DB2 Version 9.7 for Linux, UNIX, and Windows

IBM データベース・サーバーのための Python 環境のセットアップ

IBM® データベース・サーバーに接続して SQL ステートメントを実行するには、その前に Python 環境をセットアップする必要があります。そのためには、ibm_db (Python) ドライバーと、オプションで ibm_db_sa (SQLAlchemy) アダプターまたは ibm_db_django (Django) アダプターをインストールします。

始める前に

以下のソフトウェアがシステムにインストールされていることを確認します。
  • Python 2.5 以降。 さらに、Linux オペレーティング・システムの場合は python2.5-dev パッケージも必要です。
  • setuptools プログラムまたは distribute プログラム。 setuptools プログラムは http://pypi.python.org/pypi/setuptools で入手可能であり、distribute プログラムは http://pypi.python.org/pypi/distribute で入手可能です。 setuptools プログラムまたは distribute プログラムを使用して、Python パッケージのダウンロード、ビルド、インストール、アップグレード、およびアンインストールを行うことができます。
  • Python アプリケーションからリモート IBM データベースに接続する場合は、アプリケーションが稼働するコンピューター上に、以下のいずれかの製品が必要です。
    • IBM Data Server Client 製品
    • IBM Data Server Runtime Client 製品
    • IBM Data Server Driver Package 製品
    • IBM Data Server Driver for ODBC and CLI 製品
    Python アプリケーションからローカル・コンピューター上の IBM データベース・サーバーに接続する場合は、追加の IBM データ・サーバー製品は必要ありません。

手順

Python 環境をセットアップするには、以下のようにします。

  1. 以下の 2 つの方式のいずれかを使用して、ibm_db Python ドライバーをインストールします。
    • 次のようにしてリモート・リポジトリーからインストールします。
      1. export コマンドを使用して IBM_DB_HOME 環境変数を設定します。
        $export IBM_DB_HOME=DB2HOME
        ここで、DB2HOME は、IBM データ・サーバー製品がインストールされているディレクトリーです。
        例えば、次のコマンドを発行して IBM_DB_HOME 環境変数を設定します。
        $ export IBM_DB_HOME=/home/db2inst1/sqllib
      2. 次のコマンドを発行します。
        $ easy_install ibm_db 
    • IBM データ・サーバー製品に含まれているファイルを使用します。 IBM データ・サーバー・クライアントおよび IBM Data Server Driver Package ソフトウェアには、必要な Python ファイルが含まれています。
      1. 現行パスを、Python egg ファイルがある IBM データ・サーバー製品インストール・パス (IBM_DB_HOME/pythonXX) に変更します。
      2. 次のコマンドを発行します。
        $ easy_install ibm_db-X.X.X-pyX.X-XXXXXXXX.egg
  2. オプション: 以下の 2 つの方式のいずれかを使用して、ibm_db_sa SQLAlchemy アダプターまたは ibm_db_django Django アダプターをインストールします。
    • 次のようにしてリモート・リポジトリーからインストールします。
      • SQLAlchemy アダプターをインストールするには、次のコマンドを発行します。
        $ easy_install ibm_db_sa
      • django アダプターをインストールするには、次のコマンドを発行します。
        $ easy_install ibm_db_django
    • IBM データ・サーバー製品に含まれているファイルを次のように使用します。
      1. 現行パスを、Python egg ファイルがある IBM データ・サーバー製品インストール・パス (IBM_DB_HOME/pythonXX) に変更します。
      2. SQLAlchemy アダプターをインストールするには、次のコマンドを発行します。
        $ easy_install ibm_db_sa-X.X.X-pyX.X.egg
      3. django アダプターをインストールするには、次のコマンドを発行します。
        $ easy_install ibm_db_django-X.X.X-pyX.X.egg
  3. 以下のようにして、Python ドライバーが確実に libdb2.so CLI のドライバー・ファイルにアクセスできるようにします。
    • (AIX オペレーティング・システムを除く) 32 ビット Linux および UNIX オペレーティング・システムの場合、次の export コマンドを発行して、LD_LIBRARY_PATH 変数を IBM_DB_HOME/lib32 ディレクトリーに設定します。
      export LD_LIBRARY_PATH=IBM_DB_HOME/lib32
    • (AIX オペレーティング・システムを除く) 64 ビット Linux および UNIX オペレーティング・システムの場合、次の export コマンドを発行して、LD_LIBRARY_PATH 変数を IBM_DB_HOME/lib64 ディレクトリーに設定します。
      export LD_LIBRARY_PATH=IBM_DB_HOME/lib64
    • 32 ビット AIX オペレーティング・システムの場合、次の export コマンドを発行して、LIBPATH 変数を IBM_DB_HOME/lib32 ディレクトリーに設定します。
      export LIBPATH=IBM_DB_HOME/lib32
    • 64 ビット AIX オペレーティング・システムの場合、次の export コマンドを発行して、LIBRARY_PATH 変数を IBM_DB_HOME/lib64 ディレクトリーに設定します。
      export LIBPATH=IBM_DB_HOME/lib64

次のタスク

テスト・アプリケーションを使用して、ibm_db Python ドライバー、ibm_db_sa SQLAlchemy アダプター、および ibm_db_django Django アダプターの接続をテストします。