リモート・システム通信
z/OS® オペレーティング・システムは、ワークステーションのオペレーティング・システムとはアーキテクチャー的に異なります。 リモート・システムとクライアント・ワークステーションの間のデータ・セットおよびファイルのトランスポートを機能させるには、データ転送およびポート接続に関する情報を定義する必要があります。 データ転送に関する情報は、マッピング情報と呼ばれます。
- ポート
- ワークステーションとリモート・システムの間でデータをトランスポートするために使用する通信チャネルを定義します。
- マッピング
- ワークステーションとリモート・システムの間でファイルを移動するために必要な情報を定義します。
- ファイル・タイプ
- 転送モード
- ホストおよびローカルのコード・ページ
ポート
「ポート」は、アプリケーション間の通信用のエンドポイントです。 これは、リモート・システム・コンポーネントとワークステーション・コンポーネントの間の論理接続です。 ポートは、データ送受信用のキューを提供します。 各ポートには、識別のためのポート番号が付けられています。 このポート番号は、リモート・システムとワークステーションの間に接続を作成する際に指定する必要があります。
ご使用のサイトのシステム・プログラマーが、インストール中にリモート・デーモンまたは REXEC ポートにポート番号を定義します。 ポートのタイプおよびポート番号を入手するには、ご使用のサイトのシステム・プログラマーに問い合わせる必要があります。
マッピング
ほとんどのオペレーティング・システムでは、ファイルをファイル拡張子 (「ファイル・タイプ」とも呼ばれます) で認識および区別します。 例えば、拡張子 .txt のファイルはテキスト・ファイルとして処理され、拡張子 .html のファイルはハイパーテキスト・マークアップ言語ファイルとして処理されます。 z/OS システムでは、ファイル拡張子の概念は存在しません。 したがって、データ・セット・タイプやファイルは、リモート・システムとワークステーションの間で適切にトランスポートされて処理されるように、それぞれ明示的に定義する必要があります。
「転送モード」は、ファイルがテキストまたはバイナリーのどちらでトランスポートされるかを示します。
コンピューター・システムは、各システムで指定されたコード・ページ に従って、キーボード入力を文字値に変換します。 z/OS システムは EBCDIC ファミリーのコード・ページを使用し、ほとんどのワークステーション・システムは ASCII ファミリーのコード・ページを使用します。 この 2 つのオペレーティング・システム間でファイルをトランスポートする際は、コード・ページ変換を考慮に入れて、宛先システムでファイルが正しく変換され、表示されるようにする必要があります。 IBM® Developer for z/OS はこの変換を自動的に処理しますが、これを行うには、リモート・システムおよびワークステーションで使用されているコード・ページを事前に通知する必要があります。
マッピング定義を指定すると、リモート・システムとワークステーションの間でデータを転送するために必要なファイル・タイプ、転送モード、およびコード・ページの情報が提供されます。 本製品資料中では、用語「マッピング」を、ファイル転送およびその他の情報を定義することを指すために使用しています。 Developer for z/OS には、セットアップを簡素化するための一連のデフォルト・マッピングが用意されています。 例えば、末尾の修飾子が COBOL であるすべてのデータ・セットは、ファイル拡張子 .cbl およびテキスト転送モードにマップされます。 このマッピングにより、メンバーは転送されてワークステーションで開かれる際に、COBOL ソース・ファイルとして処理されます。 もう 1 つのデフォルト・マッピングでは、末尾の修飾子が LOAD であるロード・モジュールを、.exe ファイル拡張子およびバイナリー転送モードに関連付けます。
各 z/OS システムは、独自のマッピングを持つことができます。 マッピング定義は、「z/OS ファイル・システム・マッピング」ビューを使用して定義されます。