Adobe PDF 文書サポート

IBM® DevOps Test UI (Test UI) は、Adobe Reader バージョン 7.0、8.0、9.0、10.0、および 11.0 用に作成された Portable Document Format (PDF) 読み取り専用ファイルのテストをサポートします。 (Adobe Reader 11 は、Reader アプリケーションの最新サポート・バージョンです。) ブラウザーまたはスタンドアロンの Adobe Reader アプリケーションで表示される PDF ファイルをテストできます。 スタンドアロンの Adobe Reader アプリケーションに表示されるファイル用に記録された Functional Test スクリプトは、それが文書コントロールのみで記録された場合、ファイルがブラウザーに表示されているなら再生できます。逆に、再生できるとき、そのファイルはブラウザーに表示されています。 Adobe PDF のサポートには Visual C++ 2013 以上が必要です。

Test UI は、特定の文書コントロールとの相互作用による、または Reader コントロールによる、PDF ファイルのテストをサポートします。

Test UI がサポートする細分度のレベルは、PDF ファイルのデザイン方法によって異なります。 例えば、PDF ファイルのページ全体が 1 つのテキスト・オブジェクトのみを含むようにデザインされている場合、検査ポイント強調表示機能は、ページ・レベルのコンテンツのみをキャプチャーし、ページ内のコンテンツにはアクセスしません。

PDF 読み取り専用ファイルのテストの相互互換性は、文書コントロールでのみ可能であり、Reader コントロールでは不可能です。 例:

  • スタンドアロンの Reader およびブラウザー: スタンドアロンの Reader で開かれる PDF ファイルに記録されたテスト・スクリプトは、スクリプトが文書コントロールのみで記録された場合は、ブラウザーで開いた PDF ファイルで再生できます。
  • Reader 7.0、8.0、9.0、10.0、および 11.0: スタンドアロンの Adobe Reader 7.0 で開かれる PDF ファイルに記録されたテスト・スクリプトは、スクリプトが文書コントロールのみで記録される場合は、Adobe Reader 8.0 で開いた PDF ファイルで再生できます。 さらに、スタンドアロンの PDF Reader に表示されるファイル用に記録された Functional Test スクリプトは、それが文書コントロールのみで記録された場合、および最上位のウィンドウで正規表現が使用されている場合、文書がブラウザーに表示されているなら再生できます。逆に、再生できるなら、その文書はブラウザーに表示されています。
注: PDF 9.0、10.0 および 11.0 ファイルのテスト・サポート:
  • Adobe Reader 10.0 および 11.0 の Reader ツールバー・ボタンで記録する場合、そのアクションは click(atPoint(x,y)) として記録されます。
  • Internet Explorer ブラウザーで開かれている PDF ファイルで記録する場合、まずブラウザーでアクションを記録してから、PDF ファイルでの記録を開始する必要があります。
    注: Internet Explorer ブラウザーのみが、PDF ファイルの記録をサポートしています。
  • find() API のみを使用してオブジェクトを検索すると、再生は失敗します。 その回避策として、まずキャプチャーされたオブジェクトをクリックしてから再生します。
Test UI は、以下の文書コントロールを含む PDF ファイルのテストをサポートします。
  • ページ
  • テキスト
  • リンク
  • アウトライン・ツリー
  • グラフィックス
  • 文書
Test UI は、以下の Reader コントロールを含む PDF ファイルのテストをサポートします。
  • ボタン
  • チェック・ボックス
  • トグル・ボタン
  • テキスト・ボックス
  • コンボ・ボックス
前提条件: PDF ファイルのテストを開始する前に、Adobe Reader 環境設定および Test UI Script Assure 値を設定する必要があります。
  • Adobe Reader 7.0 の環境設定の設定
    1. Adobe Reader 7.0 を開きます。
    2. 「文書」 > 「アクセシビリティー設定アシスタント」をクリックします。
    3. 「アクセシビリティー設定アシスタント」ページで「次へ」をクリックします。
    4. 画面 2 / 5「デフォルトの表示ズーム」「ページに合わせる」を選択して、「次へ」をクリックします。
    5. 画面 3 / 5「文書にタグ付けする前に確認」をクリアして、「次へ」をクリックします。
    6. 画面 4 / 5 で、次のように設定します。
      • ページ・モード設定で、「現在表示可能なページを配信」を選択します。
      • 文書モード設定で、「文書全体を一度に配信」を選択します。
    7. 「次へ」をクリックする。
    8. 画面 5 / 5「PDF 文書を Web ブラウザーに表示」を選択します。
    9. 「完了」をクリックします。
    10. Adobe Reader で「編集」 > 「環境設定」をクリックします。
    11. 「ページの表示」カテゴリーをクリックして、「デフォルト・ページのレイアウト」「単一ページ」を選択し、「OK」をクリックします。
  • Adobe Reader 8.0、9.0、10.0、および 11.0 の環境設定の設定
    注: バージョン 10.0 では、環境設定を設定する前に必ず保護モードを無効にしてください。 説明については、「Adobe Reader 10.0 の保護モードを無効にする」の手順および「Adobe Reader 11.0 の保護モードを無効にする」の手順を参照してください。 バージョン 11.0 では、拡張セキュリティーが無効になっていることを確認してください。 「編集」 > 「設定」の下で、「Security(Enhanced)」に移動して、「拡張セキュリティーの有効化 (Enable Enhanced Security)」のチェック・マークを外します。
    1. Adobe Reader を開きます。
    2. 「文書」 > 「アクセシビリティー設定アシスタント」をクリックします。
    3. 「次へ」を 2 回クリックします。
    4. 画面 3 / 5「文書をタグ付けする前に確認」をクリアして「次へ」をクリックします。
    5. 画面 4 / 5 では、次のように設定します。
      • ページ・モード設定の場合は、「ページまたは文書」フィールドの「現在表示されているページのみを読み上げる」を選択します。
      • 文書モード設定の場合は、「ページまたは文書」フィールドの「文書全体を読み上げる」を選択します。
    6. 「次へ」をクリックする。
    7. 画面 5 / 5「PDF 文書を Web ブラウザーに表示」を選択します。
    8. 「完了」をクリックします。
      注: 記録と再生のために、Adobe Reader の上部ツールバーの「1 ページ毎に表示」ボタンが選択されていることを確認してください。
  • Adobe Reader 10.0 の保護モードを無効にする
    1. 「編集」 > 「設定」をクリックします。
    2. 「カテゴリー」リストから「一般」をクリックします。
    3. 「開始時に保護モードを有効にする (Enable Protected Mode at startup)」チェック・ボックスをクリアします。
    4. 「OK」をクリックし Reader を再始動します。
    5. 「Adobe Reader 8.0、9.0、10.0、および 11.0 の環境設定の設定」の説明にしたがって、アクセシビリティーのオプションを設定します。
  • Adobe Reader 11.0 の保護モードを無効にする
    1. 「編集」 > 「設定」をクリックします。
    2. 「カテゴリー」リストから「セキュリティー (拡張)(Security (Enhanced))」をクリックします。
    3. サンドボックス保護領域の「開始時に保護モードを有効にする (Enable Protected Mode at startup)」チェック・ボックスをクリアします。 選択を確認するプロンプトが表示されたら、「OK」をクリックします。
    4. 「OK」をクリックし Reader を再始動します。
    5. 「Adobe Reader 8.0、9.0、10.0、および 11.0 の環境設定の設定」の説明にしたがって、アクセシビリティーのオプションを設定します。
  • Test UI script assure 値の設定
    1. Test UI を開き、「ウィンドウ」 > 「設定」をクリックします。
    2. 設定」ウィンドウで、「Functional Test」 > 「再生」を展開して、「Script Assure」をクリックします。
    3. 「拡張 (Advanced)」をクリックします。
    4. 「Script Assure」ページで以下の値を指定します。
      • 「最大許容認識スコア」: 5000
      • 「最終機会認識スコア」: 10000
      • 「あいまい認識スコア差異しきい値」: 1000
      • 「許容スコアがこの数値を超える場合、警告を出す」: 5000
ノート:
  • Adobe Reader で新規ファイルを開く場合、レコーダーが開始した後、記録モニターに有効な記録ステートメントが表示されるまで、PDF ファイルを数回クリックします。 これらのクリックは、Reader がファイルを処理するために必要です。
  • 文書モード設定では、文書検査ポイントのみサポートされています。 検査ポイントは、ファイルで必要なクリックをした後に取得できます。 記録中、文書モード設定での PDF 文書に対するクリックはすべて無視され、コードは生成されません。
  • より大きい文書には、ページ・モード設定を使用します。
  • 文書モードで大きい文書のデータ検査ポイントを取得するには、以下の手順に従ってください。
    1. 次のレジストリー・キーを作成します。
      • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\IBM\DevOps Test UI\Options
    2. 新しい DWORD 変数 InvocationTimeout を作成します。
    3. 70 ページ以上の文書では、8*60*1000 ミリ秒のタイムアウト値を指定します。
    4. Test UI を再起動して Adobe Reader を再起動します。
    5. 「文書モード設定で PDF 文書のクリックを無視します」メッセージが生成されるまで、PDF ファイルをクリックします。
    6. データ検査ポイントを取得します。
  • PDF ファイルの特定のコントロールが 2 行以上にまたがる場合、強調表示のための長方形は、そのコントロール・ロケーションのすべての行をカバーします。 その他のコントロールが、強調表示のための長方形に入る可能性があります。 しかし、2 行以上にまたがるコントロールで検査ポイントが取得された場合、画面の長方形内に入るその他のいかなるコントロールも考慮されません。
  • PDF ファイルの文字のフォントが、コンピューター上で使用不可であるかインストールされていない場合、PDF ファイルを正しくテストできない可能性があります。