転送するファイルの命名

データ転送に使用する FTP クライアント・サブコマンドは、localfile パラメーター、remotefile パラメーターの いずれか、または両方を取ることができます。 これらのパラメーターを使用して、 転送するデータに名前を付けることができます。

転送サブコマンドは次のとおりです。

  • APPEND localfile [remotefile]
  • DELETE remotefile
  • GET remotefile [localfile]
  • MDELETE remotefiles
  • MGET remotefiles
  • MPUT localfiles
  • PUT localfile [remotefile]

localfile パラメーターと remotefile パラメーターで指定する名前は、 部分修飾名か完全修飾名のいずれかになります。部分修飾名には、データ自身の名前と、 階層序列においてデータより上位にある 1 つまたは複数の名前が含まれます。完全修飾名には、 階層序列においてデータより上位にあるすべての名前が含まれます。

名前が部分的に修飾されている場合、現行作業ディレクトリーによって、 処理するファイルが識別されます。ローカル・クライアント・システムの 作業ディレクトリーは、LCD サブコマンドを使用して 設定できます。リモート・サーバー・システムの 作業ディレクトリーは、CD サブコマンドを使用して設定できます。

ローカル・ファイルのパラメーター名の形式は、IBM® i のファイル命名規則に 合致しなければなりません。リモート・ファイルのパラメーター名は、 リモート・システムのファイル命名規則に合致しなければなりません。

構文の詳細:

  • サブコマンド・パラメーターの囲み方: 単一引用符 (') または引用符 (") のどちらかを使って、パラメーターを囲むことができます。
  • クライアント転送サブコマンドのデフォルトのファイル名: クライアント転送サブコマンドのデフォルトのファイル名に関する情報へのリンクです。
  • FTP クライアントの構文規則: FTP クライアント・サブコマンドでは、これらの構文規則を使用します。