プロジェクトのバージョン管理
プロセス・アプリケーションのバージョン管理方法を理解するために、プロセス・アプリケーションは、使用するさまざまな成果物を保持するコンテナーであることに注意してください。 例えば、プロセス・モデル、ツールキット参照、サービス、またはブランチなどです。 バージョン管理はすべて、個々の成果物のレベルではなく、このコンテナー・レベルで行われます。
スナップショット同士を比較すると、バージョン間の違いを判別できます。 例えば、開発者がサービスに関する問題を修正し、それを含むプロセス・アプリケーションまたはツールキットのスナップショットを取得した後、別の開発者が同じサービスに変更を加えて新しいスナップショットを取得した場合、プロジェクト管理者は 2 つのスナップショットを比較して、どの変更がいつ誰によって行われたかを判別できます。 プロジェクト・マネージャーは、サービスに対するそれらの追加変更が不要であると判断した場合には、元の修正状態のスナップショットに戻すことができます。
1 つのサーバー上で、1 つのプロセス・アプリケーションの複数のスナップショットを同時に実行できます。 新規スナップショットをインストールする場合は、元のスナップショットを削除するか、元のスナップショットを実行したままにします。
バージョン・コンテキスト
各スナップショットには、バージョンを識別する固有のメタデータ (バージョン・コンテキストと呼ばれる) があります。 この ID を割り当てることもできますが、<major>.<minor>.<service> という形式の 3 桁の数字によるバージョン構造を使用することをお勧めします。
システムは、プロセス・アプリケーションごとにグローバル名前空間を割り当てます。 グローバル名前空間は、具体的にはプロセス・アプリケーション・チップまたは特定のプロセス・アプリケーション・スナップショットを表します。 サーバーが使用するバージョン名は 7 文字までです。したがって、割り当てられる名前は、ユーザーが割り当てたスナップショット名の文字を使用した頭字語になります。 スナップショット名が推奨のスタイルに従っており、かつ 7 文字を超えていない場合は、スナップショットの頭字語とそのスナップショット名が同じになります。 例えば、 1.0.0 という Snapshot 名の頭字語は 1.0.0、10.3.0 という Snapshot 名の頭字語は 10.3.0 になります。 スナップショットの頭字語は、プレイバック・サーバーのスコープ内のプロセス・アプリケーションのコンテキスト内で固有であることが保証されます。 このため、スナップショットの頭字語を編集することはできません。
ツールキットのバージョン管理に関する考慮事項
一般的に、プロセス・アプリケーションのスナップショットは、テストまたはインストールの準備ができたときに作成される点に留意してください。 ツールキットのスナップショットを作成するのは、通常、そのツールキットを他のプロジェクトで使用する準備ができたときです。 後でツールキットを更新する場合は、準備ができた時点でチップの別のスナップショットを作成する必要があります。その後で、プロセス・アプリケーションとツールキットの所有者は、新しいスナップショットに移行するかどうかを決定できます。