空間参照系の作成
事前定義の空間参照系がどれも自分のデータに適さない場合は、新しい空間参照系を作成します。
プロシージャー
空間参照系を作成するには、次のようにします。
- 現在使用されていない空間参照系 ID (SRID) を選択します。
- 空間参照におけるオフセット値 (負の値を正の値に変換するのに必要) とスケール係数 (小数値を整数に変換するのに必要) の計算精度を指定します。
- オフセット値とスケール係数を計算します。
- オフセット値
- 座標データに負の数値や指標が含まれている場合は、希望するオフセット値を指定します。 オフセットというのは、剰余として正の値のみが残されるよう、すべての座標から差し引かれる数値のことです 。 正の座標を使う場合、すべてのオフセット値を0に設定します。 正の座標を使わない場合、座標データを適用すると、最大の正の整数値(9,007,199,254,740,992)よりも小さい整数のオフセットを選択します。
- スケール係数
- 表示するロケーションの座標に小数値が含まれる場合は、その座標を整数に変換するのに必要な乗数を指定します。 スケーリング後も座標に小数値が含まれていると、ポリゴンの境界が調整されないなどの理由で空間処理関数が失敗することがあります。
- ST_CREATE_SRS プロシージャーを呼び出して空間参照系を作成します。以下の例は、事前定義のいずれかの座標系の定義を使用して mysrs という空間参照系を作成する方法を示しています。
call ST_CREATE_SRS('mysrs',100, -180, -90, 1000000, 0, 1, 0, 1,'NORTH_AMERICAN', 'SRS sample')