DB2Jcc - IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ の診断ユーティリティー

DB2Jcc は、データ・サーバーでデータベース・アクセスが構成されていることを検証します。

接続を検証するために、DB2Jcc は指定されたデータ・サーバーに接続し、 SQL ステートメントを実行し、java.sql.DatabaseMetadata メソッドを 実行します。

許可

DB2Jcc が実行しているユーザー ID には、 指定のデータ・サーバーに接続し、指定の SQL ステートメントを実行する権限がなければなりません。

DB2Jcc の構文

Read syntax diagramSkip visual syntax diagramjavacom.ibm.db2.jcc.DB2Jcc-version-info-db2ConnectVersionlicense-file-path-configuration-expirationDate-expirationDateWithLicenseType-helpurl-spec-useruser-ID-passwordpasswordsql-spec-tracing-validateCfg-pathdsdriver-config-file-path

URL 仕様:

Read syntax diagramSkip visual syntax diagram-urljdbc:db2:// server:port/ databasejdbc:db2: database

SQL 仕様:

Read syntax diagramSkip visual syntax diagram-sql'SELECT * FROM SYSIBM.SYSDUMMY1'-sql'sql-statement'

DB2Jcc パラメーター

-help
DB2Jcc がサポートする各オプションを記述することを指定します。 -help と共に他のオプションが指定されても、それらは無視されます。
-version
DB2Jcc がドライバー名とバージョンを表示することを指定します。
-info

DB2Jcc が IBM® Data Server Driver for JDBC and SQLJ ドライバーの名前とバージョン、および対応する Db2 Connect の名前とバージョンを表示することを指定します。

Db2® for z/OS®上の IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続 の場合、 DB2Jcc には IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ ネイティブ・ライブラリーのバージョンも表示されます。

-db2ConnectVersion
DB2Jcc が IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ バージョンに対応する Db2 Connect バージョンを表示することを指定します。

このオプションは、 Db2 for z/OS または Db2 for IBM i データ・サーバーへの接続の場合にのみサポートされます。

license-file-path
db2jcc_license_cisuz.jar ライセンス・ファイルの絶対パス。
-configuration
DB2Jcc がドライバーの構成情報を表示することを指定します。
-expirationDate
DB2Jcc が Db2 for z/OS または Db2 for IBM i データ・サーバーに接続するためのクライアント・ライセンス・ファイルの有効期限が切れる日付を表示することを指定します。
-expirationDateWithLicenseType
DB2Jcc が以下を表示するように指定します。
  • Db2 for z/OS または Db2 for IBM i データ・サーバーに接続するためのクライアント・ライセンス・ファイルの有効期限が切れる日付。
  • ライセンスのタイプ: 一時または永続。
-url
接続がテストされるデータ・ソースの URL を指定します。 URL は、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続 または IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 4 接続の URL にすることができます。 -url 値の可変部分は以下のとおりです。
server
データベース・サーバーが存在するオペレーティング・システムのドメイン名または IP アドレス。 server は、 タイプ 4 接続にのみ使用されます。
port
データ・サーバーに割り当てられている TCP/IP サーバーのポート番号。 デフォルトは 446 です。port は、タイプ 4 接続の場合にのみ使用します。
database
プロファイルがカスタマイズされるデータベース・サーバーの名前。
接続が Db2 for z/OS サーバーに対するものである場合、 database は、インストール時に定義される Db2 ロケーション名です。 この値の中の文字はすべて大文字でなければなりません。 サーバーで以下の SQL ステートメントを実行することにより、ロケーション名を判別できます。
SELECT CURRENT SERVER FROM SYSIBM.SYSDUMMY1;

接続先が Linux®、UNIX、および Windows システム上の Db2 サーバーの場合、 データベース は、インストール時に定義されたデータベース名です。

接続先が IBM Informix® データ・サーバーの場合、 database はデータベース名です。 この名前は大/小文字を区別しません。 サーバーにより、名前は小文字に変換されます。

接続が IBM Cloudscape サーバーに対するものである場合、 database は、データベースが含まれているファイルの完全修飾名です。 この名前は、二重引用符 (") で囲まなければなりません。以下に例を示します。
"c:/databases/testdb"
-user user-ID
データ・サーバーへの接続をテストするのに使用されるユーザー ID を指定します。
-password password
データ・サーバーへの接続をテストするのに使用されるユーザー ID のパスワード を指定します。
-sql 'sql-statement'
接続を検証するためにデータ・サーバーに送られる SQL ステートメント を指定します。 -sql パラメーターが指定されていない場合は、 この SQL ステートメントがデータ・サーバーに送られます。
SELECT * FROM SYSIBM.SYSDUMMY1
-tracing
トレースが有効であることを指定します。 トレースの宛先は System.outです。

-tracing パラメーターを省略すると、トレースは無効になります。

-validateCfg
DB2Jcc が IBM データ・サーバー・ドライバー構成ファイル (デフォルト名 db2dsdriver.cfg) 内のキーワードの妥当性検査を行うことを指定します。 DB2Jcc は、ファイル内で検出した無効なキーワードに対してエラーを発行します。 -validateCfg は、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 4 接続を使用する接続にのみ適用されます。
-path dsdriver-config-file-path
IBM Data Server Driver 構成ファイルの絶対パス名を指定します。 -path dsdriver-config-file-path が指定されていない場合、 DB2Jcc は DB2DSDRIVER_CFG_PATH 環境変数内のパス名を使用します。

例: IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 4 接続を使用して、データ・サーバーへの接続をテストします。 デフォルトの SQL ステートメントを使用して接続をテストします。 このテストのトレースを有効にします。

java com.ibm.db2.jcc.DB2Jcc 
-url jdbc:db2://mysys.myloc.svl.ibm.com:446/MYDB
-user db2user -password db2pass -tracing
例: IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 2 接続を使用して、データ・サーバーへの接続をテストします。 以下の SQL ステートメントを使用して接続をテストします。
SELECT COUNT(*) FROM EMPLOYEE
このテストのトレースを 無効にします。
java com.ibm.db2.jcc.DB2Jcc 
-url jdbc:db2:MYDB
-user db2user -password db2pass
-sql 'SELECT COUNT(*) FROM EMPLOYEE'
例: IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ タイプ 4 接続を使用して、データ・サーバーへの接続をテストします。 以下の SQL ステートメントを使用して接続をテストします。
SELECT '*' FROM SYSIBM.SYSDUMMY1
java com.ibm.db2.jcc.DB2Jcc
-url jdbc:db2:MYDB
-user db2user -password db2pass
-sql 'SELECT '*' FROM SYSIBM.SYSDUMMY1'
例: 絶対パス名が C:\drivercfg\mydb2dsdriver.cfgである IBM データ・サーバー構成ファイル内のキーワードを検証します。
java com.ibm.db2.jcc.DB2Jcc
-validateCfg -path C:\drivercfg\mydb2dsdriver.cfg