プロセスまたはサービスに対する変数の宣言

作成するプロセスまたはサービス・フローごとに、プロセスまたはサービス・フロー内のアクティビティーが使用するデータをキャプチャーするための変数を宣言する必要があります。

このタスクについて

プロセスまたはサービス・フローに以下の変数を追加できます。

表 1. プロセスおよびサービス・フローに追加できる変数
変数 説明
専用 プロセスの内部のみで使用されるローカル変数。
入力 現在のプロセスまたはサービスに渡す入力データを表す変数。
出力 現在のプロセスまたはサービスが呼び出し元に返す出力データを表す変数。
公開プロセス変数 (EPV) 特別なタイプの変数であり、これを作成すると、プロセスのインスタンスの実行中に、値を設定または変更できるようになります。
SCA トリガー・メカニズムを使用した中間メッセージ・イベントをインスタンス・ベースで相関付ける場合に使用できるのは、プロセス・インスタンス ID としてマークされたプロセス変数のみです。 プロセス・インスタンス ID 変数は、プライベート変数、入力変数、または出力変数にすることができ、単純変数タイプまたは複合変数タイプにすることができます。

手順

公開プロセス変数を追加する場合は、 「公開プロセス変数」をクリックし、リストから EPV を選択します。 プライベート変数、入力変数、または出力変数を追加する場合は、以下のステップを実行します。

  1. プロセスまたはサービス・ダイアグラムを開きます。
  2. 「変数」 タブで、 「プライベートの追加」「入力の追加」、または 「出力の追加」 をクリックして、対応する変数を作成します。
    注: 入力変数が複合タイプであり、その変数をプロセスからサービスに渡す場合、その変数は値として渡されます。 更新された値が返されるようにする場合は、それを出力変数として宣言することも行います。 この複合型が共有ビジネス・オブジェクトである場合は、それを出力として返す必要はありません。なぜなら、サービス内で実行される更新は、その共有ビジネス・オブジェクトを使用するすべてのユーザーに表示されるようになるためです。
  3. 「詳細」 セクションで、以下のようにします。
    1. 「名前」 フィールドに変数名を入力します。
      注: 変数名は小文字で始まり、後続の単語は大文字で始まります (例: myVar)。 変数名には、アンダースコアーやスペースを使用しないでください。 変数名には、大/小文字の区別があります。
    2. 変数のタイプを選択するには、 「変数の型」 フィールドの横にある 「選択」 をクリックします。
      作成したカスタム・ビジネス・オブジェクトもリストされます。
    3. オプション: 「文書」 フィールドに変数の説明を入力します。
    4. オプション: 変数を配列にする場合は、 「リスト」を選択します。
  4. オプション: 変数のデフォルト値を設定するには、 「デフォルト値」 セクションで 「デフォルト値」 を選択し、対応するフィールドに値を入力します。
    注: 複合ビジネス・オブジェクトの場合、デフォルト値スクリプトは変数を宣言し、変数名として最後の行を指定してその変数を返す必要があります。 例:
    var autoObject = <new_instance>; 
    ...
    autoObject
  5. オプション: ユーザーが Workplaceで表示および検索できるビジネス・データにプロセス変数を含めるには、 「作業環境で公開」を選択し、 「別名」 フィールドに別名を入力します。
    ヒント: 検索別名は、プロセスが実行されるワークフロー・サーバー全体で変数タイプに対して固有でなければなりません。 親プロセスおよびネストされたプロセスで変数が使用されている場合、関連するすべてのプロセスが検索結果に含まれるようにする場合は、同じ検索別名を使用します。
  6. オプション: 収集されてレポートの作成に使用されるデータに変数値を含めるには、 「パフォーマンス・トラッキング」 セクションで 「この変数を追跡する」を選択します。
  7. 変数を 2 次プロセス ID として宣言するには、 「プロセス・インスタンス ID」を選択します。
    プロセス・インスタンス ID として変数をマークすることができますが、この目的では複雑すぎない変数を使用することをお勧めします。
    重要: 変数に書き込まれる値は、プロセスのインスタンスごとに固有でなければなりません。 プロセス・インスタンス ID として選択される変数は 1 回しか書き込むことができないため、初期化、データ・マッピング、事前割り当て、事後割り当ての際には、インスタンスに対して変数が 2 回書き込まれないように注意してください。 このような変数に値を複数回書き込むと、エラーが発生します。
    ヒント: 相関に既に使用されている変数の選択をクリアすると、 「データ・マッピング」 タブでその変数にエラー・アイコンのマークが付きます。
    プロセス・インスタンス ID としてマークされた変数は、相関に使用する変数として選択できます。これらの変数は、変数選択ダイアログ内では [Identifier] というテキストで示されます。
  8. 「保存」 または 「編集の終了」をクリックします。
    クライアント側のヒューマン・サービスの変数宣言の詳細については、「 変数の宣言 」を参照してください

次のタスク

プロセスまたはサービスには、入力変数と出力変数をマップすることで、アクティビティーまたはサービスに渡すことができる変数が含まれています。 ダイアグラム内に Coach がある場合、変数はダイアグラム中で直接使用でき、レイアウト・ウィンドウにドラッグできます。