IBM® データベース・サーバーに接続して SQL ステートメントを実行するには、その前に Python 環境をセットアップする必要があります。そのためには、ibm_db (Python) ドライバーと、オプションで ibm_db_sa (SQLAlchemy) アダプターまたは ibm_db_django (Django) アダプターをインストールします。
始める前に
以下のソフトウェアがシステムにインストールされていることを確認します。
- Python 2.5 以降。
さらに、Linux オペレーティング・システムの場合は python2.5-dev パッケージも必要です。
- setuptools プログラムまたは distribute プログラム。
setuptools プログラムは http://pypi.python.org/pypi/setuptools で入手可能であり、distribute プログラムは http://pypi.python.org/pypi/distribute で入手可能です。
setuptools プログラムまたは distribute プログラムを使用して、Python パッケージのダウンロード、ビルド、インストール、アップグレード、およびアンインストールを行うことができます。
- Python アプリケーションからリモート IBM データベースに接続する場合は、アプリケーションが稼働するコンピューター上に、以下のいずれかの製品が必要です。
- IBM Data Server Client 製品
- IBM Data Server Runtime Client 製品
-
IBM Data
Server Driver Package 製品
- IBM Data Server Driver for ODBC and CLI 製品
Python アプリケーションからローカル・コンピューター上の IBM データベース・サーバーに接続する場合は、追加の IBM データ・サーバー製品は必要ありません。
手順
Python 環境をセットアップするには、以下のようにします。
- 以下の 2 つの方式のいずれかを使用して、ibm_db Python ドライバーをインストールします。
- 次のようにしてリモート・リポジトリーからインストールします。
- export コマンドを使用して IBM_DB_HOME 環境変数を設定します。
$export IBM_DB_HOME=DB2HOME
ここで、DB2HOME は、IBM データ・サーバー製品がインストールされているディレクトリーです。
例えば、次のコマンドを発行して
IBM_DB_HOME 環境変数を設定します。
$ export IBM_DB_HOME=/home/db2inst1/sqllib
- 次のコマンドを発行します。
$ easy_install ibm_db
- IBM データ・サーバー製品に含まれているファイルを使用します。
IBM データ・サーバー・クライアントおよび
IBM Data
Server Driver Package ソフトウェアには、必要な Python ファイルが含まれています。
- 現行パスを、Python egg ファイルがある IBM データ・サーバー製品インストール・パス (IBM_DB_HOME/pythonXX) に変更します。
- 次のコマンドを発行します。
$ easy_install ibm_db-X.X.X-pyX.X-XXXXXXXX.egg
- オプション: 以下の 2 つの方式のいずれかを使用して、ibm_db_sa SQLAlchemy アダプターまたは ibm_db_django Django アダプターをインストールします。
- 次のようにしてリモート・リポジトリーからインストールします。
SQLAlchemy アダプターをインストールするには、次のコマンドを発行します。
$ easy_install ibm_db_sa
django アダプターをインストールするには、次のコマンドを発行します。
$ easy_install ibm_db_django
- IBM データ・サーバー製品に含まれているファイルを次のように使用します。
- 現行パスを、Python egg ファイルがある IBM データ・サーバー製品インストール・パス (IBM_DB_HOME/pythonXX) に変更します。
- SQLAlchemy アダプターをインストールするには、次のコマンドを発行します。
$ easy_install ibm_db_sa-X.X.X-pyX.X.egg
- django アダプターをインストールするには、次のコマンドを発行します。
$ easy_install ibm_db_django-X.X.X-pyX.X.egg
- 以下のようにして、Python ドライバーが確実に libdb2.so CLI のドライバー・ファイルにアクセスできるようにします。
- (AIX オペレーティング・システムを除く) 32 ビット Linux および UNIX オペレーティング・システムの場合、次の export コマンドを発行して、LD_LIBRARY_PATH 変数を IBM_DB_HOME/lib32 ディレクトリーに設定します。
export LD_LIBRARY_PATH=IBM_DB_HOME/lib32
- (AIX オペレーティング・システムを除く) 64 ビット Linux および UNIX オペレーティング・システムの場合、次の export コマンドを発行して、LD_LIBRARY_PATH 変数を IBM_DB_HOME/lib64 ディレクトリーに設定します。
export LD_LIBRARY_PATH=IBM_DB_HOME/lib64
- 32 ビット AIX オペレーティング・システムの場合、次の export コマンドを発行して、LIBPATH 変数を IBM_DB_HOME/lib32 ディレクトリーに設定します。
export LIBPATH=IBM_DB_HOME/lib32
- 64 ビット AIX オペレーティング・システムの場合、次の export コマンドを発行して、LIBRARY_PATH 変数を IBM_DB_HOME/lib64 ディレクトリーに設定します。
export LIBPATH=IBM_DB_HOME/lib64
次のタスク
テスト・アプリケーションを使用して、ibm_db Python ドライバー、ibm_db_sa SQLAlchemy アダプター、および ibm_db_django Django アダプターの接続をテストします。