえ |
|
"32" |
| "data compression" | ResultSet のデータを圧縮するかどうかを指定します。 このプロパティーを "true" に設定すると、 ResultSet のデータは圧縮されます。 このプロパティーを "false" に設定すると、 ResultSet のデータは圧縮されません。 データ圧縮を使うと、大きな ResultSet を取り出すときのパフォーマンスが高まる可能性があります。 | いいえ |
|
"true" |
| "extended dynamic" | 拡張動的サポートを使用するかどうかを指定します。 拡張動的サポートには、サーバーで動的 SQL ステートメントをキャッシュに入れるためのメカニズムが備えられています。 特定の SQL ステートメントが初めて準備されると、 そのステートメントはサーバーの SQL パッケージに保管されます。 パッケージが存在しない場合は、自動的に作成されます。 その後同じ SQL ステートメントが準備されるたびに、 SQL パッケージに保管されている情報をサーバーが使用するなら、処理の大部分をスキップすることができます。 これを "true" に設定する場合、 "package" プロパティーを使ってパッケージ名を設定しなければなりません。 | いいえ |
|
"false" |
| "lazy close" | 後続の要求があるまでカーソルのクローズを遅延させるかどうかを指定します。 この場合、合計要求数を減らせばパフォーマンスが全体的に改善されます。 | いいえ |
|
"false" |
| "lob threshold" | ResultSet の一部として取り出せる LOB (ラージ・オブジェクト) の最大サイズ (バイト単位) を指定します。 このしきい値より大きい LOB の場合、サーバーとの余分な通信が行われ、いくつかの部分に分けて取り出されます。 LOB のしきい値を大きくすると、サーバーとの通信の頻度は減りますが、 使用しない LOB データまでダウンロードすることになります。 LOB のしきい値を小さくすると、サーバーとの通信の頻度は増えますが、 必要な LOB データしかダウンロードされません。 | いいえ | "0" - "16777216" | "32768" |
| "package" | SQL パッケージのベース名を指定します。
サーバー上の SQL パッケージの名前の生成には、最初の 6 文字しか使用されないことに注意してください。 "extended dynamic" プロパティーが "true" に設定されていないと、このプロパティーには効力はありません。さらに、"extended dynamic" プロパティーを "true" に設定する場合は、このプロパティーを設定しなければなりません。 |
いいえ | SQL パッケージ | "" |
| "package add" | 新規に準備されたステートメントを "package" プロパティーで指定された SQL パッケージに追加するかどうかを指定します。 "extended dynamic" プロパティーが "true" に設定されていないと、このプロパティーには効力はありません。 | いいえ |
|
"true" |
| "package cache" | SQL パッケージ情報のサブセットを、クライアント・メモリーにキャッシュするかどうかを指定します。 SQL パッケージをローカルでキャッシュに入れると、サーバーとの準備および記述のための通信量が減ります。 "extended dynamic" プロパティーが "true" に設定されていないと、このプロパティーには効力はありません。 | いいえ |
|
"false" |
| "package criteria" | SQL パッケージに保管する SQL ステートメント・タイプを指定します。 これは、複雑な結合条件のパフォーマンスを高めるのに役立ちます。 "extended dynamic" プロパティーが "true" に設定されていないと、このプロパティーには効力はありません。 | いいえ |
|
"default" |
| "package error" | SQL パッケージにエラーが起きたときに取るアクションを指定します。 SQL パッケージにエラーが起きると、 このプロパティーの値に基づいてドライバーは任意に SQLException を発行するか、または接続に対する通知を出します。 "extended dynamic" プロパティーが "true" に設定されていないと、このプロパティーには効力はありません。 | いいえ |
|
"warning" |
| "package library" | SQL パッケージのライブラリーを指定します。 "extended dynamic" プロパティーが "true" に設定されていないと、このプロパティーには効力はありません。 | いいえ | SQL パッケージのライブラリー | "QGPL" |
| "prefetch" | SELECT ステートメントの実行時にデータを事前取り出しするかどうかを指定します。 これを指定すると、ResultSet 内の初期の行にアクセスするときのパフォーマンスが改善されます。 | いいえ |
|
"true" |
| "qaqqinilib" | QAQQINI ライブラリー名を指定します。使用する qaqqini ファイルに含まれるライブラリーを指定するのに使用します。qaqqini ファイルには、DB2® for i データベース・エンジンのパフォーマンスに影響を与える可能性のある属性のすべてが含まれます。 | いいえ | "QAQQINI library name" | (サーバー・デフォルト) |
| "query optimize goal" | Query の最適化で、サーバーが使用すべきゴールを指定します。この設定値は、OPTIMIZATION_GOAL と呼ばれるサーバーの QAQQINI オプションに相当します。 注: IBM i 5.3 以前のバージョンを実行しているシステムに接続する場合、このプロパティーは無視されます。
|
いいえ |
|
"0" |
| "query storage limit" | 照会で使用されるストレージを制限します。 このプロパティーは、照会の推定ストレージ使用量に対して、指定したストレージの限界を比較します。 推定ストレージ使用量が、指定したストレージ限界を超える場合、照会を実行できません。 | いいえ | -1 (*NOMAX) から 2 147 352 578 まで | -1。これは、特殊値 *NOMAX を示します。 |
"query timeout mechanism" ![]() |
queryTimeout 機能を実装するためのメカニズムを指定します。 ![]() |
いいえ ![]() |
![]() |
"qqrytimlmt" ![]() |
| "receive buffer size" | フロントエンド・ドライバーとシステムの間のソケット接続を通してデータを受信するのに使用されるバッファー・サイズを指定します。
注: これは、実際の受信バッファー・サイズは指定しません。
これは、基盤となるソケット・コードでのヒントとして使用されるだけです。
|
いいえ | "1" - 最大サイズ | (プラットフォームによって異なります) |
| "send buffer size" | フロントエンド・ドライバーとシステムの間のソケット接続を通してデータを送信するのに使用されるバッファー・サイズを指定します。
注: これは、実際の送信バッファー・サイズは指定しません。
これは、基盤となるソケット・コードでのヒントとして使用されるだけです。
|
いいえ | "1" - 最大サイズ | (プラットフォームによって異なります) |
| "variable field compression" | 可変長フィールドを圧縮する必要があるかどうかを指定します。 | いいえ |
|
"true" |
ソートのプロパティーはサーバーが保管およびソートを実行する方法を指定します。
| ソートのプロパティー | 説明 | 必須かどうか | 選択項目 | デフォルト値 |
|---|---|---|---|---|
| "sort" | クライアントに送る前にサーバーがレコードをソートする方法を指定します。 | いいえ |
|
"hex" |
| "sort language" | ソート・シーケンスを選択する際に使用する 3 文字の言語 ID を指定します。 "sort" プロパティーが "language" に設定されていないと、このプロパティーには効力はありません。 | いいえ | 言語 ID | ENU |
| "sort table" | サーバーに保管されるソート・シーケンス・テーブルのライブラリーおよびファイル名を指定します。 "sort" プロパティーが "table" に設定されていないと、このプロパティーには効力はありません。 | いいえ | ソート・テーブルの修飾名 | "" |
| "sort weight" | レコードをソートする際にサーバーが大文字小文字をどのように扱うのかを指定します。 "sort" プロパティーが "language" に設定されていないと、このプロパティーには効力はありません。 | いいえ |
|
"shared" |
その他のプロパティーは、簡単にカテゴリー化できないプロパティーです。 これらのプロパティーは、使用される JDBC ドライバーを判別し、 またデータベースへのアクセス・レベルに関連したオプション、 両方向ストリング型、データ切り捨てなどを指定します。
| その他のプロパティー | 説明 | 必須かどうか | 選択項目 | デフォルト値 |
|---|---|---|---|---|
| "access" | 接続でのデータベースへのアクセス・レベルを指定します。 | いいえ |
|
"all" |
| "autocommit exception" | 自動コミットが使用可能になっている場合に、Connection.commit() または Connection.rollback() が呼び出されたら SQLException をスローするかどうかを指定します。 | いいえ |
|
"false" |
| "bidi string type" | 両方向データの出力ストリング型を指定します。 詳細については、BidiStringType を参照してください。 | いいえ |
|
"" |
| "bidi implicit reordering" | bidi (双方向) 暗黙 LTR-RTL 再配列を使用するかどうかを指定します。 | いいえ |
|
"true" |
| "bidi numeric ordering" | 数値配列双方向互換機能を使用するかどうかを指定します。 | いいえ |
|
"false" |
| "data truncation" | 文字データの切り捨ての際に通知および例外を生成するかどうかを指定します。
このプロパティーが "true" の場合、以下の事柄が適用されます。
このプロパティーが "false" の場合、切り捨てられたデータのデータベースへの書き込み、 またはそのようなデータの照会での使用によっても、例外または通知は生成されません。 デフォルト値は "true" です。 このプロパティーは、数値データには効力がありません。 切り捨てられた数値データがデータベースに書き込まれると必ずエラーが生じ、 切り捨てられた数値データを照会に使用すると必ず通知が出されます。 |
いいえ |
|
"true" |
| "driver" | JDBC ドライバーのインプリメンテーションを指定します。 IBM Toolbox for Java の JDBC ドライバーは、 環境に基づいて別の JDBC ドライバー・インプリメンテーションを使用できます。 プログラムの接続先のデータベースと同じサーバー上の IBM i JVM 環境の場合、ネイティブの IBM Developer Kit for Java JDBC ドライバーを使用できます。 その他の環境ではすべて、IBM Toolbox for Java の JDBC ドライバーが使われます。 "secondary URL" プロパティーが設定されていると、このプロパティーには効力はありません。 | いいえ |
|
"toolbox" |
| "errors" | サーバー上で起こったエラーに関するメッセージをどれだけ詳しいものにするかを指定します。 | いいえ |
|
"basic" |
| "extended metadata" | ドライバーが拡張メタデータをサーバーから要求するかどうかを指定します。
このプロパティーを true に設定すると、
以下の ResultSetMetaData メソッドから戻される情報の正確性が増します。
さらに、このプロパティーを true に設定することにより、ResultSetMetaData.getSchemaName(int) および ResultSetMetaData.isAutoIncrement(int) メソッドをサポートできます。 注: このプロパティーを true に設定すると、
サーバーからより多くの情報を検索する必要があるため、パフォーマンスが低下する可能性があります。
リストされているメソッドからの特定の追加情報を必要とするのでない限り、
プロパティーをデフォルト (false) のままにしてください。
たとえば、このプロパティーがオフ (false) の場合、
ドライバーには判断を下すのに十分なサーバーからの情報がないため、
ResultSetMetaData.isSearchable(int) は常に "true" を戻します。
このプロパティーをオン (true) にすると、
ドライバーがサーバーから適切なデータを取得するよう強制します。
|
いいえ |
|
"false" |
| "full open" | 照会ごとにサーバーがファイルを完全にオープンするかどうかを指定します。 デフォルトでは、サーバーはオープン要求を最適化します。 この最適化によってパフォーマンスは向上しますが、 データベース・モニターが活動中に照会が複数回実行されると、最適化は失敗することがあります。 モニターが活動状態にあるときは、同じ照会を発行する場合だけプロパティーを true に設定します。 | いいえ |
|
"false" |
| "hold input locators" | 入力ロケーターを、タイプ保持ロケーターとして割り振るか、非保持ロケーターとして割り振るかを指定します。 ロケーターがタイプ保持の場合、コミット実行時に解放されません。 | いいえ |
|
"true" |
| "hold statements" | 自動コミットがオフで、ステートメントが LOB ロケーターに関連付けられている場合に、トランザクション境界までそれらのステートメントをオープンのままにするかどうかを指定します。 デフォルトでは、ステートメントのクローズ時に、そのステートメントに関連するすべてのリソースが解放されます。 このプロパティーを true に設定するのは、ステートメントのクローズ後に LOB ロケーターへのアクセスが必要になった場合だけにしてください。 | いいえ |
|
"false" |
| "ignore warnings" | ドライバーによる警告オブジェクト作成の対象としない SQL 状態のリストを指定します。 デフォルトでは、IBM Toolbox for Java JDBC ドライバーはデータベースから戻されるそれぞれの警告に対して java.sql.SQLWarning オブジェクトを内部的に作成します。 例えば、ストアード・プロシージャーから結果セットが戻されるたびに、SQLSTATE 0100C を伴う警告が作成されます。 ストアード・プロシージャーを呼び出すアプリケーションのパフォーマンスを改善するために、この警告を無視しても安全です。 | いいえ | 無視すべき SQL 状態から成るコンマ区切りリスト。 | "" |
| "keep alive" | ソケット接続の状況が操作可能であることを定期的に検査するかどうかを指定します。 | いいえ |
|
(プラットフォームによって異なります) |
| "key ring name" | サーバーとの SSL 接続で使用する鍵リング・クラス名を指定します。 "secure" を true に設定し、 しかも "key ring password" プロパティーを使って鍵リング・パスワードを設定しない限り、 key ring name プロパティーには効力はありません。 | いいえ | "key ring name" | "" |
| "key ring password" | サーバーとの SSL 通信で使用する鍵リング・クラスのパスワードを指定します。 "secure" を true に設定し、 しかも "key ring name" プロパティーを使って鍵リング名を設定しない限り、 このプロパティーには効力はありません。 | いいえ | "key ring password" | "" |
| "metadata source" | DatabaseMetaData の検索方法を指定します。
これを "0" に設定した場合、Retrieve Object Information (ROI) (オブジェクト情報の検索 (ROI)) データ・フローを通して、データベース・メタデータが検索されます。
これを "1" に設定した場合、システムのストアード・プロシージャーの呼び出しによって、データベース・メタデータが検索されます。 |
いいえ |
|
IBM i 6.1 以前のリリースでは "0"、他のすべてのリリースでは "1" |
| "proxy server" | Proxy サーバーが稼働する中間層マシンのホスト名とポートを指定します。
その形式は hostname[:port] です。port はオプションです。これを設定しないと、ホスト名とポートは com.ibm.as400.access.AS400.proxyServer プロパティーから取り出されます。
デフォルト・ポートは 3470 です (ただし SSL を使用する接続の場合ポートは 3471 です)。
Proxy サーバーは中間層マシンで稼働していなければなりません。 2 層環境では中間層マシンの名前は無視されます。 |
いいえ | Proxy サーバーのホスト名とポート | (proxyServer プロパティーの値。ただし、設定されていなければ、なし。) |
| "remarks" | DatabaseMetaData メソッドで戻される ResultSets 内の REMARKS 列にあるテキストのソースを指定します。このプロパティーは、"metadata source" プロパティーが 0 に設定されている場合のみ使用されます。 | いいえ |
|
"system" |
| "secondary URL" | 複数層環境内の中間層の DriverManager での接続で使用する URL が、 すでに指定されているものと異なる場合に、その URL を指定します。 このプロパティーでは、このドライバーを使って他のデータベースに接続することができます。 URL 内のバックスラッシュとセミコロンの前のエスケープ文字としてバックスラッシュを使います。 | いいえ | JDBC URL | (現在の JDBC URL) |
| "secure" | サーバーと通信するのに Secure Sockets Layer (SSL) 接続を使用するかどうかを指定します。 | いいえ |
|
"false" |
| "server trace" | JDBC サーバー・ジョブのトレースのレベルを指定します。 トレースが使用可能な場合、クライアントがサーバーに接続する時にトレースを開始し、 接続が切断される時に終了します。 クライアントは接続時のみにサーバーのトレースができるので、 サーバーに接続する前にトレースを開始する必要があります。 | いいえ |
複数タイプのトレースは、これらの値を加算することによって開始できます。 たとえば、"6" はデータベース・モニターおよびデバッグを開始します。 |
"0" |
| "thread used" | ホスト・サーバーとの通信でスレッドを使用するかどうかを指定します。 | いいえ |
|
"true" |
| "toolbox trace" | IBM Toolbox for Java トレースのどのカテゴリーをログに記録するかを指定します。JDBC を呼び出すプログラムをデバッグする際にトレース・メッセージが役に立ちます。 ただし、トレース・メッセージのログ記録をとることはパフォーマンス上は好ましくないので、 このプロパティーは、デバッグの場合にのみ設定します。 トレース・メッセージは System.out に記録されます。 | いいえ |
|
"" |
| "trace" | トレース・メッセージを記録するかどうかを指定します。 JDBC を呼び出すプログラムをデバッグする際にトレース・メッセージが役に立ちます。 ただし、トレース・メッセージのログ記録をとることはパフォーマンス上は好ましくないので、 このプロパティーは、デバッグの場合にのみ "true" に設定してください。 トレース・メッセージは System.out に記録されます。 | いいえ |
|
"false" |
| "translate binary" | バイナリー・データを変換するかどうかを指定します。 このプロパティーを "true" に設定すると、 BINARY フィールドと VARBINARY フィールドは、CHAR フィールドと VARCHAR フィールドとして扱われます。 | いいえ |
|
"false" |
| "translate boolean" | PreparedStatement.setObject()、CallableStatement.setObject()、または ResultSet.updateObject() メソッドを使用して文字フィールド/パラメーターの値を設定するときのブール・オブジェクトの解釈方法を指定します。 このプロパティーを "true" に設定すると、ブール・オブジェクトは、"true" または "false" として文字フィールドに保管されます。 このプロパティーを "false" に設定すると、ブール・オブジェクトは、"1" または "0" として文字フィールドに保管されます。 | いいえ |
|
"true" |