SAMPLE という名前のサンプル・データベースを作成します。
注: DB2® Workgroup Server Edition および DB2 Express® Edition では、SAMPLE データベースにはマテリアライズ照会表 (MQT) とマルチディメンション・クラスター表 (MDC) が含まれており、これはライセンス違反の原因になります。
この違反状態を除去する唯一の方法は、DB2 Enterprise Server Edition にアップグレードすることです。
このデータベースは、最初の作成時に自動的に構成されることはありません。
ユーザーは、後で SAMPLE データベースに対して AUTOCONFIGURE コマンドを発行することができます。
コマンド構文

>>-db2sampl--+-------------------+--+---------------------+----->
'-dbpath--path-name-' '-name--database-name-'
.-verbose-. .-sql-. .-xml-.
>--+-------+--+---------+--+-----+--+-----+--+----+--+------+--><
'-force-' '-quiet---' '-v8-' +-?----+
+-?----+
'-help-'
コマンド・パラメーター
- -dbpath path-name
- データベースを作成するパスを指定します。
Windows オペレーティング・システムでは、データベースの作成先のドライブの文字を指定します。
path-name の最大長は 175 文字です。
デフォルトでは、path-name は、データベース・マネージャー構成ファイル (dftdbpath パラメーター) に指定するデフォルトのパスです。
- -name database-name
- サンプル・データベースの名前を指定します。
データベース名は、データベースの命名規則に準拠していなければなりません。
デフォルトでは、database-name は SAMPLE です。
- -force
- サンプル・データベースに指定されたものと同じ名前の付いたインスタンス内の既存のデータベースを強制的にドロップし、再作成します。
- -verbose
- 状況メッセージを標準出力に出力します。
- -quiet
- 標準出力への状況メッセージの出力を抑止します。
- -sql
- 表、トリガー、関数、プロシージャーを作成し、表にデータを追加します。
- -xml
- データ・タイプ XML の列を持つ表の作成、XML 列に対する索引の作成、XML スキーマの登録を行い、これらの表に XML 文書の値を含むデータを追加します。
このオプションがサポートされるのは、XML がサポートされている場合のみです。
XML をサポートしない場合、このオプションは無視されます。
- -v8
- DB2 Universal Database™ バージョン 8 のサンプル・データベース、データベース・オブジェクトおよびデータを作成します。
バージョン 8 サンプル・データベースは SAMPLE という名前の非 Unicode データベースであり、これはデータベース・マネージャー構成ファイルに指定する (dftdbpath パラメーター) デフォルトのパス内に作成されます。
- -? | ? | help
- db2sampl コマンド構文ヘルプを戻します。
db2sampl のデフォルトの動作
オプションの引数をまったく付けないで db2sampl コマンドを発行すると、環境がパーティション化されているかどうかに応じて、次のように動作が異なります。
非パーティション・データベース環境の場合:
- Unicode (UTF-8) コード・セットを使用して SAMPLE という名前のデータベースをデフォルト・データベース・パス内に作成します。
- 表、索引、制約、トリガー、関数、プロシージャー、マルチディメンション・クラスター表、およびマテリアライズ照会表を含め、リレーショナル・データベース・オブジェクトを作成します。
- リレーショナル表にデータを追加します。
- XML データ・タイプ列をもった表を作成します。
- XML データに対する索引を作成します。
- XML スキーマ文書を収容する XML スキーマ・リポジトリーを作成します。
- すべてのデータベース・オブジェクト名は、CURRENT_SCHEMA 特殊レジスターの値で修飾されます。
パーティション・データベース環境の場合:
- Unicode (UTF-8) コード・セットを使用して SAMPLE という名前のデータベースをデフォルト・データベース・パス内に作成します。
- 表、索引、制約、トリガー、関数、プロシージャー、マルチディメンション・クラスター表、およびマテリアライズ照会表を含め、リレーショナル・データベース・オブジェクトを作成します。
- 表にデータを追加します。
- すべてのデータベース・オブジェクト名は、CURRENT_SCHEMA 特殊レジスターの値で修飾されます。
使用上の注意
- db2sampl コマンドは、DB2 データベース・サーバーがインストールされているコンピューター上でのみ発行できます。
リモート IBM® Data
Server Client からは発行できません。
- サンプル・データベースは、データベース・マネージャー構成パラメーター authentication で指定したインスタンス認証タイプを使って作成されます。