エラーと警告

Business Console では、自動セル・チェックを使用して、意思決定表内の問題を強調表示できます。

意思決定表エディターは、矛盾した内容、重複、およびギャップを、三角でタグ付けします。 意思決定表を開くと、コンソールがその内容を自動的にチェックします。 エラーと警告のタグは、プレビューおよび意思決定表エディターで表示されます。

エラーまたは警告の原因を表示するには、そのタグの付いているセルまたはそのセルが含まれている列のヘッダーの上にカーソルを移動します。 問題を説明するメッセージ・ボックスが開きます。 列ヘッダーの上にマウスを重ねた場合、メッセージ・ボックスには列のルール・ステートメントが列内の問題のリストとともに表示されます。

ヒント: タグ付きのセルまたはヘッダーを選択して F9を押すと、エラー・リストを開くことができます。

セル・チェックはオフにすることができます。 意思決定表エディターで 「詳細」を開き、 「プロパティー」 タブで、停止するチェックのタイプのチェック・ボックスをクリアします。 チェックを完全に停止するには、「ギャップのチェック」および「重複チェック」の両方のチェック・ボックスをクリアします。

エラー

エラーがあると、意思決定表が機能しなくなります。 次の表にエラーの一般例をリストしています。
予期しない値
数値が必要な場合に語を入力したなど、誤ったタイプの値を入力した場合。
混合文字
文字を数値に追加したなど、予期しない文字を入力した場合。
正しくない値
パラメーターで定義されたいずれの値とも一致しない語または数値を入力した場合。
間違った演算子
ルール・ステートメントの範囲外の値を生成する演算子を入力した場合。

エラーが発生すると、コンソールはそれにタグを付け、エラーを説明するメッセージを表示します。

重複およびギャップの警告

共有条件を持つ行間で重複またはギャップが発生すると、コンソールは警告を出します。 これらの異常は意思決定表の動作を妨げるものではありません。 ただし、結果が不正確になる可能性はあります。 一般的に表内の範囲は連続したもので、かつ重複しません。

警告は以下の理由で出されます。
オーバーラップ
列内の 2 つのセルに同じ値を持つ範囲が含まれる場合。 この例では、範囲 [200,000; 300,000][200,000; 600,000] の両方に 200,000 から 300,000 までの数値が含まれています。
ギャップ
列内の 2 つのセルに範囲間に値がない範囲が含まれる場合。 この例では、 < 100,000[200,000; 600,000] の範囲は 100,000 から 200,000 までの数値をカバーしません。

テーブル内でオーバーラップおよびギャップが発生すると、コンソールはそれらにエラーを説明するメッセージをタグ付けします。

重複およびギャップのチェックを、個々の列に対して行うか、表全体に対して行うかを選択できます。

個々の列の場合:

  1. 列のヘッダーを右クリックします。
  2. 「ギャップのチェック」または「重複チェック」を選択またはクリアします。

表全体の場合:

  1. 「詳細」をクリックします。
  2. 「ギャップのチェック」または「重複チェック」を選択またはクリアします。

意思決定表内の警告の更新

意思決定表ルール・エディターでは、手動および自動で行の順序付けを行うことができます。 警告の更新方法は、それぞれの行順序付けモードによって異なります。
自動行順序付け
「行順序の最適化」 "" をクリックして、ギャップと重複の警告を更新します。 これらの警告は、行順序および区分の更新時に表示されます。 区分内の変更により、エラーがリセットされます (例えば、条件セルの値の変更など)。
手動行順序付け
すべての編集コマンドによりエラーが更新されます。 例えば、あるセルの値を変更して Enter を押すと、エディターが表のエラーをチェックし、警告を更新します。

エラーと警告を一緒に表示

表にエラーと警告があると、表内でともにタグ付けされます。 ただし、エラーの方が警告よりも重大であるため、表では、エラーと警告の両方がある列のヘッダーにはエラー・マーカーが表示されます。