コンソール関連のアクティビティーを実行するときは、以下のポイントを考慮してください。
以下の情報は、すべてのシステムに該当します。
- 新規の論理区画を作成中の場合など、コンソール・タイプが指定されていない場合には、作成プロセスで指定された支援ハードウェアの IOP が優先されます。
使用可能なハードウェアに、選択したコンソール・タイプ用のアダプターが複数含まれている場合は、接続する最初のコンソール・ワークステーションがコンソールとなるように構成されます。
- 「コンソールの回復を許可する (Allow console recovery)」および「コンソールを別のコンソールで引き継ぐことができる (console can be taken over by another console)」という、特別な一連のコンソール・オプションもあります。この一連の機能により、5250 コンソールが他のコンソール装置から制御を引き継ぐことが可能になります。このコンソール・オプションのデフォルト値は使用不可です。
- このオプションが使用可能になると、次のようになります。
最初に接続された 5250 コンソール装置がコンソールになります。追加の LAN 接続 5250 コンソール装置は、特別な DST サインオンを使用することになります。
他のすべての 5250 ベースの接続は、新規の「コンソール情報状況 (Console Information Status)」ウィンドウを持ちます。
ジョブの損失のないコンソール回復が可能です。
- このオプションが使用不可になると、次のようになります。
すべての 5250 ベースの接続は、新規の「コンソール情報状況 (Console Information Status)」ウィンドウで表示されます。
ジョブの損失のないコンソール回復が可能ではありません。
- 5250 コンソール (ネットワーク (LAN)) と平衡型ワークステーションをコンソール装置として共存させることができます。ただし、以下の規則に注意してください。
- 活動状態にできるコンソール装置は、一時点で 1 つだけです。
- 平衡型コンソールが選択されているコンソール・タイプである場合は、平衡型ワークステーション・コントローラー・アダプターのポート 0 (アドレス 0 または 1) またはポート 1 (アドレス 0 または 1) に接続された平衡型ワークステーションをコンソール装置にすることができます。
コンソール・タイプとして平衡型コンソールが選択されている場合、5250 コンソール装置は開始されない可能性があります。
- 5250 コンソールでは、単一のシステムまたは論理区画に対する複数の LAN 接続が許可されますが、システムの制御を取得できる 5250 セッションは一度に 1 つのみです。活動状態のコンソールは、現在システムと対話中の 5250 エミュレーションまたは IBM® パーソナル・コミュニケーションズによる、システムへのコマンド・インターフェースです。
複数の 5250 コンソール装置の画面上にデータが表示されている場合でも、実際に活動状態にあるコンソール装置は 1 つのみです。
- また、クライアント PC では、単一 PC のシステム構成に複数のローカル・コンソール接続を持たせることが可能です。
- 5250 コンソール PC クライアントごとに、5250 コンソールの活動状態エミュレーター・セッションは最大 26 個存在できます。
- 5250 コンソールはストレージ・デバイスと同じ IOP に配置しないようにしてください。
- この構成が避けられない場合もあります。
- ストレージ・デバイスが集中的に使用されていると、コンソールが一
時的に処理を停止しているように見えることがありますが、処理はすぐに再開されます。
コンソールが、ストレージ・デバイスと同じ IOP 上に配置されている場合は、コンソール・オプションの「コンソールの回復を許可する (Allow console recovery)」と「コンソールを別のコンソールで引き継ぐことができる (console can be taken over by another console)」を有効にします。
以下の情報は、コンソールの引き継ぎおよび回復に関連するものです。
IBM i には、コンソールの引き継ぎと回復と呼ばれる特別な一連の機能があり、LAN 接続の 5250 コンソールが他のコンソール装置から制御を引き継ぐことができます。以下の情報は、どのコンソール装置がご使用の作業環境に最適であるか、またこれらの機能を活用するためにこれらの装置をどのように配置すればよいのかを決定するのに役立ちます。
- 引き継ぎは、LAN 接続のコンソール装置が現行のコンソール装置から制御を引き継ぐために使用されるプロセスです。
制御を引き継ぐ PC にサインオンしたユーザーは、特殊権限を必要とし、また新規のメニューから引き継ぎを開始します。
- 「回復」は、コンソールに関する問題が発生した後、
コンソール上で稼働するジョブの制御を取り戻すプロセスです。
回復処理は、同じコンソール装置に対して行なう場合も、異なるコンソール装置に対して行なう場合もあります。また、追加の処理を行い、別の接続を使用する装置を使用可能にすることによって、回復処理を容易に行える場合があります。
平衡型コンソールは例外であり、同じタイプの 5250 エミュレーションを使用しないため、コンソールを回復する場合にはデータを損失します。
引き継ぎオプションが使用可能で、5250 エミュレーションを実行中のコンソール機能を持つ各装置が適切に接続されている場合、
それがアクティブ・コンソールであるかどうかに関係なく、データの画面が表示されます。
V5R4 以降のリリースでは、複数の装置が、コンソールが確立
された後で画面上にデータを持ちます。
この結果、初めに装置を接続するとき、「切断」を示す空白のコンソール画面がなくなります。
この新機能によって、コンソールにあるジョブを、データを損失せずに他の装置へ転送することが可能になります。
この機能は、接続を失った、または引き継がれているコンソールへのデータ・ストリームを中断し、以降のデータを保管した上で、そのコンソールになる次の装置 (それが前のコンソールと同じであっても) へそのデータを送信することによって実行されます。
回復可能性とは、実質的には、前の
コンソールが実行していた内容にかかわらず、同じ装置または別の装置から、そのコンソールへ引き継ぐ
ことです。
以下の情報は、区画に分割されていない区画に関連するものです。
- コンソール支援ハードウェアは、モデルに基づいて、特定の位置のスロットに配置することが必要な場合があります。