ルールのオーバーライド
ルール・オーバーライドは、ルール選択の最終段階です。 他のすべての選択メカニズムの後に、あるルールが他のルールをオーバーライドすることを指定することができます。 オーバーライドされたルールは除外され、実行対象として選択されません。
他の 1 つ以上のルールが実行時に同じルール・タスク内で選択されている場合、 これらのルールをあるルールでオーバーライドすることができます。 ルール・オーバーライドは、個々のルール、意思決定表、または意思決定ツリー・レベルで実行されます。 例えば、業務上の意思決定表全体を、他の意思決定表や意思決定ツリーをオーバーライドするよう設定することができます。
このアーティファクトでオーバーライドするルールの名前
このアーティファクトでオーバーライドする各ルールの名前 (コンマ区切り)
をクリックして、リストから選択します。 ボタンをクリックします。

ルール・オーバーライドを階層プロパティーと組み合わせる
ルール・オーバーライドは、階層プロパティーと組み合わせることもでき、 特定のルールでより一般的なルールをオーバーライドすることができます。 Rule Designer でオーバーライドを指定するには、 overriddenRules ルール・プロパティーを設定します。 overriddenRules プロパティーを使用して、 オーバーライドされるルール成果物を選択し、あるルールと他のルール間のオーバーライド関係を指定できます。
次の図は、階層ルール構造内でルール・オーバーライドがどのように機能するのかを示しています。

選択は以下のように行われます。
最初の選択は、
effective dateプロパティーに基づいて行われます。 これにより、ルールr1、r3、r4、r5、およびr6はそのままで、r2がこの選択から除外されます。実行時に、最初のパッケージのみが選択されます (例えば、
p1はルール・タスクに追加されますが、p2は追加されません)。 その結果、r6は 選択から除外されます。ランタイム・ルールの選択は、「
the location of the ruleis over‘Florida’」に設定されるため、USA と Florida のルールのみが実行対象として考慮されます (図中の「ジオグラフィー (Geography)」階層ツリーを参照してください)。 その結果、r5は 選択から除外されます。最後に、
r3はr1をオーバーライドします。r3とr4のみが残され、条件が満たされた場合に実行されます。