Db2® Community Edition を使用すると、ビジネスの運用ワークロードおよび分析ワークロードを処理するアプリケーションを迅速に開発、テスト、およびビルドできます。
このタスクについて
この手順を使用して、
Db2 Community Edition の Docker イメージを 64 ビット・バージョンの Windows 10 Pro、Windows 10 Enterprise、または Windows 10 Education にインストールします。 この手順では、
Docker Desktop on Windows のインストールで概要が示されているステップを使用して、 Docker Desktop が Windows システムにインストールされていることを前提としています。
注意: Db2 Community Edition for Docker は、非実稼働での使用のみを目的としています。
Db2 Community Edition Docker イメージには、以下の事前設定の制限があります。
プロシージャー
- Windows エクスプローラーで、ユーザー・ディレクトリーにナビゲートし、Docker インストール用のフォルダーを作成します。
例えば、C:\Users\<user name>\Docker などです。
- 新しく作成した Docker ディレクトリーで、 env_list.txtというタイトルのテキスト・ファイルを作成します。 このファイルは、Db2 インスタンスのセットアップ時に Docker 実行コマンドによって参照されます。
注: Docker は、資格情報の暗号化されていない保管に構成ファイル
config.jsonを使用します。 その結果、ユーザー名とパスワードを入力する前に、
WARNING: Error loading config file....
というメッセージが表示され、その後に config.json ファイルの予期されるデフォルトのロケーションが表示されます。
このメッセージが表示されても、資格情報を入力して Docker 環境にアクセスすることはできます。 ログインすると、Docker は config.json ファイルを作成し、資格情報をデフォルトのロケーションにあるファイルに保存します。 Docker 資格情報のセキュア・ストレージの作成については、 docker login を参照してください。
- Windows システムで Docker を実行している状態で、コマンド・プロンプトを開き、以下の Docker コマンドを入力して、ICR から Db2 Community Edition Docker イメージをプルします。
docker pull icr.io/db2_community/db2
- Windows エクスプローラーで、 Docker フォルダーに戻り、 env_list.txt ファイルを開き、以下を貼り付けます。
LICENSE=accept
DB2INSTANCE=db2inst1
DB2INST1_PASSWORD=password
DBNAME=testdb
BLU=false
ENABLE_ORACLE_COMPATIBILITY=false
UPDATEAVAIL=NO
TO_CREATE_SAMPLEDB=true
REPODB=true
IS_OSXFS=false
PERSISTENT_HOME=false
HADR_ENABLED=false
ETCD_ENDPOINT=
ETCD_USERNAME=
ETCD_PASSWORD=
説明
- LICENSE (必須フィールド) は、このイメージに含まれている Db2 Community Edition ソフトウェアの契約条件に同意します。
- DB2INSTANCE (必須フィールド) Db2 Community Edition インスタンス名を指定します。
- DB2INST1_PASSWORD (必須フィールド) Db2 Community Edition インスタンスのパスワードを指定します。
- DBNAME は、指定された名前で初期データベースを作成します (データベースが必要ない場合は空のままにします)
- BLU は、 Db2 Community Edition インスタンスの BLU Acceleration を使用可能 (true) または使用不可 (false) に設定します。
- ENABLE_ORACLE_COMPATIBILITY は、インスタンスの Oracle 互換性を有効 (true) または無効 (false) に設定します
- より高い Db2 レベルで新規コンテナーを実行している既存のインスタンスがある場合は、UPDATEAVAIL を YES に設定できます。
- TO_CREATE_SAMPLEDB は、サンプル (定義済み) データベースを作成します (true)
- REPODB は、Data Server Manager リポジトリー・データベースを作成します (true)
- IS_OSXFS は、オペレーティング・システムを macOS (false) として識別します。
- PERSISTENT_HOME は、ホーム・ディレクトリーの永続ストレージを無効にします (Linux および macOS のインストールに使用) (false)
- HADR_ENABLED は、インスタンスの Db2 HADR を構成します (true)。 以下の 3 つの環境変数は、HADR_ENABLED が true に設定されていることに依存します。
- ETCD_ENDPOINT は、ユーザー自身が指定した ETCD キー値ストアを指定します。 コンマ (スペースなし) を区切り文字としてエンドポイントを入力します。 HADR_ENABLED が true に設定されている場合、この環境変数が必要です。
- ETCD_USERNAME は、ETCD のユーザー名資格情報を指定します。 空のままにすると、 Db2 Community Edition インスタンスが使用されます。
- ETCD_PASSWORD は、ETCD のパスワード資格情報を指定します。 空のままにすると、 Db2 Community Edition インスタンス・パスワードが使用されます。
- ファイルを保存します。
- コマンド・プロンプトを開き、以下の Docker コマンドを実行して、 Db2 Community Edition インスタンスを作成します。
docker run -h db2server --name db2server --restart=always --detach --privileged=true -p 50000:50000 --env-file env_list.txt -v C:/Users/<user name>/Docker:/database icr.io/db2_community/db2
ここで、
-h
は、 db2server という名前を Docker コンテナーに割り当てます。
-p
は、使用するポート番号を指定します。
--privileged
は、特権モードでコンテナーを開始します。
-v
は、 Db2 Community Edition Docker イメージに使用されるボリュームを定義しています。
docker run コマンドが実行された後、コンテナーのセットアップが終了するまでに数分かかります。 コンテナー ID は Docker logs コマンドに含める必要があるため、メモしておいてください。
- Docker logs コマンドを実行して、Docker エントリー・ポイント・スクリプトを追跡します。
docker logs -f <your_container_name>
セットアップが正常に行われると、ログにメッセージ
セットアップが完了しました が表示されます。
- 以下のコマンドを入力して、 Docker コンテナー内で実行中の Db2 Community Edition インスタンスにアクセスします。
docker exec -ti db2server bash -c "su db2inst1"
ここで、
db2inst1 は、
env_list.txt ファイル内の
DB2INSTANCE 変数に関連付けられた値です。
- これで、 env_list.txt ファイル (testdb) で定義した Db2 データベース、または SAMPLE データベースと repodb データベース ( env_list.txt ファイルでこれらのオプションを選択した場合) にアクセスできます。