自動ストレージ、SMS、および DMS 表スペースの比較

自動ストレージ、SMS、および DMS 表スペースには、異なる環境で利点をもたらす異なる機能が備わっています。

重要: SMS 表スペース・タイプは、ユーザー定義の永続表スペースに対して非推奨になっており、将来のリリースで除去される可能性があります。 SMS 表スペース・タイプは、カタログ表スペースおよび TEMPORARY 表スペースについては非推奨になっていません。 詳しくは、 SMS 永続表スペースの非推奨を参照してください。
重要: DMS 表スペース・タイプは、ユーザー定義の永続表スペースに対して非推奨になっており、将来のリリースで除去される可能性があります。 DMS 表スペース・タイプは、カタログ表スペースおよび TEMPORARY 表スペースについては非推奨になっていません。 詳しくは、 DMS 永続表スペースの非推奨を参照してください。
表 1. SMS 表スペース、DMS 表スペース、および自動ストレージ表スペースの比較
  自動ストレージ表スペース SMS 表スペース DMS 表スペース
作成方法 CREATE TABLESPACE ステートメントの MANAGED BY AUTOMATIC STORAGE 節を使用して、または MANAGED BY 節全体を省略して作成 データベース作成時に自動ストレージが使用可能になっていた場合、別途指定している場合を除き、作成するすべての表スペースはデフォルトで自動ストレージ表スペースとして作成されます。 CREATE TABLESPACE ステートメントの MANAGED BY SYSTEM 節を使用して作成 CREATE TABLESPACE ステートメントの MANAGED BY DATABASE 節を使用して作成
初期コンテナーの定義と場所 自動ストレージ表スペースの作成時に、コンテナーのリストを指定する必要はありません。 代わりに、データベース・マネージャーがデフォルトのストレージ・グループに関連付けられたすべてのストレージ・パスに自動的にコンテナーを作成します。 データは、ストレージ・パスが等しく使用されるように、すべてのコンテナー間で均一にストライプされます。 コンテナーをディレクトリー名として定義する必要があります。
  • コンテナーをファイルまたはデバイスとして定義する必要があります。
  • 各コンテナーの初期サイズを指定する必要があります。
スペースの初期割り振り
  • 非一時自動ストレージ表スペースの場合:
    • スペースは表スペースの作成時に割り振られます。
    • 表スペースの初期サイズはユーザーが指定できます。
  • 一時自動ストレージ表スペースの場合、スペースは必要に応じて割り振られます。
必要な量だけ行われます。 ストレージの割り振りはファイル・システムによって制御されるため、一部の照会のパフォーマンスに影響を及ぼすことがあるページの連続が発生する可能性は低くなります。 表スペースの作成時に行われます。
  • エクステントは SMS 表スペースの場合よりも連続する可能性が高くなります。
  • デバイス・コンテナー用のエクステント内のページは、常に連続しています。
表スペース・コンテナーに対する変更
  • 表スペースのサイズが削減された場合、コンテナーをドロップまたは削減できます。
  • データベースに新規ストレージが追加される、またはデータベースからストレージがドロップされる場合、コンテナー間でデータを均一に分散するために表スペースをリバランスできます。
作成後は、新規データ・パーティションの追加時にコンテナーを追加する以外の変更は加えられません。
  • コンテナーを拡張または追加できます。 表スペースの最高水準点より下の位置に新規スペースが追加されると、表スペース・データのリバランスが行われます。
  • コンテナーを削減またはドロップできます。 ドロップされているスペースにデータがある場合、リバランスが行われます。
ストレージの増加要求の処理
  • コンテナーは、ファイル・システムで指定されている制約の上限まで自動的に拡張されます。
  • ストレージ・パスがデータベースに追加されると、コンテナーが自動的に拡張または作成されます。
コンテナーはファイル・システムで指定されている容量に達するまで拡張します。 どれか 1 つのコンテナーがその最大容量に達すると、表スペースは満杯であると見なされます。 コンテナーは、初期の割り振りサイズを超え、ファイル・システムで指定されている制約の上限まで手動または自動 (自動サイズ変更が有効な場合) で拡張できます。
異なる表スペースにさまざまなタイプのオブジェクトを配置する能力 表、関連するラージ・オブジェクト (LOB) のストレージ、および索引を、それぞれ別々の表スペースに常駐できます。 パーティション表の場合のみ、索引と索引パーティションを表データを含んでいる表スペースとは異なる表スペースに常駐できます。 表、関連するラージ・オブジェクト (LOB) のストレージ、および索引を、それぞれ別々の表スペースに常駐できます。
継続的な保守要件
  • 表スペースのサイズの削減
  • 最高水準点の引き下げ
  • リバランス
なし
  • コンテナーの追加または拡張
  • コンテナーのドロップまたは削減
  • 最高水準点の引き下げ
  • リバランス
コンテナーを再定義するためのリストアの使用 データベース・マネージャーによってスペースが管理されるため、リダイレクトされたリストア操作を使用して表スペースに関連付けられたコンテナーを再定義することはできません。 リストア時に、データとコンテナーが再定義される場合があります。 再定義の条件については、 Rebalancing during RESTORE of automatic storage databaseを参照してください。 リダイレクト・リストア操作を使用して表スペースに関連付けられたコンテナーを再定義できます。 リダイレクト・リストア操作を使用して表スペースに関連付けられたコンテナーを再定義できます。
パフォーマンス DMS と同様 一般的に、DMS や自動ストレージよりも遅く、特に大きな表の場合は遅くなります。 一般的に SMS より優れている
セットアップと保守が最も容易な表スペースであるため、自動ストレージ表スペースがほとんどのアプリケーションに推奨できます。 自動ストレージ表スペースは、以下の場合に特に有用です。
  • 大きな表や急速に拡張する可能性がある表がある場合
  • コンテナーの拡張をいかに管理するかについて、定期的に判断を下したくない場合
  • パフォーマンスを強化するために、異なる表スペースにさまざまなタイプの関連オブジェクト (表、LOB、索引など) を格納したい場合