セルフチューニングが有効になっているメモリー・コンシューマーの判別

構成パラメーターによって制御されるセルフチューニング・メモリー設定、またはバッファー・プールに適用されるセルフチューニング・メモリー設定を表示できます。

このタスクについて

メモリー・チューナーの反応は、メモリー・コンシューマーのサイズ変更に必要な時間によって制限されることに注意する必要があります。 例えば、バッファー・プール・サイズを縮小するプロセスには長い時間がかかることがあるため、バッファー・プール・メモリーをソート・メモリーと交換することによって得られるパフォーマンス上のメリットを、すぐには実現できない場合もあります。

プロシージャー

  • 構成パラメーターの設定を表示するには、以下の方法のいずれかを使用します。
    • SHOW DETAIL パラメーターを指定して、 GET DATABASE CONFIGURATION コマンドを使用します。
      セルフチューニングを使用可能にできるメモリー・コンシューマーは、出力で次のようにグループ化されます。
       Description                       Parameter         Current Value       Delayed Value
       --------------------------------------------------------------------------------------------
       Self tuning memory                    (SELF_TUNING_MEM) = ON (Active)        ON
       Size of database shared memory (4KB)  (DATABASE_MEMORY) = AUTOMATIC(37200)   AUTOMATIC(37200)
       Max storage for lock list (4KB)              (LOCKLIST) = AUTOMATIC(7456)    AUTOMATIC(7456)
       Percent. of lock lists per application       (MAXLOCKS) = AUTOMATIC(98)      AUTOMATIC(98)
       Package cache size (4KB)                   (PCKCACHESZ) = AUTOMATIC(5600)    AUTOMATIC(5600)
       Sort heap thres for shared sorts (4KB) (SHEAPTHRES_SHR) = AUTOMATIC(5000)    AUTOMATIC(5000)
       Sort list heap (4KB)                         (SORTHEAP) = AUTOMATIC(256)     AUTOMATIC(256)
    • db2CfgGet API を使用します。
      次の値が戻されます。
      SQLF_OFF                   0
      SQLF_ON_ACTIVE             2
      SQLF_ON_INACTIVE           3
      SQLF_ON_ACTIVEセルフチューニングが有効であり、かつアクティブであることを示します。SQLF_ON_INACTIVEセルフチューニングが有効になっているが、現在は非アクティブであることを示します。
  • バッファー・プールのセルフチューニング設定を表示するには、以下の方法のいずれかを使用します。
    • セルフチューニングが使用可能なバッファー・プールのリストをコマンド行から取得するには、以下の照会を使用します。
      SELECT BPNAME, NPAGES FROM SYSCAT.BUFFERPOOLS
      バッファー・プールのセルフチューニングが使用可能になると、その特定のバッファー・プールについて、SYSCAT.BUFFERPOOLS ビューの NPAGES フィールドが -2 に設定されます。 セルフチューニングが使用不可になると、NPAGES フィールドはバッファー・プールの現行サイズに設定されます。
    • セルフチューニングが使用可能なバッファー・プールの現行サイズを判別するには、次のように GET SNAPSHOT コマンドを使用し、バッファー・プールの現行サイズ (bp_cur_buffsz モニター・エレメントの値) を調べます。
      GET SNAPSHOT FOR BUFFERPOOLS ON database-alias
      特定のデータベース・パーティション上のバッファー・プールのサイズを指定する ALTER BUFFERPOOL ステートメントは、そのバッファー・プールに関する例外項目を SYSCAT.BUFFERPOOLDBPARTITIONS カタログ・ビューに作成します (または既存の項目を更新します)。 バッファー・プールの例外項目が存在する場合に、デフォルトのバッファー・プール・サイズが AUTOMATIC に設定されていると、そのバッファー・プールはセルフチューニング操作に関与しません。