サービス・フローでの一時変数の使用

サービス・フロー変数に一時変数としてマークを付けることにより、大きい変数および機密情報または秘密情報がデータベースに書き込まれることを防止できます。

一時変数は、サービス・フローの実行コンテキストの一部としてデータベース内に保持されることがないプライベート・サービス・フロー変数です。 一時変数のユース・ケースには、パフォーマンスの最適化や、API キーのような機密情報が永続的に格納されることの防止などがあります。 一時変数の値は、そのサービス・フローが同じスレッド上で実行されている間だけ、メモリー内で存続します。

サービス・フローの「変数」タブでプライベート変数として作成された任意の変数に、一時変数としてマークを付けるには、「詳細」セクションで「一時 (Is transient)」を選択します。

このような変数は、アクティビティーに対して「一般」タブで「実行コンテキストの保存」が指定されている場合でも、データベースに書き込まれません。 共有ビジネス・オブジェクト・タイプの変数を一時変数にすることはできません。 一時変数の概念は、共有ビジネス・オブジェクトの概念と矛盾します。

変数の推移的な動作の有効範囲は、その変数のサービス・フローに限定されます。 一時変数の情報が持つ性質が維持されるように、一時変数の値をそれ以外の変数に割り当てたり、一時変数の値をアクティビティーのデータ・マッピング内でパラメーターに割り当てたり、一時変数をトラッキング・イベント用に使用したりしないでください。